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日本初のLGBTQツーリズムコンファレンスが大阪で開催、ドラァグクイーンも出演

 大阪観光局が観光関連企業に向けてLGBTQツーリズムをテーマとしたコンファレンス・イベントを日本初開催することになりました。

 お仕事で学会や協議会、研修会などに参加したことがある方も多いと思いますが(時には出張だったり、海外出張だったり)、実はLGBTQツーリズムの分野でも観光関連企業や自治体の観光局などが集まる国際的なコンファレンス・イベントがあります。例えば、世界80ヵ国に2,000以上のメンバーを抱える世界的な組織IGLTA(国際LGBTQ旅行協会)は毎年、大規模な総会(グローバル・コンベンション)を開催しています(ちなみにIGLTAの日本でのアンバサダーを務めている小泉伸太郎さんと池内志帆さんは2016年のIGLTA総会でアンバサダー・オブ・ザ・イヤーとして表彰されています)。ほかにも世界屈指の旅行業界イベントである「ITBベルリン」ではLGBTツーリズムのパビリオンが設けられ(ホテルグランヴィア京都など日本の企業も出展してきました)、ブースだけでなくレクチャーやプレゼンテーション、ネットワーキング・パーティ、タイのドラァグクイーンのショーなどもあって、活気に満ちた華やかなセクションとなっています。LGBTQツーリズムに関する統計や各種情報はとても限られており、こうした国際コンファレンスが貴重な情報源でもあり、重要な交流の場ともなってきました。

 LGBTQツーリズムの基本は、LGBTQ旅行客の方たちが利用する飛行機、行き先の観光地、泊まるホテルなどで差別されたり侮辱されたりせず、安心して気持ちよく過ごしていただるようにするための施策です(そのため、自治体の観光局、ホテルや土産物屋などの様々な施設、地元のLGBTQコミュニティが連携してウエルカムな体制を整えることが大切です)。そうした体制を整えつつ、LGBTQフレンドリーな国や都市の多くがLGBTQ向けの特設サイトを作って内外のLGBTQにPRしています(VISIT GAY BARCELONAVISIT GAY AUSTRALIAなどが良い例です)
 また、上記のIGLTA総会の開催都市は(IGLTA総会に限らず、ILGAの年次総会、ゲイゲームズ、ワールドプライドなどの開催都市も)LGBTフレンドリーな都市として世界に認知され、国際的なプレゼンスを高め、LGBTQ旅行者の行き先の候補にも加えられるということも言えます(アジアで見ると、台湾が同性婚を承認したり、香港が2022年のゲイゲームズの誘致に成功したりするなか、日本は遅れをとっています)
 
 LGBTQの旅行市場は世界全体で2020億ドルと試算されていますが、欧米の(富裕層も多い)LGBTQの多くは、欧米やオーストラリア、南アフリカなど、同性婚も認められていて安心して旅行できそうな国を旅行先に選ぶため、ちょっと前まで日本は蚊帳の外でした。しかし、上記のお二人の活躍もあり、また、IGLTAに加盟する自治体も現れ(沖縄観光コンベンションビューロー、京都市観光協会、大阪観光局)、特に大阪観光局は日本初のLGBTQ向け特設サイトをオープンするなど世界標準の施策を展開してきたため、少しずつ国際LGBTQソサエティにおける日本の認知度が向上してきました。ちなみに大阪観光局は、こうした先進的な取組みが評価され、2019年、大阪市の「LGBTリーディングカンパニー認証制度」で最高位を受賞しています。
 
 そんな大阪観光局が、このたび、またしても日本初となるLGBTQツーリズム・コンファレンスを企業向けに(B2Bで)開催することになりました。実は大阪は2024年のIGLTA総会の誘致を目指しており(実現すればアジア初です)、そのキックオフ的な意味合いもあるそうです。なにもコロナで大変なこの時期にやらなくても…との見方もあるかもしれませんが、おそらくだいぶ前から日程が決まっていて、迷った末の判断なのだと思います(もちろん感染防止策を講じて。広めの会場でソーシャルディスタンスになることでしょう)。コロナ禍が収束したら一気に海外旅行需要が高まるでしょうから(LGBTQの方が真っ先に海外旅行を再開すると見られています)、先手を打って今から海外にアピールしておくという意味でも、あまり先延ばしにしないことが吉と出るのではないでしょうか。
 
 「LGBTQツーリズムコンファレンスin大阪」は2月19日(金)13時〜17時、中之島のコンラッド大阪 Ball Roomにて開催予定です。
 ドリアン・ロロブリジーダさんが総合MCを務め、IGLTAのトップの方たちとのセッション(ZOOM中継)、JALのLGBTQチャーター便を実現した東原さん、ホテルパームロイヤルNAHAの高倉さん、ワンカップレインボーが話題の大関の宮木さん、パンテーンの素晴らしい広告で高い評価を受けたP&Gの住友さんという、日本でも最も先進的で素晴らしい取組みを実践してきた企業の方たちをゲストに迎えたセミナー、そして関西が誇るドラァグクイーンの方たち(ROBIN E.McQUEENさん、ベビーヴァギーさん、OZさん、フェミニーナさん)によるショーも繰り広げられます。
 おそらく日本の公的なコンファレンスでドラァグクイーンが登場するのも初めてのこと。素敵です。

 企業向けイベントで、しかもすでに定員に達しているそうなので、皆さんにご参加いただくことはできないのですが…後日、イベントの模様をレポート差し上げたいと思います。

  


LGBTQ Tourism Conference in Osaka
日時:2021年2月19日(金) 13:00~17:00
会場:コンラッド大阪 Ball Room 1 & ホワイエ
内容:
・LGBTQツーリズムプログラム
・ドラァグクイーンショー
・LGBTフレンドリー企業ブース展示

※なお、このイベントは、観光庁の公募案件「誘客多角化等のための魅力的な滞在コンテンツ造成」実証事業で大阪観光局が事業者として採択され、JTB、JTBコミュニケーションデザイン、OUT JAPANが委託を受けた事業です。

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