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淀川区に続き、那覇市がLGBT支援宣言へ 

2015年06月20日

 沖縄県那覇市がLGBTの生きやすい社会実現を目指した「LGBT支援宣言(仮称)」を行うことになりました。大阪市淀川区に続き、全国で2例目となります。LGBT支援宣言によって当事者に対する社会の理解促進を図りつつ、県都としてダイバーシティ(多様性)を積極的に受け入れる姿勢を内外に発信します。
 宣言は7月19日(日)、那覇市牧志(国際通り)のぶんかテンブス館前広場で開催される「ピンクドット沖縄」で行われます。那覇市は2013年度からピンクドット沖縄を共催しており、市民を対象とした意識啓発講座を開くなど性的マイノリティの問題に積極的に取り組んでいます。
 宣言は文面化される予定で、市職員への研修の実施や相談窓口の明示など、具体的な施策に取り組みます。当事者や家族が安心して行政に相談し、市民に対してもより深く啓発できる体制を構築します。市平和交流・男女参画課の担当者は「今回の宣言で、市民一人一人が当事者を理解できるような社会づくりにつながってほしい」と語りました。

 ピンクドット沖縄は、シンガポールのPink Dotというパレードとはまた一味ちがうピクニック型のLGBT野外フェスティバルにヒントを得て、2013年からスタートしました。初開催にして那覇市が共催となり(「なは女性センター」の方が尽力してくださったそう。素晴らしい!)、一般財団法人「沖縄観光コンベンションビューロー(OCVB)」が後援につきました(OCVBは県内唯一の官民一体の観光推進団体。初のLGBTイベント後援となるそうです)。イベントの模様は沖縄の各紙に好意的に取り上げられ(新聞の1面トップを飾り)、テレビのニュースにもなりました(詳しくはこちら)。昨年はゲイカップルの里帰り結婚式が行われ、そちらもニュースになりました。今年2月、那覇市議会では3人の市議会議員がLGBT関連の質問をしたそうです(詳しくはこちら)
 沖縄のゲイコミュニティは明るくて開放的なのですが、一方で地元の人たちは(世間が狭く、ちょっと動くとすぐ親戚や近所の人に出くわすため)セクシュアリティのことを決して公にせずにずっとやってきました。そんななか、公(行政など)が支援してくれるようになったのは、ピンクドット代表(元東京プライド代表)の砂川秀樹さんの奮闘の賜物です。2011年に東京から沖縄に帰郷して以来、「レインボーアライアンス沖縄」や「GRADi」を主宰し、世間に向けてLGBTへの理解や共感を促す活動を続けてきました。今回のLGBT支援宣言の実現を受けて砂川さんはTwitterで「東京から沖縄に戻り四年余り。沖縄で、仲間たちとおこなってきた活動が一つ実を結びました」と語っています。

 7月19日(日)のピンクドット沖縄には、あのEPOさんの出演が決定したそうです。2部の祝宣言パーティには、ピンクレゲイーのお二人や沖縄が誇るドラァグクイーン・アブラマミレさん、DJ DSKEさんらが出演します。夜には協力イベント「LEGEND」も開催されます。
 ちなみにピンクドットの会場の目の前にある(ゲイバー街への入り口にある)ホテルパームロイヤル那覇はIGLTAに加盟し、LGBTフレンドリーホテルを目指すことを宣言しています。
 7月の三連休、感動的な瞬間に立ち会うために沖縄にお出かけしてみてはいかがでしょうか?



那覇市、性的少数者支援宣言へ…全国2例目(毎日新聞)
http://mainichi.jp/area/okinawa/news/20150619rky00m040003000c.html

 

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