g-lad xx

NEWS

【婚姻平等訴訟】7日に名古屋高裁で判決、違憲判決の積み上げに期待

2025年03月04日

 3月7日の「結婚の自由をすべての人に」愛知訴訟の控訴審(二審)判決を控え、共同通信が「同性婚訴訟、「違憲」積み上げか 名古屋高裁、7日に判決」との記事を掲載しました。

 全国で進んでいる「結婚の自由をすべての人に」訴訟の控訴審(二審)について、昨年は札幌高裁東京高裁福岡高裁がいずれも素晴らしい違憲判断を示しました。3月7日には、4つめとなる名古屋高裁での判決が控えています。さらに違憲判決が積み上がるかどうかが注目されます。
 原告は鷹見彰一さんと大野利政さん(いずれも仮名)のカップルです。お二人はパートナー関係を証明する公正証書を作成したものの、法的には配偶者と認められず、他人どうしのままです。2023年の名古屋地裁判決の後に里子を迎え入れ、今は3人で暮らしています。大野さんは「命を預かる緊張感や責任を日々感じる」と語ります。二人で協力して子育てする姿は異性夫婦と変わらないといいます。

 名古屋地裁の一審判決は、「法律婚の制度に付与されている重大な人格的利益をどこまで付与するかは国会の裁量だが、現状を放置することは合理性を欠く」「同性カップルに対しその関係を国の制度として公に証明せず、保護するのにふさわしい効果を付与するための枠組みすら与えていない」などとして、法の下の平等を定めた憲法14条1項と、婚姻の自由を定めた24条2項に違反すると裁定した、素晴らしい違憲判決でしたが、原告代理人の水谷陽子弁護士は、法的に保護する枠組みとして必ずしも婚姻でなくてもいいという余地を残したと指摘しています。
 今回の高裁判決では、違憲であるとの判断はもちろん、海外のかつての同性パートナーシップ法のような別制度ではなく、婚姻の平等を明示するようなものになるといいですね。

 
 なお、3月7日(金)は11:00に名古屋高等裁判所第1号法廷で判決が読み上げられ、11:40頃に旗出し(裁判所の前で旗をびろーんと広げて判決結果をご報告)、14:00に記者会見、15:30から判決報告会というスケジュールになっています(それぞれYouTubeでオンライン中継されます)
 また、当日、傍聴して応援したいけど一人では心もとないと感じる方などのために、支援者の方がみんなで交流しながら一緒に裁判所に行けるツアーを企画してくださっています(申込多数で抽選になると傍聴ができなくなる可能性もありますのでご了承ください)
 詳細はMarriage For All Japanの「「結婚の自由をすべての人に」愛知訴訟 名古屋高裁・判決期日のご案内」のページをご覧ください。

 結婚の自由をすべての人に訴訟愛知弁護団の公式Xには、東海地方にお住まいの当事者&支援者の方たちからの応援メッセージが多数、掲載されています。ご覧になってみてください。

 先月の院内集会二丁目のイベントでも、「今年は同性婚実現に向けた最重要イヤー」と言われていました。今回の名古屋高裁でまたまた素晴らしい違憲判決が出ることで、最高裁へのはずみがつきます。期待し、見守りましょう。

  
 

参考記事:
同性婚訴訟、「違憲」積み上げか 名古屋高裁、7日に判決(共同通信)
https://nordot.app/1268836825925960042?c=302675738515047521

INDEX

SCHEDULE