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『BUTT』32号刊行を記念し、ARTY FARTYで特別なパーティが開催されます

2023年03月28日

 昨年2月、Bottega Veneta(ボッテガ・ヴェネタ)のパートナーシップにより伝説のゲイ雑誌『BUTT』が10年ぶりに復活とのニュースをお伝えしていましたが、このたび『BUTT』第32号が刊行され、それを記念して3月31日(金)、二丁目の「ARTY FARTY」で特別なクラブパーティが開催されることとなりました。

 2001年に誕生したアムステルダム発のゲイ雑誌『BUTT』は、ジョン・ウォーターズ、ガス・ヴァン・サント、マイケル・スタイプ、ルーファス・ウェインライト、マーク・ジェイコブズ、エドマンド・ホワイトといったゲイ・セレブへのインタビューや(創刊号ではファッションデザイナーのベルンハルト・ウィルヘルムがヌードになってインタビューに応じました。のちにフランソワ・サガを起用した素晴らしくゲイゲイしいルックで話題を呼んだ方です)、ヴォルフガング・ティルマンス、テリー・リチャードソン、エディ・スリマン、ヘルムート・ラングらの写真が掲載されるというスゴさだったのですが、『BUTT』が他のどんなゲイ雑誌とも違っていたのは、美形だったりマッチョだったりなモデルによる商業的なゲイ雑誌とは一線を画し、あらゆるタイプの男性に平等に出演の機会を提供しつつ、堂々とセクシャルな写真を掲載していたことです。雑誌名のbuttもお尻という意味ですし、ピンクの紙に印刷されているところも、ゲイそのものの姿を称揚する同誌のスタンスを象徴していました。『BUTT』はゲイコミュニティだけでなく一般社会からも賞賛を集め、2005年には英国の『ガーディアン』紙が(『Vogue』や『GQ』と並んで)雑誌ベスト20の一つに選びました。『ファッションスナップ』誌は「クィアライフを隅々まですくい上げて、時代を詰め込んだカプセル」と称しています。
 残念ながら2011年に休刊となってしまいましたが、昨年、ボッテガ・ヴェネタが救いの手を差し伸べ、10年ぶりに復刊する運びとなりました。復刊した『BUTT』誌の紹介文はこうです。「BUTT sees the time just right again for a series of new conversations about freedom, politics and sex.」 自由と政治とsexについての新しい会話。素晴らしいですね!
 
 そんな『BUTT』の第32号は、チェコの墓石彫刻家ロマン・ハナークが表紙を飾り、作家のアイリーン・マイルズとブロンテス・パーネルが詩について語り、セックスのプロフェッショナルであるシャーロックがハトや政治、ポルノへの情熱を語っているほか、ヴォルフガング・ティルマンスがDJとして活躍するパーティ「LSDXOXO」をレポートしたり、「The xx」のボーカル、オリヴァー・シムをモデルに、イラストレーターのウィルフリッド・ウッドによって描かれたイラストなども掲載しています。さらに、メンズヌード写真を手がけてきた日本のフォトグラー、中島大輔さんが、東京で男の子たちを撮った写真も掲載されているそうです。その他、いつものように、決してブロンドの美少年ではない、多様な人種、多様な体型の男性たちのヌードPhotoも掲載されています(こちらこちらで中身を少し見ることができます)

 そして、今号の発売を記念して、パートナーであるボッテガ・ヴェネタの協力のもと、ロンドンのインスティテュート・オブ・コンテンポラリー・アーツ(ICA)がオールナイトのパーティを共同企画し、Big Gay Idiot DJ(通称 Total Freedom)、ターリア、エビータ・マンジ、グレース・サンズ、マルムといったDJのほか、ライブアクトも行なわれ、ICA内の映画館ではクィアや映画について独自の視点から分析する『Little Joe』誌のサム・アシュビーがセレクトしたセクシーな短編作品や官能映画が上映されるそうです。

 さらに、東京でもパーティが開催されることになりました。3月31日(金)22時〜、二丁目の「ARTY FARTY」で完全招待制でパーティが行なわれます。参加をご希望の方は、下記要項をお読みください。

BUTT X BOTTEGA VENETA PARTY
3月31日(金)22:00-4:00
@ARTY FARTY(東京都新宿区新宿2-11-7 第33宮廷ビル2F)
CAST:
Powder
DJ POIPOI
ShioriyBradshaw  
Katimi Ai  
参加方法:ご来場をご希望の方は「TOKYO@BUTTMAGAZINE.COM」にフルネームとメールアドレスを送り(ご同伴者様分のフルネームとメールアドレスも必要になります)、QRコードを入手してください。QRコードがないと入場できません。
※混雑状況によっては、入場制限をさせて頂きますので予めご了承下さい。
※QRコードのほか、身分証明書のご提示をお願いする場合がございます。
※当日は『BUTT』の撮影クルーが入りますので、予めご了承下さいませ。


参考記事:
'butt' magazine publishes 32nd isshe supported by bottega veneta(Fashionsnap)
https://fashionpost.jp/news/245395

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