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P&Gが平昌2018冬季五輪に向けて制作したCM「Thank You, Mom」のフルバージョンで、ゲイの少年がフィーチャーされています

平昌2018冬季五輪のワールドワイドスポンサーであるP&Gがグローバルに展開するCM「Thank You, Mom」のフルバージョンで、ゲイの少年がフィーチャーされています。

P&Gが平昌2018冬季五輪に向けて制作したCM「Thank You, Mom」のフルバージョンで、ゲイの少年がフィーチャーされています

 平昌2018冬季五輪のワールドワイドスポンサーであるP&Gがグローバルに展開し、11月1日の公開後1週間でYouTubeやFacebookなどのソーシャルメディアで5600万回試聴されたCM「Thank You, Mom」。日本でもその30秒版のTV-CMが11月17日から放送され、ご覧になった方もいらっしゃると思います。片足が義足になっている少年と、ムスリムの少女、そして見守る母親の姿が映し出されたTV-CMですが、もともとのオリジナルバージョンでは、有色人種やLGBTもフィーチャーされていて、P&Gキャンペーン公式サイトでフルバージョンを視聴できるようになっています。そちらをご紹介します。



 スキー選手に憧れる黒人の少女に続いて登場するのが、フィギュアスケートをやっているゲイ(ではないかと思われる)の少年です。その顔には、暴行を受けたと思われる赤いあざがあり、痛々しいのですが、母親が彼を慰めます。

 プレスリリースによると、P&Gは、ロンドン2012オリンピック以降、「Thank You, Mom」キャンペーンを世界的に展開し、これまで発表してきたCM動画は世界的に高い評価を受けています。このキャンペーンは、映像の力を活用し、さまざまな不平等や先入観などの重要な問題について対話のきっかけをつくるという世界的な取組みの一環です。
 今回の動画は、アスリートによる挑戦の物語を母親の目線で語ることで、オリンピックの精神を称え、すべての人が平等に自分の夢を追い求められる世界になることを願って制作されました。CMの中では、さまざまな不平等や先入観などの困難に直面しながらも夢に向かって努力するアスリートたちを応援する母親の存在が描かれています。
 この動画では以下のような登場人物が描かれています。
・人種や出身地域の違いにより、競技に適さないという先入観を持たれた少女
・LGBTであることを理由にまわりから敬遠された少年
・スポーツをやりたいと夢見ているが、その費用を捻出することが難しい家族と少年
・女性は女性らしく、危険な競技はしないほうがよいという社会に育った少女
・文化や宗教の違いにより、周りの人々から自分たちと違うと思われた少女
・スポーツがしたい義足の少年


 2018年2月9日に平昌2018冬季五輪が開幕します。
 前回のソチ五輪では、ロシアが同性愛者であることを公にすることを禁じる同性愛プロパガンダ禁止法(反同性愛法)を施行していたり、開催地の市長が「ソチには同性愛者はいない」と発言したり、非常に差別的であったことから、ジョニー・ウィアーが出場を断念したり、国連事務総長がソチ入りして同性愛者差別に抗議したり、欧米主要国の首脳がこぞって開会式をボイコットするなど、大荒れになりました。そんな中でも、勇気ある7人のカミングアウトした選手(すべて女性)が出場し、オランダのイレーネ・ウースト選手がスピードスケートで金メダルを獲るなど活躍を見せました。
 平昌は果たして、どれくらいのLGBTの選手が出場するのでしょうか。注目しましょう。

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