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プライド月間を祝い、ジョン・ルース米国大使がレセプションパーティを開催

2013年06月08日


米大使公邸でのレセプションパーティにて
(実はここ、昭和天皇とマッカーサーが
会見した歴史的な場所なのだそう)
左から石川大我さん、石坂わたるさん、
ジョン・ルース大使、上川あやさん、
尾辻かな子さん、パトリック・リネハンさん
 1969年6月末に起きたストーンウォール事件を記念し、欧米では6月を「プライド月間」として、パレードをはじめとするプライドイベントが開催されます。オバマ大統領もこのプライド月間を祝し、LGBTのためにスピーチをしたり、ホワイトハウスでレセプションパーティを催したりしています(詳しくはこちら
 実は日本でも昨年から、ジョン・ルース在日米国大使によってLGBTのためのレセプション・パーティが開かれています。今年も6月7日(金)、大使公邸でレセプション・パーティが開かれ、尾辻かな子参議院議員がスピーチをしました(他にもトランスジェンダーのモデル・佐藤かよさんや、あの黒柳徹子さんもスピーチしていました)
 大使館の公式サイトでも、トップページに「ルース大使は6月7日、大使公邸でLGBTプライド月間を記念し各界のLGBT支援者を招きレセプションを開催した。大使はあいさつで、LGBTコミュニティの権利について政府や一般市民が対話を始めることの重要性を強調した」とのニュースが掲載されています。
 ジョン・ルース大使は、4/27付朝日新聞の「私の視点」で「同性愛者の権利 公民権として確立を」というコラムを寄稿しています。今年1月のオバマ大統領の歴史的な就任演説を引用し、「LGBTの権利を公民権運動の歴史の一部としたことは、アメリカに限らず世界中のLGBTの人びとの平等を守ろうとするオバマ大統領の決意をはっきりと示す。国連で大統領が述べたように、いかなる国であろうと、愛する対象が誰であるかを理由に人びとの権利を否定してはならないのだ」と述べ、公邸でのLGBTプライド・レセプションにも触れ、「近年、LGBTの人びとの平等は大きく進んだ。とはいえ、問題は依然、残る。LGBTの権利を守る闘いは、アメリカ、日本、そして世界をより良い場所にしてきた公民権運動の一部であることを、今後も明確に示していこう」と締めくくっています。
 また、尾辻かな子参議院議員のTwitterによると、ルース大使と日米のLGBT事情について意見交換した際、大使は「僕はサンフランシスコ出身で、ハーヴィ・ミルクが当選したときはティーンだったけど、とてもインパクトがあった」「高校のディベートの先生がゲイであるがゆえに公職追放され、抗議集会などを開いたけど撤回できなかった」と語ってくれたそうです。そういう話を聞くと、ルース大使が、単に本国のオバマ大統領にならい、というだけでなく、自身のゲイに対する支援の気持ちからもこのレセプションを開いてくださったことが窺え、さらに感動が深まります。
 
 
 アメリカ大使館はまた、6月21日、日本の学生向けに「Movie Night:映画上映とLGBT人権問題」というイベントを開催します。映画『ヘドウィグ・アンド・アングリー・インチ』の上映とパネル・ディスカッションが行われるそうです。パネラーとして、LGBT学生団体の方や、「Tokyo Rainbown Pride」のアメリカ大使館ブースでボランティアをしていたJAZのメンバーが出席するそうです。
 
アメリカ・ダイアログVol.12「Movie Night:映画上映とLGBT人権問題」
日時:6月21日(金)18:15-21:00
会場:東京アメリカンセンター・ホール 
参加費:無料
対象:日本の高校生・大学生・大学院生
定員:50名
※英語・日本語両方を使う予定ですが、通訳は入りません。


 また、6月16日には大阪市で、レセプションにもいらしていたオープンリー・ゲイのパトリック・リネハン大阪神戸総領事や、ディズニーシーで結婚式を挙げた東小雪さん&ひろこさんが出演するLGBTをテーマにしたトークイベントが開催されるそうです。こちらは大使館ではなく、「人権にひらかれたまちをめざして」大阪市淀川区が主催するイベントだそうです(淀川区といえば衆院選の大阪5区。尾辻かな子さんの活動あってのことだと思います)
 
What is LGBT? ~それぞれの愛~
日時:6月16日(日)14時-(開場は13:30。開演まで関連ビデオが放映されます)
会場:大阪府立北野高等学校 六稜会館(同窓会館)
定員:150名(申込不要) ※先着順ですので、お早めにお越しください。
問い合わせ:淀川区役所政策企画課(06-6308-9405 ※北野高校へは問い合わせをしないでください)

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