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リル・ナズ・XがBETアワードで男性とキスするパフォーマンスを披露、寄せられた批判にも反論しています

 クイーン・ラティファが事実上のカミングアウトを果たしたBETアワードですが、もう一つ、ゲイ的に記念碑的な意義をもつ出来事がありました。リル・ナズ・Xが「MONTERO (Call Me By Your Name)」のパフォーマンスを披露し、最後に男性ダンサーと濃厚なキスをして見せたのです。


 6月27日(現地時間)、ロサンゼルスのマイクロソフト・シアターでリアル開催されたBETアワード。リル・ナズ・Xはゲイのセクシュアリティを前面に打ち出し、「オールド・タウン・ロード」以来2度目の全米チャート1位を記録した「MONTERO (Call Me By Your Name)」のパフォーマンスを披露し、最後に男性ダンサーと濃厚なキスをして見せました。BETアワードは音楽、演劇、スポーツなどの分野で活躍するアフリカ系アメリカ人をはじめとするマイノリティの人々に贈られるアワードですが、おそらく男性どうしのキスは初めてです。

 ゲイであることをカミングアウトしたアダム・ランバートが2009年、アメリカン・ミュージック・アワード(「アメリカの紅白」的なイベント)で男性バンドメンバーとキスするパフォーマンスをした際は、1500件もの苦情が寄せられたそうですが、今回の堂々としたリル・ナズ・Xのパフォーマンスには多くの称賛の声が寄せられたそうです。
 しかし、一部の人々からは、ホモフォビックなコメントも…。
 リル・ナズは、現在は削除されている、セクシーなパフォーマンスを批判するゲイ男性の動画をリツイートする形でこのようにコメントしました。
「君たちは自分たち自身のことが憎いみたいだね。ストレートの人たちをなだめるために人生を捧げてるんだ。君たちはストレートの人たちに不快だと思われることが怖くて、僕がやっていることを不快に感じてる。君たちも努力してくれよ。僕は自分のことを愛してるし、自分がやると決めたことを愛してる。その域に到達してくれ」
 また、男性どうしのキスを子どもには見せられないと意見してきたユーザーに対しては、「それは僕の問題じゃない。あなたの子どもにはBETアワードじゃなくココメロンでも観せればいいだろ」と反論。
 さらに、別のツイートでは、「(曲をリリースしてから)4ヶ月目に入ったのに、人々はまだ、ゲイやセクシャルなことを歌った曲のパフォーマンスで僕ががゲイでセクシャルなことをすると驚いて見せる」と語っています。
 とはいえ、リル・ナズ自身も、ほとんどが黒人のストレートである大勢のオーディエンスを前に今回のパフォーマンスをするのは不安だったようです。「このパフォーマンスに向けて精神を整えるのに、かなりの時間を要したんだ。ストレートの仲間たちの前でああいうパフォーマンスをするということで、ステージでは震えていたよ。パフォーマンスの最中にも緊張を抑えようと必死だったんだ。みんなからの愛に感謝してる」

 これまでの多くのアーティストがステージ上で異性のダンサーと体を密着させたりセクシーなパフォーマンスを見せてきましたが、同性どうしでのセクシャルなパフォーマンスはほとんどなく、もしそれをやると非難を浴びるという理不尽がありました(だからこそ、2003年にMTVアワードでマドンナ、ブリトニー、アギレラがキスして見せたのです)。しかも、映画『ムーンライト』が雄弁に物語っていたように、黒人社会でのLGBTQの生きづらさは本当に厳しいものがありました。そうしたなかで、リル・ナズが勇敢に道を切り開いていく姿には、胸を打つものがあります。本当に素晴らしいです。心からの拍手を贈ります!
 
 

参考記事:
ストレートへの配慮はしない、リル・ナズ・Xが男性とのキスに寄せられた批判に反論(フロントロウ)
https://front-row.jp/_ct/17463550

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