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【米中間選挙2022】初のオープンリー・レズビアンの州知事がマサチューセッツ州で誕生しました

2022年11月10日

 米マサチューセッツ州の知事選でモーラ・ヒーリー候補(民主党)が当選を確実にし、米国で初めてオープンリー・レズビアンの州知事が誕生することになりました。ヒーリー氏は女性としても同州初の知事となります。同州は8年にわたって共和党の州知事がいましたが、ヒーリー氏はドナルド・トランプ前大統領の支持を得ていたジョフ・ディール候補を破って当選しました。
 ヒーリー氏は同州の司法長官を務め、力強い気候変動対策を打ち出していました。また、選挙キャンペーンでは育児支援や職業訓練の拡大に加え、安全かつ合法な中絶権の確保をうたっていました(今年、最高裁が国レベルでの中絶の権利を反故にしたため、中絶の権利は州ごとの対応に委ねられることとなりました)

 
 州知事としては4年前の中間選挙で、ジャレッド・ポリス氏がコロラド州知事に当選し、オープンリー・ゲイとして初の州知事となっています。
 オープンリー・レズビアンの政治家としては、2010年、テキサス州ヒューストンの市長に当選し、米国の大都市で初のLGBTQの市長となったアニス・パーカー氏が有名です。彼女は現在、LGBTQの権利擁護に貢献してくれるような当事者候補を支援する団体「VICTORY FUND」のCEOを務めています。
 
 「VICTORY FUND」の調査によると、今回のLGBTQの候補者1065人のうち予備選で勝利したのは678人で、2年前の574人から100名以上多くなっています。
 アニス・パーカーは選挙を前に、こう語りました。「差別主義者は私たちに『家にいておとなしくてろ』と言います。しかし、彼らのそうした攻撃こそが、LGBTQの候補者たちを燃え上がらせてきたのです」

 
【追記】
 オレゴン州で、州下院議長をつとめていたティナ・コテク氏(民主党)が当選し、2人めのオープンリー・レズビアンの州知事となりました。  

 オレゴン州では、オープンリー・バイセクシュアルのケイト・ブラウン氏が2016年、米国で初めてカミングアウトして選挙で選ばれた州知事となり、歴史に名を残していましたが、ティナ・コテク氏の当選によって、さらにLGBTQの州知事による州政が継続することになります(スゴいですね)。さらに、オレゴン州のポートランド市は、オープンリー・ゲイのサム・アダムス氏が市長をつとめています。なんてリベラルな州なんでしょう!


参考記事:
レズビアンと公表している米国初の州知事、誕生へ マサチューセッツ(朝日新聞)
https://digital.asahi.com/articles/ASQC95FMPQC9UHBI01Z.html
【米中間選挙】 Z世代の連邦下院議員が誕生、女性やLGBT候補者も相次ぎ初当選(BBC)
https://www.bbc.com/japanese/features-and-analysis-63565705
マサチューセッツ州知事選、民主党のヒーリー氏当確(Wall Street Journal)
https://jp.wsj.com/articles/maura-healey-wins-massachusetts-governor-race-11667960881

米オレゴン州知事選、民主党候補が共和・無所属候補に勝利(ロイター)
https://jp.reuters.com/article/us-election-oregon-governor-idJPKBN2S108R



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