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ウガンダのセクシュアルマイノリティの団体が名誉ある人権賞を受賞

2011年10月03日

 現在、ノーベル賞の受賞者が発表されるノーベル・ウィークとなっていますが、ミャンマーの民主化運動指導者アウン・サン・スー・チーさんや韓国の故金大中元大統領をはじめ、これを受賞後、ノーベル平和賞も受賞している人が多いラフト人権賞という栄誉ある賞が発表されました。
 ノルウェーのラフト人権財団は9月29日、今年のラフト人権賞を、アフリカの同性愛者らの人権問題に取り組む「セクシュアルマイノリティーズ・ウガンダ(SMUG)」に授与すると発表しました。11月6日、ノルウェーのベルゲンで行われる授賞式で、SMUGの代表であるフランク・ムギーシャさん(写真右上)が賞を受け取る予定です。
 
 ウガンダでは、昨年10月、地元のタブロイド紙の1面に「ゲイを吊るし上げろ。100人のゲイの住所と名前を公表する」というひどい記事が掲載されました。SMUGがこれに抗議し、新聞は発行停止となりました。(詳しくはこちら
 今年1月、活動家のデヴィッド・カトさんが撲殺されるという痛ましい事件がありました。(詳しくはこちら
 そして5月、同性愛者を死刑にすることができる法律が制定されそうになり、国際社会から非難を浴びました(詳しくはこちら)。カトさんの遺志を受け継いだムギーシャさんらSMUGのメンバーが、この非人道的な動きを食い止めるべく、活動しています。
 ムギーシャさんは「私の身もいつどうなるかわからない。誰が私を殺そうとするかもわからないのです」と語っています。そんな恐怖を乗り越え、敢然と活動を続ける不屈の闘志に、世界が心を動かされたのです。
 
 ラフト財団は、ウガンダでの深刻な人権状況にスポットライトを当てることを希望し、今年の授賞を決めました。
「SMUGとフランク・ムギーシャの闘いは、ウガンダで特に危険にさらされている同性愛者の人間としての尊厳のための闘いであり、また民主主義と社会正義のための大きな闘いの一部であるという事実を強調したい」
 
 また、フランク・ムギーシャさんは同じ11月、ワシントンD.C.でロバート・F・ケネディ人権賞も授与される予定だそうです。


ウガンダの団体に人権賞 ノルウェーのラフト財団(MSN産経ニュース)
http://sankei.jp.msn.com/world/news/110929/mds11092923190011-n1.htm

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