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二丁目のお店の方に向けたコロナ対策の勉強会が開催されました

 二丁目でコミュニティセンターを運営したりHIVや性感染症の予防啓発などを行ってきたaktaが事務局となって「新宿二丁目COVID19対策ネットワーク(仮称)」が立ち上がり、7月9日(木)、二丁目のお店の方々に向けた勉強会が開催されました。

 
 ぷれいす東京と協働して「Living Together」プロジェクトを立ち上げたり、長年二丁目でコミュニティセンターを運営しながらHIV予防啓発などのコミュニティ活動に携わってきたaktaは、今般のコロナ禍(パンデミック)を受けて、コミュニティ向けにいち早く「HIV・セックスと新型コロナウイルス感染症に関連する支援情報」というお役立ち情報ページを立ち上げたり、情報発信してきました。
 一方、二丁目のゲイバーなどのお店は、4月〜5月に営業自粛・休業を余儀なくされ、経営的に厳しい状況となり、#SAVEthe2CHOMEが立ち上げられ、新宿区に補償を求める署名が集められるなどしてきました(署名提出に協力してくれたよだかれん新宿区議も今回、ご来場されていました)
 6月以降、二丁目のゲイバーも、カウンターをビニールやアクリル板などで仕切ったり、マスク着用、手指消毒などの対策を取るなどして、細々と再開されましたが、なかなか東京都の感染者数が減らず(また、「夜の街」へのネガティブキャンペーン的な報道もあり)、「もし飲みに行って集団感染が発生したらどうしよう…」と心配するお客さんも多かったようです。
 そんななか、aktaやぷれいす東京などの団体がSAVE the 2CHOMEプロジェクトに呼びかけて、「新宿二丁目COVID19対策ネットワーク(仮称)」が立ち上がり、お店の方に向けた勉強会が開催されました。
 
 7月9日(木)、AiSOTOPE LOUNGEには十数名ほどの二丁目のお店の方々が集まりました(みなさんマスクを着けて、距離を取って座っていらっしゃいました)
 最初に新型コロナウイルス感染症対策分科会委員で都立駒込病院感染症課部長の今村顕史先生(日本エイズ学会理事や東京HIV診療ネットワーク幹事も務めてきた、HIVの分野での功労者でもあります)が、二丁目のみなさんのために、オンライン出演で新型コロナウイルスの特性や、検査のことについて概説しました。忙しいなか出演してくださっただけでも頭が下がりますが、今村先生は「『夜の街』とひとくくりにすることはおかしい」と明言していました(素晴らしい)
 それから、(本当は新宿区保健所の方においでいただきたかったのですが、昨今の感染者増で手が回らなかったそうで)看護師・保健師で杏林大学保健学部教授の大木幸子先生が、感染症対策の基礎知識、感染がわかった時の一般的な保健所の対応、お店での感染予防のために何ができるか、といったお話をしてくださいました。保健所の人たちは全員看護師なので(保健師の免許は看護師がベース)、みなさん支援的で、決して「敵」ではないと、しかも感染症対策に関わる保健師はみんなHIVのことをやってきているので、セクシュアリティで差別するようなことはありません、とおっしゃっていました(aktaでも以前から、そういう保健師さんのための講習会を行って、ゲイ・バイセクシュアル男性への偏見を払拭するような啓発をしてきました)。また、万が一ゲイ関係のお店やイベント等で集団感染が疑われるケースが発生した場合は、予防の観点から聞き取りを行いますが、それはあくまでも接触した人を把握して検査を受けてもらうなどの対策をとるためのものであり、お店を潰したりはしない(そんな権限は保健師にはない)ということ、逆に、みなさんが口をつぐんでしまって接触状況が把握できない場合、広くお店やイベントに来た人に検査を受けてもらう呼びかけを行うために(以前のライブハウスの事例のように)マスコミに店名やイベント名を告げて周知をはかることがある、というお話も、目からウロコでした。保健所の方たちを信用して、協力体制を取っていくことが、二丁目のためにもなりそうです(aktaのサイトの保健師さんへのインタビューもぜひ、読んでみてください)
 質疑応答の時間が設けられ、会場から、二丁目のお店の方々が集団で検査を受けることができれば安心感が増すのでは?といった質問がありました(PCR検査を受けても結局、その時までのステイタスしかわからない、その後に感染が疑われる状況があるとまた検査が必要になってしまう…ということで、残念ながらあまり意味がないそうです…)
 最後に大木先生は「感染した人=悪い人ではありません。100%防ぐことができない以上、感染するのは仕方がないこと。社会みんなで引き受けるべきことなのです。そのために、みなさんとつながって、一緒に予防に取り組んでいきたいです」と語りました。二丁目振興会会長のToshiさんは「どこそこのお店で感染者が出た、と言って叩いたりするのが、いちばんよくないこと」と強調し、「なかなか状況をオープンに語るのが心理的に難しい方も多いということは承知しているのですが、万が一二丁目で集団感染が発生した際、(ソウルのゲイクラブのケースもありましたが)みなさんが保健所に話さず、状況が把握できず、濃厚接触者が検査を受けることもせず、さらに感染が拡大…ということがあると、さらに「夜の街」叩きが加速化しかねない、ぜひご協力をお願いします」と語っていました。

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