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80年代のエイズ禍に翻弄されるゲイの若者たちを描いたドラマ「IT’S A SIN 哀しみの天使たち」が日本初配信&放送決定

2021年07月09日

 今年5月、ブリット・アワードでエルトン・ジョンとオリー・アレクサンダーがペットショップ・ボーイズの名曲『It’s a Sin』を披露して感動を呼びましたが、このコラボのきっかけとなったドラマ『It’s a Sin』が8月17日から日本初配信されることが決定しました。

 英国のチャンネル4で今年初め、1980年代のロンドンを舞台にHIV/エイズに翻弄される3人のゲイ男性の姿を描いたドラマ『It’s a Sin』が放送され、驚異的な大ヒットを記録しました。放送後、HIV検査を受ける人の数が前年度比4倍にも急増したそうです。
 制作を手がけたのは、ゲイドラマのさきがけとして異例の大ヒットを記録した金字塔的作品『Queer As Folk』を手がけたラッセル・T・デイヴィス(ゲイの方です)。『It’s a Sin』はラッセル・T・デイヴィス自身の実体験をベースにしていて、80年代初めのゲイの若者たちの間のエイズへの恐怖や混乱を描き出しています。彼は英『Radio Times』誌に、「私は1981年に(主人公の)リッチーと同じ18歳でした。そのため、私の中には常にこの問題の核となっているものがありました。しかし(物語にするということに)たどり着くまでには長い時間がかかりました」と語っています。
 ゲイがたくさん登場するこの作品のキャスティングは(『POSE』がトランス女性を多数起用したのと同様に)リアルなゲイの俳優を起用することにこだわったそうで、イヤーズ・アンド・イヤーズのボーカルでLGBTQアクティビストでもあるオリー・アレクサンダー、ドラマ『ママと恋に落ちるまで』のニール・パトリック・ハリス、映画『ホビット』シリーズのスティーヴン・フライのほか、オマリ・ダグラス、カラム・スコット・ハウウェルズ、ナサニエル・カーティスといったたくさんのゲイの俳優たちが活躍します。
 そして主題歌はもちろん、ペット・ショップ・ボーイズの『It’s a Sin』です。

 日本で観れる日を心待ちにしていた方も多いであろうこのドラマ、8月17日から「IT'S A SIN 哀しみの天使たち」の邦題で日本初配信されることが決定。あわせて、予告編も公開されました。



IT'S A SIN 哀しみの天使たち」(全5話)は、Amazon Prime Videoチャンネル「スターチャンネルEX DRAMA & CLASSICS」で8月17日から配信開始です。9月からは「BS10 スターチャンネル」でも放送予定だそう。放送を楽しみに待ちましょう。


参考記事:
エイズ大流行に翻弄される若者たちの10年描く「IT’S A SIN 哀しみの天使たち」日本配信&放送決定(映画.com)
https://eiga.com/news/20210708/35/

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