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ロンドンオリンピックに出場するゲイ&レズビアンの選手は24人

2012年08月10日

 昨夜のなでしこジャパンの試合で、アメリカ・チームの中に金髪ショートのミーガン・ラピノー選手の姿を見つけた方もいらっしゃることと思います。

 先日、ロンドンオリンピックに出場するオープンリーゲイ・レズビアンの選手についてお伝えしましたが(詳しくはこちら)、Outsportsのその後の調べで、22人(+パラリンピック選手が2人)であることがわかりました。(現在も情報を募っていますので、もしかしたらもう少し増えるかもしれません)
 現時点で判明している選手のお名前、国、競技種目、略歴、成績、パートナーの有無、これまでにセクシュアリティについて発言してきたコメント(あれば)などを以下にご紹介いたします。(Last Nameのアルファベット順)

1. Marilyn Agliotti(オランダ、女子フィールドホッケー)
北京オリンピック金メダリスト
女性のパートナーと同性婚しています。

2. Judith Arndt(ドイツ、女子自転車競技)
2004年アテネオリンピック・個人ロードレース2位。その他多数の実績を誇る
ロンドン五輪銀メダル

3. Seimone Augustus(アメリカ、女子バスケットボール)
2008年北京オリンピック優勝
5月時点で女性と婚約しています。

4. Natalie Cook(オーストラリア、女子ビーチバレー)
ビーチバレーの選手だったカナダ人女性と結婚しています

5. Lisa Dahlkvist(スウェーデン、女子サッカー)

6. Carlien Dirkse van den Heuvel(オランダ、女子フィールドホッケー)
2008年北京オリンピック優勝

7. Imke Duplitzer(ドイツ、女子フェンシング)
2004年アテネオリンピックでエペ団体銀メダル
軍人でもあるようです
 

8. Edward Gal(オランダ、男子馬場馬術)

9. Jessica Harrison(フランス、女子トライアスロン)
Carole Péon選手とパートナーシップを結んでいます。

10. Carl Hester(イギリス、男子馬場馬術)
ロンドン五輪でイギリスは馬場馬術団体で金メダル

11.  Karen Hultzer(南アフリカ、女子アーチェリー)
女性のパートナーと暮らしているそうです。
「私はアーチェリー選手で、中年でレズビアンで朝はコーヒーを飲む前は機嫌が悪いです。そしてそのどれも私を定義づけるものではなくて、私の一面にすぎません」
「いつかこのこと(セクシャリティ)が私の目の色や好きな寿司ネタのように(世間にとって)何の問題にもならない些細な事になる日を待ち望んでいます」

12. Alexandra Lacrabére(フランス、女子ハンドボール)

13. Kim Lammers(オランダ、女子フィールドホッケー)

14. Jessica Landström(スウェーデン、女子サッカー)

15. Hedvig Lindahl(スウェーデン、女子サッカー)

16. Matthew Mitcham(オーストラリア、男子飛び込み)
2008年北京オリンピックの10m飛び込み金メダリスト
「...理想を言えば、いつかセクシャリティが、たとえば髪の色、目の色とか、さらには性別のように重要でなくなり、無関心になることを望んでいる。いつかそうなるだろう」
「...スポーツ選手が差別される恐れとか、スポンサー収入、支援者を失う恐れなしにカミングアウトすることが簡単にできるようになるまで、…僕のセクシャリティが注目を集めるのは構わないんだ」

17. Maartje Paumen(オランダ、女子フィールドホッケー)
2008年北京オリンピック優勝

18. Carole Péon(フランス、女子トライアスロン)
2011年トライアスロンワールドカップ 金メダリスト
Jessica Harrison選手とパートナーシップを結んでいます。

19. Mayssa Pessoa(ブラジル、女子ハンドボール)

20. Megan Rapinoe(アメリカ、女子サッカー)
ロンドン五輪金メダル
オーストラリアの女子サッカー選手と3年にわたり交際中です。
「...一般的にスポーツ界はまだカミングアウトしている人が少なく、同性愛嫌悪的です」
「...だから私が(現状を変えるためにも)カミングアウトしてプレーすることをみんなが望んでいるように感じます。(カミングアウトを)必要としている人がいます」

21. Lisa Raymond(アメリカ、女子テニス)
4大大会ダブルスで優勝経験のあるダブルスの名手

22. Rikke Skov(デンマーク、女子ハンドボール)

 以上のほか、パラリンピックの選手も2名カミングアウトしています。

23. Lee Pearson(イギリス、男子馬術)

24. Claire Harvey(イギリス、女子バレーボール)

 それから、サッカー米国女子代表チームの監督Pia Sundhagさん(昨夜の中継にも映っていたはず)、およびサッカー英国女子代表チームのコーチHope Powellさんもレズビアンであることを公表しているそうです。 

 Outsportsの記事では、オープンリーゲイのアスリートがアテネオリンピックで11人、北京では10人だったことに比べると、今回2倍に増えたことは、スポーツ界でもカミングアウトしやすくなったことを物語っており、喜ばしいことだと述べられています。
 24人(監督やコーチを入れると26人)のうちのほとんどが女性アスリートで、数名の男性アスリートも全員個人競技です。このことから、男子スポーツ界、とりわけ団体競技だとカミングアウトしづらい(ホモフォビアが強い)ということが言えそうです。

 ダイビングで4度の金メダルに輝いたヒーローで、引退後にゲイであることとHIV陽性であることをカムアウトしたGreg Louganis選手は、なぜアスリートがカムアウトしづらいのかについて、こう語っています。
「自分にできるのは、自分自身の道を行くことだけだ。友達や家族には話していた。メディアの人間にセクシュアリティについてあれこれ言われたくないというのを信条にしていた。スポーツ界との関わりは、純粋にスポーツだけにとどめておきたかった。ゲイのダイバーというふうになりたくなかったんだ」
「今や、セクシュアリティについてのメディアのイメージはとても肯定的になってきた——僕らも全く他の人と変わらないってね。95年、本を出して全国を回っていた時、ゲイのアスリートにたくさん会ったけど、彼らは口をそろえて「カミングアウトしていません。だってチーム競技だから」って言うんだ。チーム頼みのスポーツはしんどいだろうなって思うよ。個人競技だったら、自分自身が頑張ればいい話だから、もう少し楽だよね」

 今年5月にゲイであることをカムアウトし、あと一歩というところで米国男子体操代表に選ばれなかったJosh Dixon選手(日本人とのハーフだそうです)は、スポーツ界でも知られていながらネガティブな反応は一度もなかったと語ります。「たとえオリンピックに出場できていたとしても、チーム内でも全く問題なく受け入れられたと思うよ」

 

ロンドン五輪に出場するゲイ、レズビアンをカミングアウトしている選手21人(NAVERまとめ)
http://matome.naver.jp/odai/2134357808008622801?&page=1
 
23 openly gay and lesbian athletes at 2012 London Summer Olympics(Outsports)
http://outsports.com/jocktalkblog/2012/07/18/9-openly-gay-and-lesbian-athletes-at-2012-london-summer-olympics/

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