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【東京五輪】トム・デイリーが個人戦でもメダルを獲得、LGBTQコミュニティのために感動的なスピーチを行ないました

 7日、男子10m高飛び込みの決勝戦が行なわれました。男子シンクロナイズドダイビングで金メダルに輝き、「ゲイの金メダリストになったことを誇りに思う」と語ったトム・デイリー選手は、様々なプレッシャーをはねのけ、見事に銅メダルを獲得しました。試合後、トム・デイリー選手は、LGBTQコミュニティのために素晴らしいスピーチを行ないました。
 

 信じられないことに、6日の男子10m高飛び込みの準決勝の直前、ロシア国営テレビが、ローレル・ハバード選手に「この汚らわしい性的倒錯に強く反対する」と、トム・デイリー選手に対しても「忌まわしい」だの「変態」だのホモフォビアむきだしの侮辱発言をしていたことが報じられました。しかしトム・デイリーは、惑わされることなく試合に臨み、見事に銅メダルに輝き、英国のダイビング選手として初の4つの五輪メダルを獲得という記録を打ち立てた人物となりました。

 トム・デイリーは、勝利後のインタビューでは夫や息子への感謝を述べていましたが、その後、『ガーディアン』紙の取材に対し、五輪期間中、LGBTQのアスリートに(自身にも)向けられてきたホモフォビアについて口を開きました。
「私は英国の選手で本当に幸運でした。迫害されることなく、夫や息子と暮らしている私としてダイビングボードに乗ることができるのですから。この五輪に参加している国のうち、LGBTQが死刑になる国が10もあります。私たちにはまだやることがあります」
「歴史は、社会はすべて異性愛白人男性が記述してきたということを示しています。しかし、人種や宗教、ジェンダー、性的指向にかかわらず、本当にたくさんの多様な物の見方や視点があります。私たちが一体となって、こうした多様な視点を活かすことができれば、世界はよりよいものになることでしょう」
「世界中に、恵まれない状況で育つ子どもたちがたくさんいます。私はスポーツ選手が、彼らの孤独感を減らし、価値ある存在であり、何か達成できることがあると感じさせることに貢献できると思っています。私も思春期の頃、周囲と違うことに気づいていました。いつも人々が良くないことを言ってるのを耳にしました。あなたも、自分には何も言う力がないなどと思わないでください。自分が世間に飲み込まれ、決して何者にもなれないなどと思わないでください」
「私も今まで、世界の人々に自分らしく生きられるようなインパクトを与えられる日が来るとは思っていませんでした。今はそのことを本当に誇りに思っています」

 「GAY TIMES」は、トム・デイリーが東京五輪の経験によって、アスリートとして素晴らしい成績を残しただけでなく(「編み物王子」として新たなファンを獲得しただけでなく)、自身の声をLGBTQのPRIDEを示すために用いた、と称賛しています。(五輪開催自体に賛否両論はあれど)彼の今大会での活躍と素晴らしいスピーチは、LGBTQコミュニティにとっての新たなレガシーになったと言えるでしょう。


 
 
参考記事:
ロシア国営テレビがLGBT中傷 五輪選手巡り、英BBC報道(共同通信)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/122303
Tom Daley wins Olympic bronze medal in 10m Platform and thanks his husband(Outsports)
https://www.outsports.com/olympics/2021/8/7/22614304/tom-daley-bronze-medal-olympics-mens-platform-diving-tokyo-gay-rights
Tom Daley advocates for the LGBTQ+ community after latest Olympic win(GAY TIMES)
https://www.gaytimes.co.uk/culture/tom-daley-advocates-for-the-lgbtq-community-after-latest-olympic-win/

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