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台北市が、結婚が認められない外国人同性カップルのために豪華仕様の「パートナー記念証」を交付することを発表しました

2020年11月06日

 台湾で外国人同性カップルのパートナーシップ登録が可能にのニュースでお伝えしたように、今年5月、同性婚法施行1周年を迎えた台湾で、それでも結婚できない人たち(日本のように同性婚が認められていない国の人との国際同性結婚や、外国人どうしの同性婚)のために、同性パートナーシップ証明制度が認められました。そして台北市はこのたび、外国人どうしの同性カップルを対象に豪華仕様のパートナーシップ記念証書を発行することを発表しました。

 台北市では1ヶ月前、西門町に続く第二の「彩虹地景」であるレインボー「スタートライン」が市役所前に設けられ、10月31日には台湾同志遊行(Taiwan LGBT Pride)も無事に開催され(コロナ禍以降のパレードとして世界最大になり)、また、LGBTQの平等や差別との闘いにおいて優れた取組みを実践する都市で構成される「Rainbow Cities Network」への加入をアジアで初めて認められるなど、目覚ましい前進を見せていますが、パレードの余韻も冷めやらぬ11月3日、外国人どうしの同性カップルを対象に豪華仕様のパートナーシップ記念証書を発行することを発表しました。
 証書のデザインは、結婚を祝福する「囍」(ダブルハピネス)に「台北」の漢字を融合させたもので、レーザー加工によってレインボーカラーが表現されています。
 台北市民政局の担当者によれば、まずは外国人観光客が多く訪れるランドマーク、台北101に近い信義区戸政事務所(戸籍業務を担当する役所)で申請受付を開始し、市各区の戸政事務所にも順次拡大していくそうです。申請には専用Webサイトでの事前予約が必要で、予約日当日に本人が戸政事務所で手続きをすれば、記念証書が受け取れます。今月中旬から申請受付が開始される予定です。
 民政局は「自国で同性婚が認められていない外国人に、自分の居場所を感じてほしい」としています。

 台湾の多くの同性カップル(すでに4000組以上)が結婚しているなか、それでも同性婚ができない台北在住の外国人同性カップルへの支援の表明として、このような心尽くしの贈り物をしてくれた台北市。本当に素晴らしいですね。
 
【追記】
台湾のLGBTQムーブメントに詳しい明治大学の鈴木賢教授(台湾法、中国法)によると、台北市在住でなくても、旅行で台北を訪れた方でも発行してもらえるそうです。来年10月以降、台湾に行けるようになるそうですので、プライドの際にでも、記念にいかがでしょうか?

 
参考記事:
台北市、外国人同士の同性カップルに「パートナー記念証」発行へ/台湾(フォーカス台湾)
https://japan.cna.com.tw/news/apol/202011040001.aspx

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