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レポート:國學院大學博物館企画展「性別越境の歴史学-男/女でもあり、女/男でもなく-」

國學院大學博物館で開催されている企画展「性別越境の歴史学―男/女でもあり、女/男でもなく―」のレポートをお届けします

レポート:「性別越境の歴史学-男/女でもあり、女/男でもなく-」

 國學院大學博物館で開催されている企画展「性別越境の歴史学―男/女でもあり、女/男でもなく―」。公式サイトでは以下のように説明されています。
「人類の最も自然的な側面と考えられがちな「性」は、極めて文化的な性格を有している。むしろ、生物学的な「男/女」に限定されない性のあり方こそ、動物と人間とを截然と分かつものだ。そして人々は、性別の垣根を越境してみせることで、超越した異能を身に付けることさえできると信じられてきたのである。とりわけ、祭祀や芸能に関わる世界では、異性装をはじめとする「性別越境」が重要な意味を持つことがあった。そこで本展覧会においては、「あいまいな性」を許さなくなった明治以降の感覚を問い直しつつ、歴史的な「性」に対する意識を瞥見した上で、今日まで命脈を保ってきた日本文化における性の多様性について明確にしていきたい」

 國學院大學という大学があることも博物館が併設されていることも今回初めて知りました。渋谷駅からバスで行きました。大学のキャンパスって広大で迷ったりすることが多いのですが、ここはバス停の目の前に博物館があって、これ以上ないくらいわかりやすかったです。

 中に入ると(無料です)、右手に企画室がありました。2022年の「装いの力ー異性装の日本史」とも共通する部分がありましたが、美術展ではなく完全に博物展で、石器時代の陽物から現代のお祭りまで興味深い史料が展示されていました。明治期に男らしさ/女らしさという性規範が厳格になった(同時に同性愛もタブーとされた)ことや、昔から女装だけでなく男装もたくさん行なわれていたことがわかりました。
 今回とても新鮮だったのは、男性が女装することが伝統になっているお祭りの映像を観ることができたという点です。ただ白粉を塗って紅をひくだけのプリミティブな“女装”から、うっかりするとドラァグクイーンに見えなくもない、なかなか素敵なメイクの方もいたり、それぞれのお祭りでいろんな意味があったり。とても面白かったです。(なお、写真撮影OKな展示物がほとんどなくて、以下の数点くらいだったのですが、実際はもっとたくさん、多彩な展示物がありました)



 なお、常設展のほうも、遮光器土偶や埴輪、勾玉・銅剣・鏡という三種の神器など、結構スゴい展示になっていて、興味深かったです。「何の用途かは不明」と解説に書かれていながら、今回の展示を見たあとでは陽物以外には考えられない、誰もがそう思うに違いないような形状の石棒も展示されていました。

 13日に三橋順子さん、1月31日にマーガレットさんやバビ江さんが登壇するトークイベントも開催されるそうです。詳細はこちらをご覧ください。


企画展「性別越境の歴史学―男/女でもあり、女/男でもなく―」
会期:12月6日(土)~2026年2月23日(月祝)
会場:國學院大學渋谷キャンパス 國學院大學博物館 企画展示室
開館時間:10時~18時(最終入館17時30分)
休館日:毎週月曜(祝日、12月22日は開館)、12月21日(日)、12月24日(水)~1月5日(月)、1月17日(土)~1月19日(月)、2月2日(月)~2月4日(水)
無料

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