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コーチェラのRina Sawayamaのライブが素晴らしかったです

2022年04月17日

 現在、米カリフォルニア州で開催中の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル2022」。宇多田ヒカル(「Automatic」や「First Love」も歌ってました)やきゃりーぱみゅぱみゅ(「つけまつける」や「にんじゃりばんばん」も歌ってました)の出演も話題ですが、英国で活躍する日系クィア・アーティスト、Rina Sawayamaのライブも素晴らしかったです。
 
 デニムのハーフ丈ジャケットにキラキラのフリンジをつけ、カウボーイチックなブーツを合わせるというアメリカンなスタイルで登場し、ギター、ドラム、ダンサー全て女性という編成で、「STFU!」「Comme Des Garçons(Like The Boys)」「Akasaka Sad」「Snakeskin」「Love Me 4 Me」「Bad Friend」といったヒット曲を立て続けに披露したあと、Rina SawayamaはMCで「会場を見渡してるけど、オーディエンスのなかに誰かLGBTQコミュニティのメンバーはいるのかな?」と聞くと、会場から大きな「イエーイ!」の声が(レインボーカラーの扇子を振る人も)。続けて彼女は「私もPRIDEを持ったクィア・ジャパニーズよ」と言い(再び大歓声)、「英国では、クィアとトランスをターゲットにしたサゲな法制化の動きがある。この国でも、どういうわけか「ゲイ」と言いたくない人たちがいるそうだけど、それってひどいと思わない? だから言いたい、ゲイと言おうって」と言って「say gay!」のコール&レスポンスで盛り上がり、「これは私のカミングアウト・ソング」と言って「Cherry」を歌いはじめるという感動モノの展開に。そしてラストソング。「私はクィア女性、レディ・ガガのようにね」と語り、レディ・ガガの「Free Woman」をカバーし、オーディエンスもノリノリで盛り上がり、その熱も冷めやらぬうちにライブが終わりました。
(以下のライブ中継映像で視聴できます。頭から約8時間後です)

 
(トロイ・シヴァンとともにLAのプライドフェス「Go West Fest」を主催するくらいLGBTQフレンドリーな)チャーリーXCXとのコラボや、ブラジルのドラァグクイーン、パブロ・ヴィターとのコラボも光っていたRina Sawayama。今回のコーチェラのライブでも、アメリカでこんなに熱いファンがいるんだ〜って実感できましたが、着実に世界にファンベースを広げているようで、うれしい限りです。日系クィア・アーティストとして、LGBTQのアイコンとして、これからもますます輝き、活躍することを期待します。


【追記】
 GayCitiesによると、今年のコーチェラにはパブロ・ヴィターも出演しました。オーディエンスの歓声に感極まっていたパブロ…これは単にコーチェラでのパフォーマンスというだけでなく、LGBTQの歴史の中での誇るべき瞬間でした。ドラァグクイーンとしてコーチェラに出演するのはパブロ・ヴィターが史上初だからです。目が眩むほどセクシーな、オーディエンスを熱狂させるパフォーマンスだったそうです。途中でリナサワヤマも登場し、新曲の「Follow me」をデュエットしました。

 

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