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レポート:二丁目のGMPD系NEW PARTY『CHUNKS』
二丁目にGMPD+BをフィーチャーしたNEW PARTY『CHUNKS』が誕生! 第1回のアンダーウェアバージョンがD-light+BoilorRoomで開催され、ガチムチ好きにとっては夢のような、天国のようなイベントとなりました。
11月26日(土)、二丁目のD-light+BoilorRoomでがちむち系キャストが大勢登場する脱ぎ系のNEW PARTY『CHUNKS』※が開催されました。若手のガチムチ系キャストがズラリと並んだフライヤーに目を奪われた方も多かったと思います。これまで六尺ナイトやケツワレナイトなどGMPDが比較的多い脱ぎ系イベントはありましたが、ガチムチ系をテーマとした脱ぎ系イベントが満を持して誕生したということで、この日は早い時間から大勢のお客さんで賑わっていました。
※chunkはもともと「たんまり」「どっさり」という意味で、ずんぐりしてがっちりした人のことを指すスラングです。よく似た言葉にchonk(まるまると太った動物を「かわいい」と言うときの言葉)があります。欧米のゲイの間ではbeefy(筋骨たくましい、雄々しい、重量級の)とかstocky(ずんぐりむっくりした、小太りな、頑丈な)などもよく使われます。bearは毛深いor髭面の野郎系を指す言葉で、実はアジア系のパーティでbearと言ってしまうのはちょっと無理があり…そういう意味で今回、GMPDもbearも包含するジャンルとしてCHUNKが提唱されたようです(フライヤーにGMPD+Bと書いてあるBはbearのことでした)
20〜30代のピチピチなガチムチBOYSがセクシーな姿でおもてなししたり、GOGOをしたり。それだけでも目の保養になりましたし、フロアには「東京にこんなかわいい子たちがまだこんなにたくさんいたのか」と驚くようなかわい子ちゃんたちがうじゃうじゃ。しかもみんなパンイチ…夢のような、天国のような光景でした。昔「SG(スーパーガッチリ)」という流行語があって、若い頃スポーツやってたけど今はちょっと太っちゃった的な、今で言うガチムチを指す言葉ですが、まさに、ラグビーとか柔道やってたでしょ?って感じのイモっぽいムチムチくんや、オフシーズンのビルダーみたいな「美味しそう」なガタイの方たちが目の前に…しかもノリがノンケっぽいというか、脱ぐのも平気だし、「部室でのふざけあい」的なイチャコラがあちこちで繰り広げられる眼福。鼻血が出そうな瞬間が何度もありました(3時のタオルショーとか、特に)。というか、一晩じゅう鼻血が流れっぱなしで拭くひまがなかったかも。尊い、尊すぎる…。
ガチムチ系の脱ぎ系イベントって、ちゃんと鍛えてるバルクマッチョじゃないと入れないんじゃないかとか、行っても相手にされないんじゃないかと尻込みしてしまうような、敷居の高いイメージがあると思うんですが、実際は、特に鍛えてなさそうな方も多かったですし、ガチムチ系好きな細身の方もいましたし、ノースエの方もいましたし(1割くらい)、そういういろんな体型、いろんな格好のみなさんが、それぞれにいい思いをしてたと思います(DDだけじゃなくDSも、って感じです)。なかには、太っているがゆえに世間ではバカにされたり肩身の狭い思いをしている方もいらっしゃるかと思いますが、このイベントではあなたこそが主役!と祝福してくれるわけで、そういうボディポジティブ的な意味でも素晴らしいと感じました。割といい年のおじさんが始終ニコニコしながら、鼻の下をのばしながら、めいいっぱい楽しんでる姿も微笑ましかったです(「回春」って言葉が思い浮かびました)
ゲイの世界の中心には「かわいいを愛でる」がありますよね。ゲイバーで呑んでて、かわいい子がいたら、ちやほやしたり、お酒をごちそうしたりするし、そういう子がミセコになったり、ママになったり。(かつてはゲイ雑誌でかわいい子をグラビアに登場させたり、人気投票企画をやったり)ナイモンがかわいい子をフィーチャーしたり、モデルに起用したりもします。Twitterでみなさんがかわいい子の投稿に「いいね」するのもそうですよね。そしてクラブでは、そういういろんなところで話題になったり人気が出たかわいい子がGOGO BOYやテキーラBOYとして活躍したりしています。メインは若くてマッチョなかわいい子なのでしょうが、実はこの世界、もっとごつくてむちむちしててイモっぽい体育会系な感じの男の子も人気です(希少価値なんですけどね…)。『CHUNKS』は、そういう、なかなかいないタイプの体育会系ガチムチBOYをこれでもかと集めて、みんなで「かわいい!」と愛でるイベントだったと思います(ちなみに10月に開催された『ウルトラ粗ッ!』は、かわいい「息子」を愛でるイベントでした。たいへん面白エロかったです)
フロアのそこらじゅうで愛を交しあっているのもステキだし、根底に愛があるので、あのハッピー感が生まれるんだと思います。実に素晴らしい。主催した吉野さんの人柄が表れています。
毎年毎年、成人式を迎えるたびに、ゲイの世界にも新たなかわいこちゃんがやってくるわけですが、そういうかわいこちゃんをしっかりつなぎとめて、キャストとして起用し、スポットライトを当ててあげるのは、とても大事なことだと思います。二丁目が二丁目であるために。
D-lightではこれまで、アッパーでハッピーな、自然と笑顔になる陽の気に満ちたセクシーイベントが多数開催されてきました。『よつんばいナイト』しかり、『ウルトラ粗ッ!』しかり。『CHUNKS』も笑顔あふれるセクシーイベントとして、そのラインナップに加わるのではないかと思いました。でも、このイベント、次回はまた別のハコで、別のドレスコードで開催されるんだそうです。D-lightで開催するとなるとやっぱりセクシーなパーティになってしまう、けど「CHUNK=エロ」という固定概念が定着してしまわないよう、もっとライトなドレスコードでのパーティも開催していこうということで、ハコが変わるたびにドレスコードも変わるという斬新なやり方を採用するそうです。というわけで、次回はどの会場になるかわかりませんが、おそらく脱ぐ自信がない方も参加しやすいパーティになると思います。楽しみにしましょう!!
★今回、フロアがセクシーすぎて、中の写真をお見せできない(というか撮れていない)感じなのですが、1枚だけ、お客さんの記念写真をトップ画像としてご紹介しました。Twitterのくますけさんの投稿がすごい「いいね」数になってましたが、この写真みたいな「かわいい」がもっとたくさん、そこらじゅうにあふれていたと思っていただければ。
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