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通算20回目を数える「さっぽろレインボープライド2020」が無事に開催されました

2020年09月13日

 9月12日(土)、今年で(レインボーマーチ札幌時代も含めて)通算20回目を数えるさっぽろレインボープライドが開催され、道内外から339人が参加しました。テレビや新聞などのメディアでも報道されましたが、今回はツイキャスで生配信も行われたので(1万人超が視聴)、オンラインで一緒にパレードを体感した感想を交えながら、簡単にお伝えします(のちほど、実際に参加したからのレポートもお届けします)





 さっぽろレインボープライドに道内35市の全ての市長から応援メッセージが寄せられましたでもお伝えしたように、今年は実行委員会内でも開催すべきか中止にすべきかどうかをめぐって大きく意見が割れたそうですが、「パレードの灯りを絶やさない」「孤立しがちな当事者に独りじゃないよと伝えたい」との思いで、新型コロナウイルスの感染防止策を講じたうえで(北海道の屋外イベントの開催基準を満たす形で)開催されることになりました。
 当日は、初の事前登録制となり、参加者には手指消毒と検温、マスクの着用、アプリの登録が求められ、パレードもソーシャルディスタンスをとるために以前は4列だったのが2列とされました。それでも、出発前には大通公園でドラァグクイーンショーなどが行われ、通りに響き渡る音量でクラブミュージックを流すDJフロートにドラァグクイーンが乗って盛り上げたり、永遠のゲイアンセム「Got to Be Real」などをBGMとしながら「Happy pride!」「私たちはレズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーです」「多様性あふれる社会をつくりましょう」「今年で20回目を迎えます。この20回の間に大きく変わりました」などとマイクで呼びかけたり、札幌らしいパレードとなりました。参加者のみなさんは思い思いの格好で(ドラァグだったり、パピーマスクだったり)、プラカードを掲げたり、沿道に手を振ったり(たくさん振り返してくれたり)、約2kmのコースを楽しくパレードしました。
 パレードの隊列が大通公園に戻ってくると(しばらくDJとドラァグクイーンがクラブ状態で盛り上げたあと)、アフター集会が行われました。トランスジェンダーの道議会議員・渕上綾子さんがレインボーカラーのスーツで登場し、(全く政治家には見えないチャーミングな方です。札幌らしさ)「パートナーシップ制度を全道に!」「GIDの診療ができる施設が道内に札幌医科大しかない。全道に拡充!」と語り、拍手を浴びました。全道の性的マイノリティ支援団体「にじいろほっかいどう」のグラジオラスさんが団体の活動紹介と夜のイベント「BBA救済センター」の紹介の後、女装姿のままで「結婚の自由をすべての人に」訴訟札幌原告団の一人としても語り(札幌らしさ)、また、同訴訟の弁護団の一人として、レジェンド上田文雄さんがご挨拶し、「さっぽろレインボープライド開催を心よりお祝い申し上げます」から始まり、2003年にレインボーマーチで初めてスピーチした時のお話から、今年の全市長からメッセージをもらえたお話、そして「来年2月か3月に地裁判決が出ます。皆様の応援をよろしくお願い申し上げます」で締める本当に素晴らしい演説を披露しました。最後に、実行委員長の柳谷由美さんが、「何十回も議論を重ねて開催を決めました」「この日を迎えられて本当によかったです」「今日は、全国のプライドイベントの旗を持ち、Tシャツを着て一緒に歩きました。全国のみなさんの思いと共にパレードしました」と語り、感動を呼びました。
 フィナーレとして、「This is me」をBGMにカウントダウンが行われ、テレビ塔をバックにレインボーカラーの風船を一斉に空に放ちました。
 夜には札幌のシンボル・テレビ塔がレインボーカラーにライトアップされ、札幌の夜空を美しく彩りました。

 なお、昨年のパレード公式イベント「TEA FOR TWO~二人でお茶を」2019再演(もともとフライングステージの舞台だったものを札幌の劇団が上演)が現在、無料配信されています。13日の19時までです。お時間ある方はぜひ、ご覧ください。
 






 
参考記事:
「LGBTへの理解深めよう」札幌中心部でパレード(HTB北海道テレビ)
https://www.htb.co.jp/news/archives_8698.html
札幌でLGBTのイベント 理解広めるパレードに340人(共同通信)
https://www.47news.jp/news/5250394.html
さっぽろレインボープライド コロナ対策しながら開催 「LGBTについて学ぶきっかけに」(毎日新聞)
https://mainichi.jp/articles/20200912/k00/00m/040/315000c

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