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2026年秋冬のオススメ舞台作品
2026年10月〜2027年2月に上演されるLGBTQ関連の演劇作品をご紹介します。『RENT』『ラ・カージュ・オ・フォール』という名作ミュージカルが上演されるほか、年末恒例の「gaku-GAY-kai」などもあります

(ミュージカル『RENT』より)
舞台上の俳優の肉体美や息遣いを生で感じ取れる演劇(やミュージカル、バレエ、ダンスパフォーマンスなど)の魅力は格別です。この特集では2026年10月〜2027年2月に上演されるLGBTQ関連の演劇作品をご紹介します(日付順)。今シーズンは、『RENT』と『ラ・カージュ・オ・フォール』という古典的名作ミュージカル作品が上演されます。また、年末恒例の年忘れお楽しみイベント『gaku-GAY-kai』などもあります。ぜひ楽しさや感動が味わえる舞台作品をご鑑賞ください。新たな情報が入り次第、更新していきます。
(最終更新日:2026年10月19日)
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10月15日〜11月13日 東京
11月20日~11月21日 広島
11月26日~11月29日 福岡
12月4日~12月6日 愛知
12月11日~12月14日 大阪
ミュージカル『RENT』
アーティストとして成功することを夢見てNYで家賃(RENT)を払うのに必死な暮らしをしている、ゲイだったりHIV陽性だったりする若者たちが、厳しい現実のなかでも自由と夢をあきらめず、今日という日を精一杯前向きに生きる姿を熱く描いた「ブレイクスルー」ミュージカル。ブロードウェイで10年以上にわたるロングラン大ヒットを記録し、歴史を塗り替えた作品『RENT』。作品の素晴らしさもさることながら、のちに世紀の傑作『RENT』を創り上げたジョナサン・ラーソンが初演の日の未明に大動脈解離で急逝し、観客の熱狂や拍手喝采を目にすることなく35歳の若さで旅立った…という悲劇もあまりに有名です。そして、日本版『RENT』のカンパニーは、2010年の東京プライドパレードのステージにキャスト14人が来場し、名曲「Seasons of Love」を歌ってくれたり(本当に感動しました。パレードの名シーンのひとつです)、同じ年にキャストの米倉利紀さんと田中ロウマさんがArcHに来て歌ってくれり、2012年には自ら「LGBT Pride Week」を開催するなど、商業演劇としては異例の入れ込みようで僕らにエールを贈ってくれていました。
そんなLGBTQコミュニティにとって本当に大切な作品である『RENT』の、実に8回目となる公演が決まり、この10月から始まります。主役のマークが鈴木福さん(Wキャストなしで全公演を演じます)、エンジェル役が5年前に『ジェイミー』に主演したWATWINGの髙橋颯さんと坂口涼太郎さんのWキャスト、など、今の時代の素敵な方たちが出演するところも魅力かも。
なお、『RENT』の公演は、ジョナサン・ラーソンの遺言で、『RENT』の登場人物のように生活に余裕がないながらも一日を懸命に生きている人々にこそ観劇の機会を提供したいということで、一部の座席を格安で(当日の抽選で)提供する「エンジェルシート」が設けられています。学生さんや、メンタルの不調などで経済的余裕がなかったりする方など、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。
【あらすじ】
1991年、ニューヨーク・イーストヴィレッジ。映像作家志望のマークは、友人で元ロックバンドのボーカル、ロジャーと古いロフトで暮らしている。夢を追う彼らに金はない。家賃(レント)を滞納し、クリスマス・イヴにもかかわらず電気も暖房も止められてしまう。恋人をエイズで亡くして以来、引きこもり続けているロジャー自身もHIVに感染しており、せめて死ぬ前に1曲だけでも後世に残る曲を書きたいともがいている。ある日、彼は階下に住むSMクラブのダンサー、ミミと出会うが彼女もまたHIV陽性だった。一方のマークはパフォーマンスアーティストのモーリーンにフラれたばかり。彼女の新しい相手は女性弁護士のジョアンヌだ。仲間のコリンズは暴漢に襲われたところをストリートドラマーのエンジェルに助けられ、二人は惹かれあう。季節は巡り、彼らの関係もまた少しずつ変わってゆく。出会い、衝突、葛藤、別れ、そして二度目のクリスマス・イヴ……。
ミュージカル『RENT』
脚本・歌詞・音楽:ジョナサン・ラーソン
演出:マイケル・グライフ
日本版リステージ:アンディ・セニョール Jr.
出演:
鈴木福:マーク
木原瑠生/RIKU(THE RAMPAGE):ロジャー
Beverly/遥海 :ミミ
石井一彰/加藤潤一:コリンズ
坂口涼太郎/髙橋颯(WATWING):エンジェル
KIMIKA/住田愛子(OVAL SISTEM):モーリーン
宮本美季/塚本直:ジョアンヌ
秋沢健太朗:ベニー
COLINA:ミセス・ジェファーソン
Miai:アレクシー
小熊綸:ミセス・コーエン
聖司朗:スティーヴ
田村凌大:ゴードン
吉岡悠歩:ミスター・ジェファーソン
KATSUHIRO(5IN):スウィング
※各役、名字アルファベット順
【東京公演】
2026年10月15日(木)~11月13日(金)
会場:シアタークリエ
【広島公演】
2026年11月20日(金)~11月21日(土)
会場:呉信用金庫ホール
【福岡公演】
2026年11月26日(木)~11月29日(日)
会場:博多座
【愛知公演】
2026年12月4日(金)~12月6日(日)
会場:愛知芸術劇場 大ホール
【大阪公演】
2026年12月11日(金)~12月14日(月)
会場:SkyシアターMBS
詳細やチケット購入については公式サイトをご覧ください
10月16日〜10月18日 東京
真夜中に寂しくなったときに観たい演劇
2000年に劇団『毛皮族』を旗揚げし、女性俳優たちの身体を通じて過剰な演劇美学を貫き、熱狂的狂騒舞台と評された江本純子さん。「自分がこの世にいないような寂しさを感じる時に観たい作品がなかった」と語る江本さんが、レズビアンに向けた最高にパワフルなエンターテインメントを作ろうと生み出したのが『真夜中に寂しくなったときに観たい演劇』です。2025年に初演し、リクリエーションにより舞台芸術祭「秋の隕石2026東京」にて再演されます。
「〈君〉が渇望しているレズビアンの物語とは何か?——異性愛が前提とされる社会で作られてきたレズビアン像に抗い、悲劇や生きづらさに回収されることのないレズビアンの恋愛や生存、その美学を軸に展開する。この作品は、〈君〉というレズビアンの存在を忘れない。
江本は本作で、「レズビアン・ドラマトゥルギー」を提唱する。レズビアンの欲望を普遍化させることなく、当事者から当事者へと呼応する言葉やユーモアを劇世界に配置していく。レズビアンの観客にとっては共感が生まれやすく、レズビアンではない観客にとっては居心地の悪さを感じることがあるかもしれない。それは、マジョリティが主体となる共感構造を反転させるための試みである。……でも理屈よりももっと大事なのは、〈君〉の体感に、この劇が最高にパワフルなエンターテインメントだって残ること。
2000年代、熱狂的狂騒舞台と評された毛皮族で女性性や身体表象の規範を攪拌してきた江本純子。更新し続ける筋金入りのエンターテイナーとして、ライブ感あふれる祝祭性と笑いを放ち、エンターテインメントの極地を切り拓いていく。「秋の隕石2026東京」では、自らのアイデンティティを投じたソロパフォーマンスで、レズビアン表象、ひいては、劇場を介したマイノリティ表象のあり方を問いかける。
ダムタイプの活動で知られる山中透の音楽、知覚と情動を呼び起こす南志保の美術が、この作品のつらぬく圧倒的虚構をいっそう拡張する。2025年、20席限定の超小劇場空間で初演された本作が、より刺激的に、よりキャンプに煌めき、大都市の公共劇場を経由して〈君〉へと届こうとする。この〈演劇〉は、ここから〈君〉に“hello, gorgeous.”と呼びかける。」(公式サイトより)
真夜中に寂しくなったときに観たい演劇
日程:2026年10月16日(金)〜18日(日)
会場:シアターイースト
主催:東京舞台芸術祭実行委員会〔東京都、東京芸術劇場(公益財団法人東京都歴史文化財団)〕 
10月21日〜25日 東京
音楽劇『TOMORROW』
エスムラルダさんが脚本を担当、ベビー・ヴァギーさんが出演という素敵なミュージカルが上演されます。昭和歌謡で紡ぐ、明日をうまく生きられないすべての人に贈る、ひと夏の物語です。
<あらすじ>
それぞれに悩みと事情を抱えた若者たちが暮らす古いシェアハウスで、ある夜、停電が起きる。Wi-Fiが切れ、スマホが圏外になったリビングに、昭和歌謡を歌いながら中年男の幽霊・マモが現れた! オネエ言葉でダメ出しをするマモに反発しつつ、奇妙な同居生活に慣れていく若者たち。そんな彼らのもとに、ある「知らせ」が届く――
音楽劇『TOMORROW』
日程:2026年10月21日(水)〜25日(日)
会場:新宿村LIVE
上演時間:約1時間30分(休憩なし)
脚本:エスムラルダ
演出:中本吉成
音楽:西出真理
出演:べビー・ヴァギーほか
12月9日〜29日 東京
2027年1月19日~1月24日
ラ・カージュ・オ・フォール
『ラ・カージュ・オ・フォール』は1983年にブロードウェイで開幕、トニー賞6部門を受賞(2005年、2010年のリバイバル上演でもトニー賞を受賞)した大ヒットミュージカル。『Mr.レディ Mr.マダム』『バードケージ』というタイトルで映画化もされています。古くさいイメージだったり、ノンケ向けにノンケの役者が誇張したゲイを演じて笑いをとる作品という「偏見」を持たれがちかもしれませんが、脚本を書いたのは『トーチソング・トリロジー』のハーヴェイ・ファイアスタインで、ゲイカップルの愛、家族愛、人と人との絆、そしてゲイプライドが表現された、涙なしには観られない名作です(レビューはこちら)。『ラ・カージュ・オ・フォール』を観てゲイが好きになった、ゲイの気持ちに寄り添い、共感できるようになったという方もたくさんいるはずで、この舞台が今の時代のフレンドリーさへとつながる1つの道になってきたのかもしれないな…と思え、まだ差別が激しかった時代からゲイ役を演じてきた役者さんや(主演の鹿賀丈史さんはなんと、1986年の『トーチソング・トリロジー』初演で女装のアーノルドを演じていた方です)、舞台を支えてきたスタッフのみなさんに拍手を贈りたい気持ちになるのでは?と思います。
今回も「史上最高のコンビ」と名高い鹿賀さんと市村さん(※Wキャストになっていて、お二人が出ない回もあるのでご注意ください)、そして森公美子さん(間違いなく楽しませてくれます)が出演します。9月21日の製作発表で森さんは、「LGBTとかいろんなことがまだまだ、全然前に進んでいなかった時代にこの作品が上演されたのは本当に画期的でした。会場から拍手が起こった時は泣きそうでした」と、また、かつては真島茂樹さんがダンスキャプテンを務めていたことに触れ、「残念ながら2年前にお亡くなりになっちゃったんですけど、まじ兄さんの写真を必ず稽古場に置いておこうかなと思っております」と語ったそうです。12月9日、日生劇場で開幕します。まだご覧になったことのない方は、この機会にぜひ!
<あらすじ>
南仏のサントロペの街で毎晩豪華なショーを繰り広げるショーパブ「ラ・カージュ・オ・フォール」を経営するジョルジュと、ザザという名前でお店の看板を張るクイーン、アルバンは20年も生活を共にしてきたゲイカップル。ある日、昔ジョルジュが女性と「勢い」でつくった息子のジャン=ミッシェルが家に帰ってくる。ジャン=ミッシェルはアンヌという女性と結婚したいとジョルジュに告げ、彼女の両親を家に招きたいと言うが、ここで騒動が勃発。アンヌの父親は保守派の議員で、家に招くなら一目でゲイとわかるアルバンがいては困るとジャン=ミッシェルは言い、ジョルジュはいやがる。が、結局は、かわいい息子の言いなりに…。そしてついに、アンヌと両親が家を訪れる日がやって来る…
ミュージカル『ラ・カージュ・オ・フォール』
作詞・作曲:ジェリー・ハーマン
脚本:ハーヴェイ・ファイアスタイン
原作:ジャン・ポワレ
演出:山田和也
出演:
ジョルジュ:鹿賀丈史/佐藤隆紀(Wキャスト)
アルバン(ザザ):市村正親/石丸幹二(Wキャスト)
ジャン・ミッシェル:内海啓貴/山田健登(Wキャスト)
アンヌ:潤 花
ジャクリーヌ:香寿たつき
ダンドン議員:今井清隆
ダンドン夫人:森 公美子 ほか
【東京公演】
日程:2026年12月9日(水)〜12月29日(火)
会場:日生劇場
【大阪公演】
日程:2027年1月19日(火)~1月24日(日)
会場:梅田芸術劇場メインホール
12月29日・30日 東京
gaku-GAY-kai 2026 贋作・リア王
今年も年末恒例の年忘れお楽しみイベント「gaku-GAY-kai」が開催されます(昨年のレポートはこちら)。第一部の舞台は「贋作・リア王」。エスムラルダさんがリア王を演じるそうです。そして第二部は、性別やセクシュアリティを問わずいろんなパフォーマーの方たちが今年も何かやってくれます。会場は新宿3丁目の雑遊です。詳細がわかり次第、更新します。お楽しみに。
gaku-GAY-kai 2026 贋作・リア王
日時:12月29日(火)14:00(第1部のみ上演)/18:30、12月30日(水)14:00/18:30
会場:雑遊
INDEX
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