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特集:AIDS文化フォーラムin横浜2025
8月1日(金)〜3日(日)、かながわ県民センターで第32回AIDS文化フォーラムin横浜が開催されます。セクシュアリティや依存症など多様なテーマで講演やワークショップなどが行なわれるオープンでカジュアルな「文化」イベントです。ゲイの方も登壇しますし、映画上映やアート展などもあります。

1994年に横浜エイズ国際会議が開催された際、市民が気軽に参加できるような草の根の市民版エイズフォーラムとして「AIDS文化フォーラム」が立ち上げられ、講演会や交流会、陽性者のパフォーマンスなどが行なわれました。これ以降、AIDS文化フォーラムin横浜は毎年開催され続け(コロナ禍の間も)、今年で32回目を迎えます。誰もが参加でき、セクシュアリティ、依存症、教育、国際など、多様なテーマで発表・展示・交流が行なわれるオープンマインドでカジュアルな「文化」イベントです。HIVに関するイベントの常として、ゲイの方たちもたくさん登場します。
第32回 AIDS文化フォーラムin横浜
日程:8月1日(金)〜3日(日)
会場:かながわ県民センター
3日間にわたってたくさんのプログラムが実施されるのですが、ゲイの方が登壇するプログラムをピックアップしてご紹介します。
8月1日(金)
◎開会式・オープニングプログラム「変わる社会、変わらない社会」
8月1日(金)10:20〜12:00 2F ホール
「AIDS文化フォーラムが始まってから32年。生きづらさを抱えている人たちが生きやすい社会になっているのでしょうか。いま、何が問われているのでしょうか。HIV/AIDSからの視点だけではなく、様々な立場の方々にご登壇いただき、思いのたけをお話ししていただきます」という趣旨のオープニングプログラムです。「ただただ平和を願うHIV陽性者」のKAZUYAさんも登場します。
◎薬物依存症の真実
8月1日(金)15:30~17:30 2F ホール
薬物依存症の啓発と言えば「ダメ絶対」。でも、違法薬物を使った人たちってどのような人か、皆さんはご存じですか。薬物依存症の治療と普及啓発の第一人者の松本俊彦先生とその仲間たちの本音を伺い、薬物依存症の真実に迫りたいと思います。という内容で、2020年の「私たちを分断する様々な「ダメ。ゼッタイ。」——コロナ禍の今だからこそ真剣に考えたいこと」と同様の、意義あるセッションになると思われます。塚本堅一さん(元NHKアナウンサー)、ピースさん(医師)なども登壇します。
◎『性的マイノリティの老後安心ガイドブック』活用ワークショップ
8月1日(金)15:30~17:00 302号室
NPO法人パープル・ハンズの方(たぶん永易さん)が登壇し、老後の賃貸、介護、成年後見、病院対応、必要書面、お金の知識などを網羅し、書き込み式のエンディングノートも付したパープル・ハンズ作成の『老後安心ガイドブック』を紹介しながら、ひとりからできる老いじたくや、HIV陽性者の高齢期の備えについて、みんなで考えよう、というワークショップです。
2日(土)
◎宗教とAIDS Part20 なぜAIDS文化フォーラムで宗教か!?!
8月2日(土)13:00~15:00 2F ホール
「AIDS文化フォーラム in 横浜の看板プログラムとなった宗教とAIDSは今年で記念すべき第20回目を迎えました。改めていま、なぜAIDS文化フォーラムで宗教なのかを考えませんか」とのことです。ゲイの牧師・平良愛香さんも登壇します。
3日(日)
◎映画『カミングアウトジャーニー』ダブルシネマ・セッション -カミングアウトとその後の物語-
8月3日(日)10:00~12:00 2F ホール
映画『カミングアウトジャーニー』とその続編の特別上映会です。続編ではその旅がさらに広がりを見せ、新たな挑戦と絆が織りなす感動の物語が展開します。この2部作をスクリーンで連続上映する貴重な機会です。舞台演出家で本作主人公の福正大輔と、パートナーのぽんつくさんによるスペシャルトークショーも開催。映画のテーマである自己表現や個性の輝きについて、ユーモアと深い洞察を交えたトークで会場を盛り上げます。
◎当事者と支援者が戸惑っていること
8月3日(日)10:00~11:30 302号室
薬物使用経験者と、HIV/AIDS診療の中で薬物使用者のプライマリケア医を自負している医師が、「依存症」や「治療」についての率直な疑問をぶつけあいます。薬物使用経験者でもある医師のピースさんが登場します。
◎男性の生きづらさ
8月3日(日)10:00~11:30 303号室
1990年代まで「男だから我慢しなさい」「男は一家の大黒柱」といった育て方されていたことにより、助けを求めにくい人たちがいます。という趣旨の、男性の生きづらさをテーマにしたプログラムです。神奈川県でLGBTQ支援やHIV検査などの活動を行なってきた特定非営利活動法人SHIPの方(たぶんシンジさん)が登壇します。
そのほか、1Fの展示スペースでkokemaruさんの「極私的梅毒展」も開催されます。
「半立体のハコに、梅毒になった東京と大阪の親友ふたりの完治までのストーリーを詰めて」
これまでaktaをはじめ、各地で梅毒展を行なってきたkokemaruさんが「AIDS文化フォーラムin横浜」に参加。実にアーティスティックで知的で、見たり触ったりしながら梅毒のリアリティを知ることができるような素晴らしい展示になるはずです。ぜひご覧ください。
極私的梅毒展 in AIDS文化フォーラムin横浜
会期:8月1日(金)〜3日(日)
会場:かながわ県民センター 1F
開館時間:
1日(金)12:00-17:30
2日(土)10:00-17:30
3日(日)10:00-15:00
無料
という感じで、無料でいろいろ楽しめてしまうイベントです。横浜の方はもちろん、近県のみなさんも(暑いなかではありますが、また、台風の接近も心配ですが)足を運んでみてはいかがでしょうか。
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