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小泉智貴さんが「FASHION PRIZE OF TOKYO」を受賞、パリでコレクション発表へ

2022年09月05日

  今年の「Rakuten Fashion Week TOKYO」では工藤司さんのほかにもう一つ、ゲイのデザイナーの方に関する素敵なニュースがありました。
 「FASHION PRIZE OF TOKYO」の受賞者が発表され、「TOMO KOIZUMI」のデザイナー、小泉智貴さんが選出されました(おめでとうございます!)。国際的知名度向上のために2023年1月(もしくは3月)と6月(もしくは10月)にパリでコレクションを披露するほか、来年3月の「Rakuten Fashion Week TOKYO」でのイベントの実施が予定されています。
 
 
 「FASHION PRIZE OF TOKYO」は世界で活躍するファッションデザイナーの輩出を目指すファッションプライズで、2017年に設立されました。国内外で知名度がある東京のファッションデザイナー1組を選定・表彰し、パリでのコレクション発表をサポートしています。
 「今後東京を代表するインターナショナルブランドになる可能性がある」「デザイン・アイテム数・価格帯で知名度向上の可能性がある」「海外出展の意欲があり、支援内容を実地する体制がある」といった観点のもと、エントリーブランドを選定し、その中でも世界的に有名なファッションデザイナーになるポテンシャルの高いデザイナーを選出したそうです。審査員を務めたクリエイティブディレクター長尾悦美氏は、「海外で既に知名度のあるブランドだが、今回の賞をきっかけに、より一層ヨーロッパでも知名度を高めていってほしい。純粋にパリでこのブランドのショーが見たいと感じた。このタイミングで受賞するふさわしいブランドだと思う」と評しました。
 
 小泉智貴さんは2011年、大学在学中に自身のブランドを立ち上げ、著名人の衣装や広告の衣装を手がけていたところ、大御所スタイリストのケイティ・グランドに見出されたのがきっかけで、2019年、初となるファッションショーをニューヨークで開催、同年、毎日ファッション大賞選考委員特別賞受賞し、BoF500に選出されました(なお、同年、メトロポリタン美術館で開催された「Camp: Notes on Fashion」にも作品が展示さています)。2020年にはLVMHプライズ優勝者の1人に選ばれ、2021年の東京五輪開会式では国歌独唱を披露した歌手のMISIAさんの衣装を手がけたことでも注目を集めました。2021年にはコレクションのショーを京都の元離宮二条城で開催したほか、毎日ファッション大賞を受賞しました。また、3月の国際トランスジェンダー認知の日にはトランスジェンダーモデルのKEISHANさんとのコラボでメッセージ動画を発信、10月の金沢プライドウィークにも参加するなど、LGBTQコミュニティ支援にも携わっています。そして今年3月には新作コレクション「COLLECTION 2023」のランウェイショーを東京で実施しています。9月開催の金沢プライドウィークのTシャツデザイン公募の最終審査も担当してくださっています。

 FASHION PRIZE OF TOKYOを受賞した小泉さんは、「これから自分が発表していく作品に対して期待して選んでいただいたと思うので、とても緊張している。良いプレッシャーを感じており、皆さんの期待に応えられるように頑張っていきたい」と、さらなる飛躍への意気込みを語りました。また、今後の新たなチャレンジとして、ファッションデザインだけではなく、アート作品の制作も行なっていく構想を明かしました。
 今後の活躍にも期待しましょう。



参考記事:
トモ コイズミが「FASHION PRIZE OF TOKYO」受賞 パリでコレクション発表へ(fashion snap)
https://www.fashionsnap.com/article/2022-09-03/fashionprize2022/


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