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同性婚をテーマにした映画祭が来年のGWに初開催、短編作品のコンペも行なわれます

2021年10月01日

 2022年GW(5月)、同性婚(結婚の平等)をテーマにした日本初の映画祭「レインボーマリッジ・ フィルムフェスティバル」が開催されることが発表されました。同テーマの短編映画コンペティションも行なわれます。

 「レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル(RMFF2022)」は、同性婚の法制化(結婚の平等の実現)の機運が高まりつつあるなか、映画を通して広く一般に向けて「結婚の平等(同性婚)」への理解を浸透させることを目的として開催するものです。「結婚の平等(同性婚)」をテーマにした世界の映画を集めて無料上映するとともに、より幅広い世代の関心を集めるため「同性婚(結婚の平等)」をテーマに制作された短編映画を一般公募し、コンペティションを開催します。入選作品は同映画祭で上映され、グランプリ作品には賞金が授与されます。
 実行委員長をつとめるのは、『老ナルキソス』で2018年のレインボー・リール東京のコンペのグランプリを獲得し、今年、日本で初めて公募で選ばれたトランス女性がトランス女性の役を演じる記念碑的な映画『片袖の魚』を製作した東海林毅監督です(東海林さん自身、バイセクシュアルであることをカムアウトしています)

 この映画祭にはいろんな意義を感じます。
 映画というかたちで実際の同性カップルのリアリティ――どんなふうに暮らしていて、どんなことに困っているのか(異性カップルとなんら変わらない生活を送り、子育てをしているカップルもいるのに結婚や子どもの親権が認めらない)――に触れ、広く世間の方々に同性婚(結婚の平等)についての理解や共感を深めていただくきっかけになるでしょう(ニュージーランドの国会議員さんhttps://gladxx.jp/news/2021/05/7154.htmlがいみじくも語ったように、同性婚を認めたとしてもカエルがベッドから出てくることもないし、ただ幸せになる人たちが増えるだけだということが伝わるはず)
 また、日本では、LGBTQで映画を製作する方が著しく減っているのですが(LGBTQ作品に公的な支援をする台湾に比べると、本当に少ないです)、この映画祭のコンペは(レインボー・リール東京と並んで)当事者の映画製作を後押しする意味もあるでしょう。(もし、これを機に映画を撮ってみようと思う方はぜひ、チャレンジしてみてください。応募要項については公式サイトをご覧ください)
 東京レインボープライドのプライド・ウィークの時期でもありますので、プライド・ウィークを盛り上げるイベントにもなるでしょう。

 上映作品のラインナップなどはこれから発表になると思いますが(『愛で家族に〜同性婚への道のり』はぜひ入ってほしいです)、どんな短編作品が集まるのか、どんな映画祭になるのか、とても楽しみです。八方不美人がアンバサダーをつとめるそうです。
  
 
レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル 2022
Rainbow Marriage Film Festival 2022(RMFF2022)
日程:2022年5月6日(金)・7日(土)
会場:なかの ZERO 小ホール
主催:レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル実行委員会
後援:公益社団法人 Marriage For All Japan − 結婚の自由をすべての人に(2021年9月27日公益法人化)

<主催団体概要>
名称:レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル実行委員会
設立:2021年10月
実行委員長:東海林 毅
運営メンバー:時枝 穂、伊東 未奈美、岩田 ひかる、岡本 早織、岸本英嗣
取材・お問い合わせ:レインボーマリッジ・フィルムフェスティバル実行委員会まで
 

参考記事:
同性婚をテーマにした映画祭「レインボーマリッジ・ フィルムフェスティバル(RMFF2022)」開催(PR TIMES)
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000019.000054117.html

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