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レポート:新潟プライドパレード(長岡市)

10月23日の新潟市に続き、11月13日に新潟県長岡市で新潟プライドパレードが開催されました。あいにくの雨模様でしたが、熱い思い(PRIDE)を胸に、32名の方たちがパレードしました。今回もVENさんによるレポートをお届けします。

レポート:新潟プライドパレード(長岡市)

 2022年11月13日(日)、新潟県長岡市で新潟プライドパレードが開催されました。10月23日には新潟市でも開催されましたが、県内2ヶ所で開催された理由は、新潟市のパレードに参加しづらい方が長岡市のパレードへ、長岡市のパレードに参加しづらい方が新潟市のパレードへ参加できたら、という実行委員会の思いからだそうです。
 
 長岡市のパレードも、新潟市のときと同じく、朝は晴れ間が見えていたのですが、だんだん雲行きが怪しくなっていき、パレードが始まる頃には雨がポツリポツリと降りだし、終わる頃には本降りとなっていました。
 12時30分頃、集合場所の明治公園へ行くと、実行委員の方々が準備にあたっていました。共同代表のあずささんは、前日の東京トランスマーチにも参加していました。少しだけフロートの飾り付けのお手伝いをさせていただきました。


 13時に受付が開始されました。参加者の方々が明治公園に集まりはじめました。仙台市議会議員の樋口典子さん、東京の「#ありえないデモ」の方々、レインボーカフェin岸和田の藤田さん、LGBTと家族と友人をつなぐ会(三重)の浦狩さんなど、遠方から参加してくださった方々もいらっしゃいました。
 オープニングイベントが始まり、共同代表のあずささんの挨拶に続いて、参加者の方々がスピーチしました。みなさんの熱意を感じました。(青森レインボーパレードと同様)プレス関係者の挨拶の時間もありました。私のほかには、カメラマンの秋山理央さん、エンジニアのよねざわいずみさんがいらっしゃいました。



 パレードに向けて整列し、いよいよ出発の時となりました。
 パレード参加者のみなさんは、明治公園から大通りに出て、長岡駅方向へと進んでいきます。
 新潟市と同様、音楽を小さめに流し、あずささんがマイクでアピールしました。何度聞いても心に響くメッセージです(こちらにスピーチの内容が掲載されています)
 先頭を歩いていた藤田さん(レインボーカフェin岸和田を運営する産婦人科医の方)もマイクアピールし、医師の視点から性同一性障害特例法の問題点などをお話していました。続いてトランスジェンダーの方がスピーチし、トランスとしての生きづらさなどを語りました。切実なスピーチでした。
 パレードの一行が長岡駅前に来ました。人通りが多い場所ではありますが、沿道の反応はまちまちで、手を振ってくれる人もいれば、パレードを見ようともしない人もいましたし、プラカードを読む人もいました。
 雨が強くなるなか、明治公園に帰着しました。












 少し休憩した後、エンディングのセレモニーがスタートしました。再び共同代表のあずささんがスピーチし、藤田さん、よねざわさんもスピーチしました。最後に記念撮影をして解散となりました。参加者は32名でした。なかには、途中から飛び入り参加し、ゴールまで一緒に歩いてくれた方もいらっしゃいました。

 10月の新潟市でのパレードも、今回の長岡市でのパレードも、あずささんのスピーチが心に響き、沁みました。慣れないスピーチで、言葉に詰まる場面もありましたが、ご自身の思いを綴った心からのメッセージは、きっと長岡の人々にも伝わったと思います。素晴らしかったです。
 新潟初のパレードは、見ていた人にどう響いたでしょうか。これから長岡市が、新潟県がどう変わっていくでしょうか。性的マイノリティのビジビリティを高め、まだまだ生きづらい現実があるというリアリティをアピールしたことで、きっと良い方向へ進んでいくことと思いますし、そうなることを願います。

 新潟プライドパレードの公式Twitterにはこのようなコメントが投稿されました。
「もう新潟はパレードが無かった新潟には戻れません。「ここにマイノリティはいない」「差別なんて無い」なんて言わせません。私たちは確かにここを歩き、今も続いている差別に「差別をやめろ」とうったえました。もう変わるべきです。私たちはここにいて、ここで生活し、これからも生きていきます」

 新潟プライドパレードは来年以降も継続して開催していくそうです。g-lad xxとしても応援したいと思います。
 地元の方や近県の方なども来年はぜひ。歩かなくても、沿道で応援するだけでもよいと思います。
 
(取材・文:VEN) 

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