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コロラド州のオープンリー・ゲイの州知事ジャレッド・ポリスがパートナーとの婚約を発表しました

 米国初のオープンリー・ゲイの州知事であるコロラド州のジャレッド・ポリス知事が3月4日、パートナーのマーロン・レイスと婚約したことを発表しました。結婚式は秋に挙げる予定だそうです。

 ジャレッド・ポリス知事と、動物の権利擁護活動家でライターのマーロン・レイスは、つきあって17年。9歳の息子キャスピアン・ジュリアスと6歳の娘コーラの2人の子どもを育てる親でもあります。
 地元メディア「コロラド・サン」紙によると、ポリス知事がプロポーズしたのは2020年12月初め、新型コロナウイルスに感染したパートナーが入院のために家を出る直前でした。
「私は荷物をまとめていて、娘が部屋の片隅で泣いていました。私がいなくなるのが悲しかったのです」「息子は『いつ帰ってくるの?どこが悪いの?』と詳しいことを知りたがっていました。とても空気が張り詰めていました」とマーロンは振り返ります。
 ジャレッドはマーロンに急ぐように促しましたが、家を出る直前、片膝をついて指輪を差し出しました。娘は泣きやみました(結婚式でフラワーガールをできるかもしれないという期待に胸をふくらませたんだそう。かわいいですね)
 マーロンは「完璧なタイミングだった」と語ります。「私は彼に『さっきからうまく息ができなかったけれど、本当にもう息ができなくなったよ』と伝えました」
 プロポーズに「足どりがはずんだ」とも。
「病院についた時にはすっかり恐怖感がなくなっていました。『私には素晴らしいパートナーがいる。素晴らしい家族がいる。だから私は家に帰るんだ』と自分に言い聞かせることができました」
 マーロンは2日後には退院し、COVID-19から回復しました。

 ジャレッド・ポリスは実は、しばらく前からプロポーズを考えていて、指輪を作っていたと「コロラド・パブリック・ラジオ」に語りました。
「彼が新型コロナウイルスに感染して入院することになった時…もちろん回復するだろうと信じていましたが、どうなるか、誰にもわかりません。彼を病院に連れて行く時、私は、今こそ大事なことを言うべきだと思ったんです」
 
 マーロンはCOVID-19の経験を経て、大切な人と大切な時間を生きることがいかに貴重かということを実感しているそうです。
「先延ばしにするのではなく、生きている今この時に大切なことをやりましょう」
「お互いを祝福し、大切にしましょう。そして自分たちが大事だと思うことをやりましょう」 


 ジャレッド・ポリスは2009年から連邦下院議員を5期務め、2011年には初めて親となった同性愛者の議員となりました。公にカミングアウトしつつ2018年11月の中間選挙を戦い、見事、コロラド州知事に当選し、アメリカ初のオープンリー・ゲイの州知事となりました(2015年、バイセクシュアルであることをオープンにしているケイト・ブラウンがオレゴン州知事に当選していますので、LGBTQとしては2番目です)
 2019年の就任演説では「私たちの国は今、分断と民族主義が広がっています。しかしこのコロラド州で、私たちは違う道を選びました」「私たちはネガティブで分断した政治を否定すると口で言うだけではなく、それを形で示したのです」と語りました。
 昨年7月には、パニック・ディフェンスを禁じる法律、薬剤師がPrEPの薬を処方できるようにする法律(山間部の地域でのゲイ・バイセクシュアル男性のHIV予防が向上)、未成年者が出生証明書のジェンダーを変える際の申請を簡単にする法律(性別移行のプロセスに際し、ライセンスのある医療機関からの診断書の提出が必要でしたが、これを不要に)にも署名しています(詳細はこちら
 アメリカの南部や中西部の州では、"信教の自由"を盾にLGBTQ差別を正当化するような「宗教の自由回復法」法が導入されたり(マイク・ペンス副大統領も、インディアナ州知事だったときにこの法律に署名しています)、反動的な動きも強まっていたのですが、コロラド州はジャレッド・ポリス知事が選ばれたおかげでLGBTQの権利が守られることになりました。コロラドのLGBTQコミュニティにとってはヒーロー的な存在ですね。
 
 
参考記事:
コロラド州知事、交際17年のファーストジェントルマンにプロポーズ「完璧なタイミングだった」(ハフポスト日本版)
https://www.huffingtonpost.jp/entry/colorado-gov-first-gentleman-engaged_jp_60433baec5b613cec15dbfa2

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