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特集:2024年1月の映画・ドラマ
2024年1月に上映・放送・配信される映画やドラマの情報をお伝えします。ドラァグクイーンと祖母の共同生活を描く『ジャンプ、ダーリン』、性自認に揺れ動く子どもを描き海外で高く評価された『ミツバチと私』などの映画や、『おっさんずラブ-リターンズ-』『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』などのドラマに注目しましょう
(『ため息に乾杯』より)
今年はありがとうございました、来年もどうぞよろしくお願いします。
2024年、新年の暦は、1日〜3日の3が日のあと4日(木)5日(金)が平日で、またすぐ三連休となっています。みなさん帰省したりしなかったり、旅行に行ったり行かなかったり、いろいろだと思いますが、買い物で街に出る際や二丁目に飲みに出る前など、ちょっと映画館に足を運んでみてはいかがでしょうか。
今月はドラァグクイーンと祖母の共同生活を描く映画『ジャンプ、ダーリン』、性自認に揺れ動く子どもを描き海外で高く評価された『ミツバチと私』などが公開されるほか、『おっさんずラブ-リターンズ-』『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』などのドラマも放送がスタートします。お正月には『おっさんずラブ』の再放送などもありますので、お部屋でご覧になるとよいかもしれません。
というわけで2024年1月に上映・放送・配信される映画やドラマの情報をまとめてお伝えします。
ちなみに1月1日はファーストデーで、各館1100円〜1200円で映画を観ることができます(特別上映等を除く)。『Winter boy』なども上映中です。
(最終更新日:2023年1月29日)
1月1日〜3日再放送
おっさんずラブ
1月5日から『おっさんずラブ-リターンズ-』が放送されるため、それに向けてお正月に前作(2018年放送の『おっさんずラブ』)が全話再放送されることになりました。まだ観ていない方、もう一度イッキ観したい方など、ぜひご覧ください。
『おっさんずラブ』全話再放送
テレビ朝日系 ※一部地域を除く
・1月1日(月)深夜3:20-5:50(第1~3話)
・1月2日(火)深夜3:24-5:50(第4~6話)
・1月3日(水)深夜3:08-4:00(最終話)
1月2日放送
ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』
英国の老舗紳士靴メーカーがドラァグクィーン用のブーツを製作して経営を立ち直らせたという実話に基づく映画『キンキーブーツ』をベースとして、より派手に、より感動的に生まれ変わったブロードウェイ・ミュージカル『キンキーブーツ』。トニー賞6部門受賞、号泣必至の名作舞台を収めた映像がBS松竹東急で放送されます。舞台版はなかなか観ることができないので、貴重な機会となります。ぜひご覧ください。
<ストーリー>
イギリスの田舎町ノーサンプトンの老舗靴工場「プライス&サン」の4代目として生まれたチャーリー・プライス。父親の意向に反してフィアンセと共にロンドンで生活する道を選んだ矢先、父親が急死し、工場を継ぐことになってしまう。工場を継いだチャーリーは、父の工場が実は経営難に陥って倒産寸前であることを知り、幼い頃から知っている従業員たちを解雇しなければならず、思い悩む…。工場の若手従業員のローレンに「倒産を待つだけでなく、新しくニッチな市場を開発するべきだ」とハッパをかけられたチャーリーは、ロンドンで偶然出会ったドラァグクイーンのローラとの会話にヒントを得て、ドラァグクイーンのための“キンキーブーツ”を作ることにする。チャーリーはローラを説得して靴工場の専属デザイナーに迎え、試作を重ねる。ドンをはじめとする保守的な田舎の靴工場の従業員たちは、なかなかローラを受け入れられず、軋轢が生まれる。チャーリーはファッションの街・ミラノで行われる靴の見本市に“キンキーブーツ”を出展し、工場の命運を賭ける決心をするが…。
ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』
1月2日(火) 23:00-25:15
BS松竹東急
出演:マット・ヘンリー、キリアン・ドネリー、ナタリー・マックイーン、ショーン・ニーダム、コーデリア・ファーンワース、アントニー・リード
公開・放送年:2018年/英国
1月5日公開
ミツバチと私
『ミツバチと私』は性自認に迷う子どもの葛藤と寄り添う家族の姿を綴ったスペイン発のヒューマンドラマ作品で、ベルリン国際映画祭で主演のソフィア・オテロが史上最年少の8歳で主演俳優賞(銀熊賞)を受賞しました(ギルド賞とのダブル受賞となりました)ベルリン国際映画祭は2020年に男優賞/女優賞を廃止し、性別区分のない主演俳優賞、助演俳優賞が新設され、まさにそれを体現する形での受賞となりました。
監督のエスティバリス・ウレソラ・ソラグレンは本作について「2018年にバスク地方で16歳のトランスジェンダーの少年が自殺するという痛ましい出来事がありました。彼は「自分と同じ悩みを抱えている人が大勢いる、その苦悩を知ってもらいたかった」と遺書を残していた。悲しいことですが彼は死をもってその目的を達成しました。彼の死はメディアで大きく取り上げられ、子どもたちが若くして性自認をし、それに悩んでいることが初めて社会の話題になったのです。私はトランスジェンダーの子どもを持つ家族の団体に取材し、本作を作りました」と語っています(詳細はこちら)
<あらすじ>
夏のバカンスでフランスからスペインにやって来た家族。8歳のアイトールは自分の性自認が分からず、違和感と居心地の悪さを抱えて心を閉ざしている。母はそんなアイトールを愛しながらも、向き合い方に悩んでいた。ある日、叔母が営む養蜂場でミツバチの生態を知ったアイトールは、ハチや自然とのふれあいを通して心をほどき、ありのままで生きていきたいという思いを強めていく。
ミツバチと私
原題:20.000 especies de abejas
2023年/スペイン/128分/G/監督:エスティバリス・ウレソラ・ソラグレン/出演:ソフィア・オテロ、パトリシア・ロペス・アルナイス、アネ・ガバラン、イツィアル・ラスカノ、マルチェロ・ルビオほか
2024年1月5日より新宿武蔵野館、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国順次公開
1月5日より配信
ため息に乾杯
2020年のエミー賞でコメディシリーズ7部門を完全制覇するという快挙を成し遂げた『シッツ・クリーク』のダン・レヴィが長編映画の脚本・監督デビューを飾りました。著名作家の夫を突然亡くし、悲しみに暮れるアーティストが、夫の死から1年後、親友2人と共に向かったパリの地で、厄介な秘密とつらい真実に向き合うことになる…というストーリーのコメディドラマ作品です。ダン・レヴィが主人公を、ルーク・エヴァンスがその夫の役を演じています。(レビューはこちら)
<あらすじ>
アーティストのマークは、名高い夫オリヴァーの影で生きることに満足していた。しかし、オリヴァーが突然の死を遂げたことで、マークの幸せは崩れ去ってしまう。マークは1年後、2人の親友ソフィー、トーマスとともにパリへ自分探しの旅に出かけるが、その旅で、彼らそれぞれが向き合うべき厳しい真実を知ることに…。
ため息に乾杯
原題:Good Grief
2024年/米国/100分/監督:ダニエル・レヴィ/出演:ダニエル・レヴィ、ルース・ネッガ、ルーク・エヴァンス、ヒメーシュ・パテルほか
Netflixで1月5日より配信
1月5日より放送
おっさんずラブ-リターンズ-
社会現象となった『おっさんずラブ』の放送から5年――。続編となる『おっさんずラブ-リターンズ-』では、アラフォーになったはるたん&牧の「夢の新婚生活」が描かれます。まだ公式サイトにも詳細が載っていないのですが、主演の田中圭さんは、26日に開催された舞台挨拶イベント『おっさんずラブ-リターンズ- キャスト大集合“ただいま”舞台挨拶イベント&前作イッキ見みんなで応援上映だお!』で、「ここまで愛してもらえているという自覚のある僕たちが、満を持して、全員そろって、撮影しています。僕は1話を見たので堂々と言えるんですが、皆さんの期待に必ず応えられる作品だと思いますし、期待以上のものを返せるし、皆さんにより恩返しができるし、もっともっと『おっさんずラブ』の世界を愛してもらえるんじゃないかなという自信を持てる1話になっております」と語っています(なお、同イベントで林遣都さんは、ファンからの愛に感動し、思わず涙があふれてしまったそうです)。期待しましょう。
おっさんずラブ-リターンズ-
テレビ朝日系
1月5日(金)23:15~
1月6日より放送
おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!
国内累計閲覧数5700万回を超える漫画『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』が原作で(すでにお読みになった方もいらっしゃるのでは?)、世間のジェンダー・セクシュアリティに関する規範や偏見で凝り固まっているおっさん・沖田誠が、ゲイの青年・五十嵐大地との出会いによって人としての成長を誓い、常識をアップデートしていくホームコメディです。中島颯太さんがゲイの役を演じます。そんな中島さんはドラマについて「いろんな人のいろんな形の『好き』を肯定するお話。『おっパン』を見ると誰のことも温かく愛することができると思います!」とコメントしています。松下由樹さんや富田靖子さんが出演するあたりも見どころかもしれません。
<第1話あらすじ>
「お茶は女性が淹れてくれた方がおいしいだろう」昭和生まれの51才・沖田誠はそのデリカシーのない言動のせいで家族や会社の部下たち、さらには愛犬のカルロスにまで嫌われていた。そんなある日、誠は妻・美香の友人の息子・五十嵐大地がゲイであることを知る。そしてその大地が、引きこもっている息子・翔(の部屋に入り込んでいることを……「なんでそんなのが翔の部屋に!」思わず大地を否定してしまう誠。そんな誠に翔が冷たく言う。「僕は……お父さんみたいな人には絶対なりたくない!」家族のために頑張ってきたつもりの誠。なのに、家族からは嫌われ、会社でも疎まれ、でも何をどうすればいいのかすらわからない。苦悩の誠に大地が声をかけ――。
おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!(全11話)
東海テレビ・フジテレビ系全国ネット
1月6日(土)23:40-
出演:原田泰造、城桧吏、中島颯太、大原梓、松下由樹、富田靖子ほか
1月8日より放送
チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ
テレビ東京のドラマ『チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ』は、レズビアンの上司と部下が繰り広げる「復讐愛憎劇」で、LGBTQ+、労働問題、セクハラなど社会課題にも鋭く切り込んだ作品だそうです。2022年9月に放送されたドラマ『チェイサーゲーム』ではトランス男性のキャラクターが登場し、当事者である若林佑真さんがその役を演じていました。その原作であるゲーム会社を舞台にした漫画『チェイサーゲーム』のドラマ化第2弾として、今回の『チェイサーゲームW』は原作にはない設定とオリジナルストーリーで構成されています。レズビアンが主人公ということで、実際にレズビアンの飯田光穂さんの監修のもと脚本を一から制作したそうです。脚本を担当したのは『his』のアサダアツシさんです。
<あらすじ>
日本有数のゲーム開発会社であるダイナミック・ドリームで働く春本樹は、仕事の評判も良く入社5年目ながら、日中共同制作の超ビッグタイトル『天女世界』のゲーム化プロジェクトのリーダーに任命され、やる気に満ち溢れていた。しかし、クライアント先である中国大手コンテンツ会社・ヴィンセントの責任者として現れたのは、大学時代に樹が一方的に別れを告げた元恋人の林冬雨だった…。樹は冬雨と破局した後は恋人を作らず仕事に邁進し、レズビアンであることは社内にも家族にも公にしていなかったが、元恋人が突然目の前に現れたことにより、気持ちが一気に揺れ始める。一方、樹に理由を告げられないまま振られたことをずっと恨んでいた冬雨は、プロジェクトの主導権を握り、樹にだけ無理難題を押し付ける。復讐をもくろむ冬雨と、報われない恋心を再燃させていく樹。果たして、相反する二人にどのような結末が訪れるのか…。
チェイサーゲームW パワハラ上司は私の元カノ
テレビ東京
1月8日(月)深夜2:35スタート
出演:菅井友香、中村ゆりかほか
1月16日上映 大阪
『心の中』『天使の楽園』
大木裕之監督『心の中』、鈴木章浩監督『天使の楽園』という、長年観ることがかなわなかった90年代の傑作がスクリーンによみがえります。現代美術のアーティストとして幅広く活躍する大木裕之の監督作品『心の中』(1999年)と、薔薇族映画として制作されながらもアート映画として海外映画祭でも広く上映された鈴木章浩監督『天使の楽園』(1999年)。両作品とも劇場公開されており、そのアーティスティックな映像表現とテーマは、今観ても新鮮です。浜辺で死へと向かって横たわるゲイのカップルの心象風景を幾重にも重ねられた映像で描く『心の中』。一人のゲイの青年の死と生を、様々な映像メディアと視点で描く『天使の楽園』。いずれの作品にも、90年代終りのアンニュイな時代の空気が流れているのも魅力となっています。『心の中』はニューデジタル版上映。『天使の楽園』はオリジナル35mフィルムによる貴重な上映となります。1月16日夜に大阪シネ・ヌーヴォで上映。『心の中』18:25-、『天使の楽園』20:10-(『天使の楽園』上映後に鈴木章浩さんと映像作家の崟利子さんによるトークショーもあります。詳細はこちら)
『心の中』
現代美術をはじめ多彩に活躍する大木裕之の劇場公開映画の傑作が復活。幾重にも重ねられた映像が、死に向かうゲイ・カップルの意識の流れのように次々と現れては消える。現在の大木裕之の映像作品にも通じる手法により、フィクションとドキュメンタリーを越境する作品。
1999年/日本/大木裕之監督
『天使の楽園』
薔薇族映画として制作されながら、アート映画として高く評価され、海外映画祭に多数招待された“アンチ・ヘテロ映画”。撮影に映像作家・黒澤潤、出演に今泉浩一、ほたる、大木裕之など多彩な顔ぶれを迎え、個人映画を思わせる実験的手法で描かれる、ゲイの青年の生と死を巡る物語。
1999年/日本/鈴木章浩監督
1月18日〜 東京(日比谷)
Renaissance: A Film by Beyoncé
ビヨンセのゲイクラブやクィアコミュニティへの愛が詰まった「ルネッサンス・ワールド・ツアー」の模様を伝える映画『Renaissance: A Film by Beyoncé』。昨年末に期間限定公開されたのですが、TOHOシネマズ日比谷では1月も上映が続いているようです。18日(木)19:15はプレミアムシアター(特別料金)上映、19日(金)19:20、20日(土)19:45は発声OK上映でライブさながらに楽しめそうです。この上映がいつまで続くかはわからないのですが、早稲田ビヨンセ研究会のXアカウントが随時情報を提供しているので(公式サイトでは最新情報は更新されてないです)チェックしてみてください。
Renaissance: A Film by Beyoncé
2023年/米国/169分/G/監督:ビヨンセ
1月19日公開
ジャンプ、ダーリン
カナダの片田舎で暮らす祖母と孫の関係をクィア・カルチャーのなかに描き出したヒューマンドラマ作品で、世界のLGBTQ+映画祭で数々の賞を受賞しています。舞台やテレビドラマを中心に活動してきたトーマス・デュプレシがラッセル役で長編映画初出演にして主演を務め、『ラスト・ショー』などの名優クロリス・リーチマンが祖母マーガレット役を好演。今作が長編初監督となるフィル・コンネルが脚本も手がけ、自身の祖母と話した会話や、自身が表現者として生きる選択をした経験をもとに、リアルなクィア・ストーリーを紡いでいます。ちなみに祖母が暮らしているのは『赤毛のアン』の舞台、プリンス・エドワード島だそうです。
<あらすじ>
俳優からドラァグクイーンに転身したラッセルは、大切なショーの直前に恋人から「俳優業に戻ってほしい」と告げられ、同棲している家を飛び出してしまう。無一文で行き場のないラッセルは、ずっと会っていなかった祖母マーガレットの家を訪れる。久々の再会を喜びながらも、祖母の様子がどこか違うことに気づくラッセル。マーガレットは自分の衰えを自覚しながらも、娘・エネに勧められた老人ホームへの入居を拒み続けていた。ラッセルは祖母のためにもしばらく一緒に暮らすことにする。生活を共にした二人が行き着く先は──。
ジャンプ、ダーリン
原題:Jump, Darling
2020年/カナダ/90分/監督:フィル・コンネル/出演:トーマス・デュプレシ、クロリス・リーチマンほか
1月19日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほかで全国順次公開
1月19日公開
緑の夜
中国映画『緑の夜』は、人生を懸けた危険な冒険に挑む二人の女性の運命を、『X-MEN:フューチャー&パスト』などハリウッド作品でも活躍する人気俳優ファン・ビンビンの主演で描いたドラマ作品。韓国社会の闇を通して、彼女たちの自由と解放を問うような作品だそうです。ベルリン国際映画祭でワールドプレミア上映され、テディ賞、パノラマ観客賞にノミネートされました。
<あらすじ>
苦難に満ちた過去から逃れるために中国を離れ、韓国で抑圧された生活を送るジン・シャ。保安検査場での仕事中にミステリアスなオーラを放つ緑色の髪の女と知り合った彼女は、その出会いを本能的に危険だと感じながらも、ふとしたことから危険で非合法な闇の世界へと足を踏み入れていく…。
緑の夜
原題:Green Night
2023年/中国/92分/PG12/監督:ハン・シュアイ/出演:ファン・ビンビン、イ・ジュヨン
1月21日放送スタート
厨房のありす
自閉スペクトラム症の料理人・八重森ありすを主人公にした、生きづらさを抱えた様々な登場人物たちの心温まるヒューマンドラマだそうで、ありすの父親でゲイの大学教授・八重森心護(大森南朋さん)、その八重森教授に恋愛相談する乙女チックなゲイの野村栄太(堀之内智)という2人のゲイのキャラクターがレギュラーで登場します。
<あらすじ>
「料理は化学です」――街の小さなごはん屋さん『ありすのお勝手』の店主・八重森ありすは、マイペースで人とのコミュニケーションが苦手な自閉スペクトラム症(ASD)。大きな音や強い光が苦手だし、人に近寄られるのも怖いし、物は何でも真っすぐにそろえないと気が済まない。でも…ひとたび包丁を握れば、とってもおいしい料理を作る天才料理人! 一度覚えたことは忘れない驚異的な記憶力と大好きな化学の理論を基に、最適で最高の献立を導き出す。店にやってくる十人十色なお客さんの好き嫌いやその日のコンディションに合わせて即興で料理を考える。ゆえに店のメニューは「店主のおまかせ料理」のみ。幼なじみで元ヤンのホール担当・三ツ沢和紗と2人で切り盛りする『ありすのお勝手』は、ランチ時には客足が絶えない人気店だ。そんな『ありすのお勝手』に、住み込みのバイトを希望する青年・酒江倖生がやって来る。口下手で不器用そうで、おまけに家がない倖生のことを和紗は警戒するが、ありすが珍しく合格点を出したことから、とりあえずバイト採用することに。しかし、住み込みで働くためには、ありすの父親・心護の承諾が必要。25年前にありすを引き取って以来、男手一つでありすを育て、溺愛してきた心護だが、倖生には心護との意外な接点があり…。
厨房のありす
日本テレビ系
毎週日曜 22:30-
1月21日スタート
出演:門脇麦、永瀬廉、大森南朋、前田敦子、木村多江、北大路欣也、大東駿介、萩原聖人、皆川猿時、大友花恋ほか
1月21日上映
最も危険な年(「ながさき・愛の映画祭」)
長崎で2016年から始まった「ながさき・愛の映画祭」。「違いをこえて人と出会うことですべての人が安心して暮らせる社会を目指し」開催されている映画祭で、毎回、性的マイノリティ(クィア、LGBTQ)を描いた作品が上映されています。今回は米国のドキュメンタリー映画『最も危険な年』が上映されます。2015年に米国全土で同性婚が実現した後、アンチLGBTQ(宗教保守)の人たちがトランスジェンダーに攻撃の矛先を変え、その結果、どのように米国社会が揺れ動き、トランスの子どもたちとその親たちが苦境に陥り、新たに闘いを始めたかということが克明に描かれた作品です。なお、「ながさき・愛の映画祭」は映画の上映だけでなく、ヒューマンライブラリーや交流会など、1日かけて様々な催しが行なわれるイベントとなっています。
第8回ながさき・愛の映画祭
日時:1月21日 (日)10:00-20:30
会場:長崎県勤労福祉会館(長崎市桜町9-6)
1月23日放送スタート
瓜を破る
累計発行部数400万部を突破した板倉梓さんのコミック『瓜を破る』がTBSでドラマ化されます。「誰にでも心当たりがありそうな、言葉にならない思いをあぶり出す現代のリアルな群像ラブストーリー」です。30代処女、事実婚、ルッキズム、ノンセクシュアル(恋愛感情は抱くが性的欲求を持たない人。ロマンティックアセクシュアル)など、現代を生きる様々な人々の悩みや生きづらさ、社会の厳しさ、それぞれが抱える孤独を描きます。泉澤祐希さんが演じる原幸成は、5年付き合っている恋人がいたものの、自身がノンセクシュアルであることに気づく…というキャラクターです。
瓜を破る
TBS
毎週火曜 深0:58〜
1月24日配信
『クィア・アイ』シーズン8
インテリアデザイン、料理、ファッション、美容、カルチャーを専門とする「ファブ5」が全米各地の依頼人を素敵にメイクオーバーする人気番組『クィア・アイ』。好評につきシーズンを更新し続けていて、すでにシーズン9も決まっているのですが、今回配信されるシーズン8でインテリアデザイン担当であるボビー・バークが卒業することを発表していて、これがボビーのラストの出演シーズンとなります。ボビー・ファンの方はお見逃しなく!
『クィア・アイ』シーズン8
1月24日よりNetflixで独占配信
1月29日から放送
『作りたい女と食べたい女』シーズン2
2022年にNHKで放送されたドラマ『作りたい女と食べたい女』は、料理を通じて惹かれ合っていく二人の女性を描いた作品。視聴者の熱い応援を受けて、続編が制作・放送されることになりました。前作では春日さんへの恋心に気づいた野本さんの姿が描かれましたが、続編での二人の恋の行方は…?
作りたい女と食べたい女 シーズン2(全20話)
NHK
月~木 22:45-23:00
2024年1月29日(月)スタート
1月31日上映
ペット・ショップ・ボーイズ・ドリームワールド THE GREATEST HITS LIVE AT THE ROYAL ARENA COPENHAGEN
英国を代表する音楽デュオ、ペット・ショップ・ボーイズのデビュー40周年を記念し、2023年7月7日に行われたツアー「DREAMWORLD」のコペンハーゲン公演の模様が映画館で上映されます(ペット・ショップ・ボーイズのボーカル、ニール・テナントはオープンリー・ゲイ。二丁目の「ArcH」に来たこともあります)
1984年にデビューして以降、全世界で5000万枚以上の売上げを記録し、UK音楽史上最も成功したデュオとして知られるペット・ショップ・ボーイズ。2023年7月7日にコペンハーゲンのロイヤル・アリーナで行われた本公演では、「ウエスト・エンド・ガールズ」「サバービア」「オポチュニティーズ(レッツ・メイク・ロッツ・オブ・マネー)」「Left to my own devices」「レント」「ドミノ・ダンシング」「恋はすばやく」「オールウェイズ・オン・マイ・マインド 」「とどかぬ想い」「哀しみの天使」など、彼らの音楽史に刻んだキャリアの中から選ばれたヒット曲、名曲の数々が披露されました。その模様を14台のカメラで余すところなく収めた映像が、劇場公開されます。監督は、「エリック・クラプトン アクロス24ナイツ」「エリック・クラプトン ロックダウン・セッションズ」などの音楽作品で知られるデビッド・バーナードです。
ペット・ショップ・ボーイズ・ドリームワールド THE GREATEST HITS LIVE AT THE ROYAL ARENA COPENHAGEN
原題:Pet Shop Boys Dreamworld: The Greatest Hits Live at the Royal Arena Copenhagen
2024年/英国/115分/監督:デビッド・バーナード
1/31(水)、2/4(日) 限定上映 TOHOシネマズ 日本橋ほか
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