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氷川きよし(KIINA.)さんが、紅組/白組の枠を超えた特別企画で2年ぶりに紅白に出演、復活後初のテレビ歌唱へ

2024年11月21日

 氷川きよし(KIINA.)さんが、紅組/白組の枠を超えた特別企画で2年ぶりにNHK紅白歌合戦に出場することが話題になっています。復活後初めてのテレビでの歌唱です。
 

 氷川きよし(KIINA.)さんは2019年に週刊誌のインタビューで「男らしく生きてって言われると、自殺したくなっちゃうから…」と語り、『GQ』誌では「ジェンダーを超えた自分らしさを特集してもらいたい夢があった」「年齢や性別なんて関係ない。常にきれいでいたいし、ミステリアスでもありたい」としてジェンダーレスな装いの写真特集に出演し、自認するジェンダーについての事実上のカミングアウトを果たし、また、2年前の活動休止の直前にはマイノリティ差別に対して「一人の尊い命を色物にしないでほしい」と訴えていました。

 2022年の紅白で活動休止に入り、所属していた長良プロダクションを退所し、海外に行ったりしながら、ますます美しさに磨きをかけ(インスタに投稿されている写真から、その美しさが伝わってきます)、今年8月には東京ガーデンシアターのコンサートで歌手活動を再開していた氷川きよし(KIINA.)さんですが、11月の『ワールドセイキョウ』誌上でのインタビューで幼少期から周りとの違いに葛藤があったことや、小学校のときに自身の吃音がきっかけとなり「オカマ」「貧乏人」「デブ」などといじめられたことが語られているそうです。
 ネット上では「演歌界のプリンス」を脱し(男らしさの押し付けから解放され)、自分らしいスタイルで歌手活動を再開し、紅白復帰を果たす氷川(KIINA.)さんに祝福の声が寄せられています。
 TVコラムニストの桧山珠美氏は「かつて『箱根八里の半次郎』や『きよしのズンドコ節』を歌っていた頃のきよしクンが好きだったオールドファンはどう受け止めているのか気になるところではありますが、『多様性の時代』の今、NHKはドラマでもなんでも、ジェンダーレスやLGBTQを入れてくるので、彼(彼女?)はうってつけの存在なのでしょう。紅白でも彼に『限界突破×サバイバー』を歌ってもらい、そうした存在のミューズ(?)になってもらいたいんだと思います。そういう意味では、過渡期にある紅白とは、まさにウィンウィンの関係といえます」とコメントしています。過渡期というのは、こちらの記事にあるような、紅組/白組という「男女対抗」の形式に関する批判が起こっていることを指していると思われます。

 もしかしたら氷川(KIINA.)さんの活躍が決定打となって、今後、紅白のありようが変わるかもしれないですね。
 ともあれ、今年の紅白で氷川(KIINA.)さんがどんなパフォーマンスを見せてくれるのか、楽しみにしましょう。


 
参考記事:
氷川きよしが2年ぶりに紅白出場、復活してから初めてのテレビでの歌唱に(テレビ朝日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_geinou/articles/900012489.html
氷川きよし×紅白歌合戦の“ウィンウィン”関係 紅組・白組を超えた「特別枠」出演に祝福の声(日刊ゲンダイ)
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/363830
紅白復活で話題の氷川きよし〝あきれるほどの美しさ〟ステージ姿にファン喝采 特別企画での復活出演に注目あつまる(西日本スポーツ)
https://nishispo.nishinippon.co.jp/article/874402
紅白2年ぶり出演決定・氷川きよし「応援よろしくお願いします!」 近影に「どんどん美しくなってる」の声(クランクイン!)
https://www.crank-in.net/news/156902/1

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