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ゴールデン・グローブ賞発表! 『グリー』が3冠、『キッズ・オールライト』が2冠

2011年01月18日

 第68回ゴールデングローブ賞(ハリウッド外国人記者協会主催)の授賞式が16日、ロサンゼルスで開かれ、2010年、最も優れた映画やTVドラマだと見なされた作品が発表されました。

 ドラマでは、エミー賞に次ぐ栄えある賞となるゴールデングローブ賞TVドラマ「ミュージカル/コメディ部門」では、『グリー』が作品賞と助演女優賞(ジェーン・リンチ)と助演男優賞(クリス・コルファー)の3部門を受賞しました。
 2009年9月の放送開始以来、全米を熱狂させてきた『グリー』。ゲイのキャラクターであるカート(演じるクリス・コルファーもゲイであることをカミングアウト)が、校内でのいじめや父親との葛藤を乗り越え、強く輝いていくエピソードがこのドラマの見どころの1つとなっています。現在、シーズン2が放送中で、シーズン3の制作も決定しています。『グリー』がゴールデングローブ賞で作品賞を受賞するのは、昨年に引き続き2回目となります。
 助演女優賞に輝いたジェーン・リンチ(チアリーダー部の鬼コーチ役)はオープンリー・レズビアン、助演男優賞に輝いたクリス・コルファー(ゲイでカウンターテナーの美声の持ち主)はオープンリー・ゲイ。世界中のゲイにとって喜ばしいニュースです。
 単独でこうした賞を受賞するのは初めてであり、数々の有名俳優を抑えて助演男優賞に輝いた弱冠20歳のクリス・コルファーは、「頭がおかしくなりそう。今晩はこのトロフィーを抱いて寝ます」と、記者団に対し、喜びの声を語りました。
 また、受賞スピーチでは「心臓が飛び出て落っこちてしまいました。誰か見つけたら教えてください」と言って笑わせたあと、「信じられない…。ハリウッド外国人記者協会、本当にありがとう。そして、僕を育ててくれた偉大なるライアン・マーフィに感謝します。FOXやスタッフにも。僕と同じくらいこの賞に値する共演者のみんなにも」と泣きながら語りました。
「でも、もっと大切なのは、『グリー』を観て、学校で、自分らしく生きようとしているがゆえに引き起こされるいじめに対して『No』を言い続けてくれた素晴らしい子どもたち。彼らにこの賞を捧げます」
 
 一方、アカデミー賞前哨戦として注目が集まる映画部門では、ミュージカル・コメディ部門で『キッズ・オールライト』が作品賞と主演女優賞(アネット・ベニング)の2冠に輝きました。
 また、ドラマ映画部門の主演女優賞は『ブラック・スワン』のナタリー・ポートマンが獲得しました。
 アカデミー賞の主演女優賞のオスカーを争うのは、おそらくナタリー・ポートマンとアネット・ベニングになるでしょう。どちらが受賞しても、レズビアンの役柄を演じた女優ということになります。今年のアカデミー賞のいちばんの見どころではないでしょうか。
 そして『キッズ・オールライト』が『アリス・イン・ワンダーランド』や『バーレスク』をおさえてミュージカル・コメディ部門の作品賞に輝いたことにも注目しましょう。もしかしたらアカデミー作品賞の可能性もあるのでは?
 気になるアカデミー賞ノミネート作品の発表は1月25日17時30分(現地時間)です。

 ちなみに、『バーレスク』は“YOU HAVEN’T SEEN THE LAST OF ME”で主題歌賞に輝いています。
 全受賞結果についてはこちらをご覧ください。


ゴールデン・グローブ賞:「グリー」がテレビの部「ミュージカル/コメディー部門」で3冠(毎日新聞)
http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20110117mog00m200022000c.html

'Glee' Star Chris Colfer Dedicates Golden Globe To Bullied Kids(MTV)
http://www.mtv.com/news/articles/1656070/glee-star-chris-colfer-dedicates-golden-globe-bullied-kids.jhtml

ゴールデングローブ賞で『キッズ・オールライト』のアネット・ベニングが主演女優賞受賞!(MovieWalker)
http://news.walkerplus.com/2011/0117/16/

 

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