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バイデン政権下で歴代最多となる12人目のLGBTQの判事が誕生

2024年09月18日

 バイデン米大統領が今年6月にペンシルベニア州東部地区連邦地裁の終身判事として指名した検事のメアリー・ケイ・コステロ氏が17日、上院で承認され、正式に判事となりました。メアリー・ケイ・コステロ判事はバイデン政権下で承認された12人目のLGBTQ(性的マイノリティ)の判事となりますが、12人というのはオバマ大統領を上回って米国の歴代大統領のなかで最多だそうです。
 
 米連邦議会上院は9月17日、検事として長年働いてきた退役軍人のメアリー・ケイ・コステロ氏をペンシルベニア州東部地区連邦地裁の終身判事として承認しました。上院は現在、民主党が多数を占めており、賛成52票、反対41票で可決されました。
 オバマ元大統領もLGBTQの判事を誕生させましたが、その数は11人で、バイデン大統領はオバマ氏の半分しか政権を担当していないにもかかわらず、それを上回りました。
「市民と人権に関する進歩的リーダーシップ会議」で公平法廷プログラムのシニアディレクターを務めるレナ・ズワレンシュタイン氏は声明で、バイデン大統領が法廷の多様化を推進したことを称賛して「LGBTQの権利が全米で訴訟の対象となっている今、何が問題なのかを理解できる判事が司法のあらゆるレベルで必要であることが一段と明白になっている」と述べました。



 バイデン大統領はまた、現職の大統領として初めてLGBTQメディアのインタビューに応じた人となりました。

 『Washington Blade』紙は16日、バイデン大統領へのインタビューを公開しました(『Washington Blade』は1969年にワシントンD.C.のLGBTQコミュニティペーパーとして創設され、現在はオンラインニュースメディアにもなっています)
 大統領執務室におけるインタビューの中でバイデン氏は、右派の政治家がクィアの権利を撤廃しようとしているなか、LGBTQをサポートし続けたいと明言しました。 
 バイデン氏は子ども時代の経験、上院議員時代、副大統領時代、そして今に至るまでの経験を通じて、LGBTQの権利について2100文字のストーリーで語りました。10代の頃、デラウェア州のウィルミントンで家族と一緒に歩いていたとき、初めてゲイカップルに出会いました。二人の男性がキスしているのを見て、驚いて父の方を見ると、父は「ジョー、シンプルなことだ。二人は愛し合ってるんだ」と語ったそうです。「LGBTQについての私の態度は、初めから、父に形作られてきました」「父は、すべての人は尊厳を持って扱われることを保障されていると語る人でした」
 そして大統領は、ストーンウォール暴動をはじめ「偏見と闘ってきた人々」への敬意を表しました。彼らは「人生をその手に取り戻した」と、「冗談ではなく、それには多大な勇気が必要だったし、だから私はそのことを記念しようとしてきたーーストンウォールは自由と尊厳と平等の場所となった」と語りました。
 そして、2022年のエムポックスのパンデミックの際の素晴らしい対応や、「結婚へのリスペクト」法を含め、バイデン政権とLGBTQコミュニティがこの4年間に達成してきたことを誇りに思うと語りました。
 また、政権で働くLGBTQのメンバー、とりわけ、トランスやノンバイナリーの人たちの多大な勇気を称えました。 

 

参考記事:
バイデン政権下で12人目のLGBTQ判事を承認、歴代最多に(ロイター)
https://jp.reuters.com/world/us-politics/VJPWPFRNDJMDREESANCWDXCS5I-2024-09-18/

The Washington Blade interviews President Joe Biden(The Washington Blade)
https://www.washingtonblade.com/2024/09/16/the-washington-blade-interviews-president-joe-biden/
Joe Biden becomes first sitting US president to be interviewed by LGBTQ+ news publication(Pink News)
https://www.thepinknews.com/2024/09/17/joe-biden-first-ever-sitting-president-lgbtq-publication-washington-blade/

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