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2024年秋のオススメ舞台作品
2024年9月〜11月に上演される演劇作品をご紹介いたします。『ビリー・エリオット』『RENT』『tick, tick...BOOM!』などのミュージカルや、theStagPartyShow、フライングステージの公演があります
(「贋作・十二夜」より)
YouTubeやNetflixを観たりTVアニメや映画を観たりも楽しいですが、舞台上の俳優の肉体美や息遣いを生で感じ取れる演劇(やミュージカル、バレエ、ダンスパフォーマンスなど)の魅力は格別なものがあります。この特集では、2024年9月〜11月に上演されるLGBTQ(クィア)を描いた舞台作品をまとめてご紹介いたします。『ビリー・エリオット』『RENT』『tick, tick...BOOM!』といったミュージカルや、theStagPartyShowやフライングステージの公演、『素敵なカミングアウト』というお芝居の上演が予定されています。「ゲイ術の秋」ということで、演劇鑑賞もぜひお楽しみください。
(最終更新日:2023年9月3日)
7月27日〜10月26日 東京
ミュージカル「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」
映画『リトル・ダンサー』のミュージカル版としてロングラン大ヒットを記録し、トニー賞をはじめ80もの賞に輝いた名作『ビリー・エリオット・ザ・ミュージカル』。監督はスティーブン・ダルドリー、音楽はエルトン・ジョンという英国を代表するゲイの才人が集結し、あらゆる意味で素晴らしい、涙、涙の感動作です(レビューはこちら)。日本では2017年に初演され、2020年に再演されましたが、この7月から『ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~』として再び上演されます。出演するのは益岡徹さん、鶴見辰吾さん、安蘭けいさん、濱田めぐみさん、根岸季衣さん、芋洗坂係長などの素敵キャスト。11月には大阪公演も予定されています。
ミュージカル「ビリー・エリオット ~リトル・ダンサー~」
脚本・歌詞:リー・ホール
演出:スティーヴン・ダルドリー
音楽:エルトン・ジョン
出演:益岡徹、鶴見辰吾、安蘭けい、濱田めぐみ、根岸季衣、阿知波悟美、西川大貴、吉田広大、芋洗坂係長、永野亮比己、厚地康雄、山科諒馬ほか
チケットはこちらから
◆東京公演
日程:2024年7月27日(土)~10月26日(土)
会場:東京建物 Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
◆大阪公演
日程:2024年11月9日(土)~11月24日(日)
会場:SkyシアターMBS
8月21日~9月8日 東京
日米合作 ブロードウェイミュージカル『RENT』
アーティストとして成功することを夢見てNYで家賃(RENT)を払うのに必死な暮らしをしている、ゲイだったりHIV陽性だったりする若者たちが、厳しい現実のなかでも自由と夢をあきらめず、今日という日を精一杯前向きに生きる姿を熱く描いた「ブレイクスルー」ミュージカル。ブロードウェイで10年以上にわたるロングラン大ヒットを記録し、歴史を塗り替えた作品『RENT』。作品の素晴らしさもさることながら、のちに世紀の傑作『RENT』を創り上げたジョナサン・ラーソンが初演の日の未明に大動脈解離で急逝し、観客の熱狂や拍手喝采を目にすることなく35歳の若さで旅立った…という悲劇もあまりに有名です。日本版『RENT』のカンパニーは何度となくパレードや映画祭などのLGBTQイベントに出演し、2012年には自ら「LGBT Pride Week」を開催するなど、商業演劇としては異例の入れ込みようで僕らにエールを贈ってくれていました。そんな『RENT』の日米合作公演が8/21から行なわれます。1998年の日本語版初演でマーク役を演じた山本耕史さん(「なに食べ」の小日向さん役がすっかりおなじみになりましたね)が26年ぶりに同役で出演、オリジナル版でイディナ・メンゼルが演じたモーリーン役をクリスタル ケイさんが演じます。
日米合作 ブロードウェイミュージカル『RENT』
日程:2024年8月21日(水)~9月8日(日)
会場:東急シアターオーブ(渋谷ヒカリエ11階)
料金(全席指定・税込):S席16,500円、A席12,500円、B席9,500円 ※エンジェルシート(8,000円)の販売方法については公式サイトにて後日お知らせいたします
チケットはこちらから
脚本・作曲・作詞:ジョナサン・ラーソン
演出:トレイ・エレット
出演:山本耕史、アレックス・ボニエロ、クリスタル ケイ、チャベリ―・ポンセ、ジョーダン・ドブソン、アーロン・アーネル・ハリントンほか
9月8日 東京
キミは九月
theStagPartyShow東京の結成時から専任ミュージシャンを担当し、第5回公演「本日ハ晴天ナリ」で卒業した後も折に触れて楽曲を提供している灯(tomoshi)さんの音楽活動20周年記念ライブ「うつろい続ける僕たちは」の中で、東京メンバーがお祝いパフォーマンスとして芝居を披露します。
キミは九月
演出:キタムラセキチ
出演:ゆうだい、マサムネ、くにやす(GUEST)
音楽:大塚りいち、くにやす、灯
日時:9月8日(日)15:00開場、15:30開演
会場:R'sアートコート(東京都新宿区大久保1-9-10)
入場料:4,000円(全席自由)
9月13日~23日 東京
素敵なカミングアウト
『素敵なカミングアウト』は父親がゲイだとカムアウトすることから巻き起こる家族のドタバタを描いたファミリーコメディ。お互いを思いやり重ねていく嘘と、タイミングよく重なっていく誤解が、時に爆笑、時に感動を与えてくれる作品で、過去に重ねられた上演でも、観る人すべてを幸せな気持ちにさせてきた、笑いあり涙ありのワンシチュエーションコメディ舞台だそうです。今回はTEAM STARとTEAM MOONという2チームに分かれての上演となるそうです。
<あらすじ>
母親に先立たれ、年に数回しか顔を合わせることもなくなった苫米地家の家族が、父の再婚話を機にホテルのラウンジに久々に集まった。そこで父がゲイであることをカミングアウト。自分の恋人も家族に紹介しようと思っていた真面目なサラリーマンの次男、堅物な高校教師の長男、家族の橋渡し連絡網的な長女、イマドキの若者でフリーターの三男、父の再婚相手、次男の恋人、家族をフォローする謎のホテルコンシェルジュが、お互いを思いやって咄嗟に嘘をつくが、タイミングよくとんでもない誤解が生まれ…。
素敵なカミングアウト
日程:2024年9月13日(金)~23日(月祝)
会場:浅草花劇場(東京都台東区浅草2-28-1)
料金:S席¥8,800 ※ドリンク代別途¥500
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脚本:田中大祐
演出:池浦毅(男肉 du Soleil)、安藤亮司(劇団ウルトラマンション)
出演:
Team STAR
鈴木祐大、水谷あつし、八木将康、鈴木友梨耶、矢代卓也、正木郁、堀内まり菜、キム・ヨンソク
Team MOON
田中稔彦、瀬下尚人、大湖せしる、杉咲真広、早川維織、小日向ななせ、チャン・ユジュン(TRITOPS*)
9月20日〜28日 東京
セチュアンの善人
昨年末、中国で実際にあったエイズにまつわる悲劇を舞台化した『閻魔の王宮』を上演し、第11回ハヤカワ悲劇喜劇賞を受賞した俳優座が今年、劇団俳優座80周年、俳優座劇場70周年、そして劇団俳優座養成所の伝統を受け継ぐ桐朋学園芸術短期大学の60周年を迎えることを記念し、3セクションが総力を結集してベルトルト・ブレヒトの『セチュアンの善人』を上演します。過去に市原悦子や栗原小巻らが演じた主人公の娼婦シェン・テが、クィアの人物として描かれます。演出の田中壮太郎さんは「これにより物語の最終局面である主人公の男性実業家への変身は、普段自分が周囲から認識されている性別を利用することとなり、内的の性別と身体的な性別のギャップに苦しんできた主人公がその「性」を利用して周囲を翻弄してゆく姿は、なんとも皮肉な行為に映るはず。最後の法廷の場面でのシェン・テの心痛な訴えは、自らの道徳的な分裂への救いだけではなく、人類の救いの叫びにも感じることだろう」と改変の意図を語っています。「男娼」と謳われていますが、主人公はトランス女性であると思われます。シェン・テとパイロットのヤン・スンが恋に落ちるストーリーも描かれるようです。
<あらすじ>
人間が人間を搾取する架空の町セチュアン。そこに住む男娼のシェン・テは神様に宿を貸したお金で小さな店を開くが、うわさを聞いた知人や親戚が店に押し寄せる。困ったシェン・テは架空の人物、従兄のシュイ・タに変装。優しいシェン・テがこさえる問題を、時折現れる従兄のシュイ・タが冷静に解決していくのだが……。
劇団俳優座 No.357「セチュアンの善人」
日程:2024年9月20日(金)~2024年9月28日(土)
会場:俳優座劇場
原作:ベルトルト・ブレヒト
翻訳:市川明
脚色・上演台本・演出:田中壮太郎
ドラマトゥルク:新野守広
出演:遠藤剛、青山眉子、片山万由美、中寛三、伊東達広、松本潤子、加藤佳男、山本順子、坪井木の実、千賀功嗣、八柳豪、加藤頼、小林亜美、小泉将臣、森山智寛、辻井亮人、椎名慧都、小島颯太、ほか桐朋学園芸術短期大学学生
10月6日~31日 東京
tick, tick...BOOM!
同性愛者やHIV陽性者の心の叫びを感動的に表現した世紀の傑作ミュージカル『RENT』を生んだジョナサン・ラーソンの自伝的作品『tick, tick… BOOM!』がミュージカルになりました。『RENT』の誕生秘話とも言うべき、ゲイの親友マイケルとの友情に注目しながらご覧いただきたい作品です。(映画版のレビューはこちら)
<あらすじ>
1990年のニューヨーク。ミュージカル作家として成功を夢見るジョナサンはダイナーで働きながら創作活動に励む。創作への熱い情熱はあるものの、うまくいかず、アルバイトで生計を立てる日々。有名ミュージカル作家が軒並み30歳を前に成功していることに焦り、自身の30歳の誕生日までのカウントダウンとともに、将来への不安がだんだんと大きくなっていく。ダンサーを目指していた恋人のスーザンは別の仕事に就くことを考え、ジョナサンにも一緒にニューヨークを離れることを提案する。俳優を目指していた親友のマイケルも早々にその夢に見切りをつけビジネスマンとして成功している。30歳まであと1週間。チック、チック…まるで時限爆弾のように、頭の中に時を刻む音が響き渡る。このまま、夢を追うことを諦めるべきなのか。ジョナサンは葛藤しつつも、業界人を招いた試演会に望みをかけ、ミュージカルの創作を続ける…。
ミュージカル「tick, tick...BOOM!」
日程:10月6日(日)~31日(木)
会場:シアタークリエ
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脚本・作詞・作曲:ジョナサン・ラーソン
演出:アンディ・セニョールJr.
出演:薮宏太、梅田彩佳、草間リチャード敬太ほか
10月30日〜11月3日 東京
劇団フライングステージ「贋作・十二夜/贋作・冬物語」
ゲイの劇団フライングステージの記念すべき第50回公演は、シェイクスピアの傑作喜劇「十二夜」、ロマンス劇「冬物語」を現代の新宿・歌舞伎町・二丁目を舞台に翻案し、過去に「gaku-GAY-kai」で上演された2作品を座・高円寺で再演するものです。シェイクスピアの時代に少年俳優が演じたヒロインたちを「女装」という設定で再構成=贋作化した、ゲイの劇団によるクィア演劇としての「贋作シェイクスピア」。誰でも楽しめるハッピーな作品です!
「贋作・十二夜」(2020年初演)上演時間:90分(予定)
船が難破して双子の兄セバスチャンと生き別れになったヴァイオラは、新宿二丁目へたどり着き、男装してオーシーノ公爵に仕える。オーシーノが恋する女装の令嬢オリヴィアは、男装だとは知らずヴァイオラに恋してしまう。オリヴィアに仕える慇懃無礼な執事マルヴォーリオは、オリヴィアの叔父トービー、侍女のマライアたちに仕返しをされる。新宿二丁目にセバスチャンもやってきたことで始まる取り違えの騒動。
「贋作・冬物語」(2018年初演)上演時間:100分(予定)
歌舞伎町の王レオンティーズと新宿二丁目の王ポリクシニーズは幼なじみ。レオンティーズは身重の妻ハーマイオニとポリクシニーズの仲を疑い、嫉妬のあまりポリクシニーズを殺そうとする。出産したハーマイオニは裁判にかけられ、赤ん坊はどこか遠くへ捨てられる。レオンティーズは神の怒りに触れ、一人息子マミリアスは死に、ハーマイオニも命を落とす。悔い改めたレオンティーズ。そして、16年の時が流れた。
座・高円寺 秋の劇場18 日本劇作家協会プログラム
劇団フライングステージ第50回公演
贋作・十二夜/贋作・冬物語
日程:10月30日(水)〜11月3日(日祝)
会場:座・高円寺1(杉並区高円寺北2-1-2)
料金(全席自由・税込):一般4,000円、学生2,500円、高校生以下無料(未就学児を含む)、ペアチケット(2名)7,000円、2作品目(A+B)/リピート(A+A,B+B)2,500円
チケットの取扱いは9月28日(土)10:00から
原作:ウィリアム・シェイクスピア
作・演出:関根信一
出演:石関準(フライングステージ)、エスムラルダ、オバマ、岸本啓孝(フライングステージ)、木内コギト(\かむがふ/)、さいとうまこと、坂本穏光、シュウ、関根信一(フライングステージ)、とつかおさむ、中嶌聡、野口聡人、水島和伊、モイラ、若林正(さんらん/大沢事務所)
11月4日 那覇
「旅人の歌」那覇編 天狗星
theStagPartyShowが2023年から新たなる公演形態として模索してきた「TraveilingCircus(旅公演)」。旅を題材にした短編集をまさに旅先の地で展開するもので、第3回は大阪と東京のメンバーが那覇で公演を行ないます。
「旅人の歌」那覇編 天狗星 〜彗星〜
日時:11月4日(月祝)13:30-/17:00-
会場:壺屋演劇場「かさね」(沖縄県那覇市壺屋2-23-26)
料金:2800円(1ドリンク付き)
チケットはこちらから
作・演出:キタムラセキチ
出演:せん、ともや、じょーい、たいが、とし、じゅん、ヒロキ
theStagPartyShowNAHA/Guest:しろ、天馬
音楽:ooming、伊禮俊一
上演時間:80分
INDEX
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