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ゴールデングローブ賞のノミネーションが発表、『ザ・プロム』『ハリウッド』『シッツ・クリーク』などLGBTQ関連作品が多数ノミネートされました

 2月3日、第78回ゴールデングローブ賞のノミネート作品が発表され、『ザ・プロム』が【映画部門】ミュージカル/コメディ部門の作品賞と男優賞にノミネートされたのをはじめ、LGBTQ関連作品が大量にノミネートされています。

 今回のゴールデングローブ賞はNetflix作品が席巻した(計42のノミネートを獲得した)ことだけでなく、多様性に富んだ選考で話題を呼んでいます。映画部門では監督賞候補5人のうち3人が女性で、映画部門にノミネートされた俳優の非白人比率が過去最高の30%を記録しています。
 そして、『ザ・プロム』をはじめLGBTQ関連のノミネートがたくさんあります。以下にご紹介します。
 
 『ザ・プロム』は【映画部門】ミュージカル/コメディ部門の作品賞と男優賞にノミネートされました。
 「ブルースの母」マ・レイニーを描いた『マ・レイニーのブラックボトム』が【映画部門】ドラマ部門の女優賞と男優賞にノミネートされました。マ・レイニーはバイセクシュアル女性で、映画でもそのように描かれています。
 バイセクシュアル女性であったビリー・ホリディの伝記映画『The United States vs. Billie Holiday(原題)』に主演し、女優のタルラー・バンクヘッドとの恋愛を演じたアンドラ・デイは、【映画部門】ドラマ部門の女優賞にノミネートされました。ちなみにこの作品の監督はオープンリー・ゲイのリー・ダニエルズ(『プレシャス』『Empire 成功の代償』)です。
 2013年のゴールデングローブ賞授賞式でレズビアンであることをカミングアウトしたジョディ・フォスターは、『The Mauritanian(原題)』への出演で【映画部門】助演女優賞にノミネートされました。
 『I Care A Lot(原題)』でレズビアンの主人公を演じたロザムンド・パイクは、【映画部門】ミュージカル/コメディ部門の女優賞にノミネートされました。

 『シッツ・クリーク』は【テレビ部門】ミュージカル/コメディ部門の作品賞、女優賞、男優賞、助演女優賞、助演男優賞(つまり、家族4人全員)がノミネートされました。エミー賞に続き、大記録を達成するかどうか、注目されます。
 『カッコーの巣の上で』に登場する冷酷な看護師・ラチェッドの前日譚を描いた作品『ラチェッド』が【テレビ部門】ドラマ部門の作品賞、女優賞、助演女優賞にノミネートされました。ラチェッドはレズビアンという設定で、実際にレズビアンであるサラ・ポールソンが演じています。同じくレズビアンのシンシア・ニクソンも出演し、助演女優賞にノミネートされました。
 ロックンロールが生まれた1955年のアメリカで、抑圧されていた黒人、女性、LGBTが、H.P.ラブクラフトが描いた異星からの邪神や怪物、白人至上主義者らと戦うSF伝奇アドベンチャー『ラヴクラフトカントリー 恐怖の旅路』が【テレビ部門】ドラマ部門の作品賞にノミネートされました。
 『キリング・イヴ/Killing Eve』でバイセクシュアル女性のヴィラネルを演じたジョディ・カマーは【テレビ部門】ドラマ部門の女優賞にノミネートされました。
 『ハリウッド』に出演したゲイのジム・パーソンズが【テレビ部門】助演男優賞にノミネートされました。
 【テレビ部門】ミニシリーズ/テレビムービー部門の作品賞と女優賞にノミネートされたドラマ『クイーンズ・ギャンビット』には、主人公ベスのチェス仲間としてゲイのタウンスが登場します。重要なキャラクターです。
 また、外国語映画賞ノミネート5作品のうち2作品がクィア映画でした。二人の高齢女性の愛を描いた『Two of Us(原題)』と、トランス女性が主要なキャラクターとして登場する『これからの人生』です。
 
 LGBTQが登場する映画やドラマがこんなにたくさん製作されているというのがスゴイですね!

 ほかにも、『セックス・アンド・ザ・シティ』のキャラクター原案を手がけた映画監督/プロデューサーのダーレン・スターが製作したドラマ『エミリー、パリへ行く』が【テレビ部門】ミュージカル/コメディ部門の作品賞と女優賞に、バイセクシュアルのシーアが初監督した映画『ミュージック』が【映画部門】ミュージカル/コメディ部門の作品賞と女優賞にノミネートされています。
 
 第78回ゴールデン・グローブ賞の授賞式は2月28日(現地時間)、史上初となる米東西両岸で開催されます。
 上記のノミネーションの中からどれだけ受賞するのか、楽しみにしましょう。
 
 
 なお、今回のゴールデングローブ賞ではスパイク・リー監督の子どもたちがゴールデングローブ賞アンバサダー※に選ばれ、ニューヨークの歴史あるLGBTQ医療センターへの支援が約束されました。
 『ドゥ・ザ・ライト・シング』『マルコムX』『ブラック・クランズマン』などの傑作を世に送り出してきたスパイク・リー監督の娘サッチェルと息子ジャクソンが授賞式でアンバサダーを務めることになり、サッチェルはニューヨークでLGBTQコミュニティに向け医療センターを運営する団体カレン=ロード(黒人のトランスジェンダーなどはいまだに医療へのアクセスが困難で、このような医療機関の活動は本当に大切です)、またジャクソンはメンタリング・ネットワークのビッグ・ブラザーズ・ビッグ・シスターズというチャリティ団体を選び、その活動に光を当てることにしました。同協会はサッチェルとジャクソンに代わり、両団体にそれぞれ2万5000ドルを贈るそうです。

※ゴールデン・グローブ賞授賞式では、毎年2世セレブが「ゴールデン・グローブ・アンバサダー」としてステージ上の受賞者をエスコートしています。有色人種の姉弟がアンバサダーに選ばれたのは今回が初めてです。



参考記事:
The Many LGBTQ+ Golden Globes Nods Unfortunately Include James Corden(Advocate)
https://www.advocate.com/film/2021/2/03/many-lgbtq-golden-globes-nods-unfortunately-include-james-corden
ゴールデン・グローブ賞、ネットフリックスが最多ノミネート(ロイター)
https://jp.reuters.com/article/awards-goldenglobes-nominations-idJPKBN2A40JM
ゴールデン・グローブ賞2021のノミネートが発表! 『Mank/マンク』と「ザ・クラウン」が最多6部門。(VOGUE JAPAN)
https://www.vogue.co.jp/celebrity/article/golden-globe-2021-nominations
スパイク・リーの子供がゴールデン・グローブ賞の歴史を変える(フロントロウ)
https://front-row.jp/_ct/17424703

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