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「This Hell」がTRP2023のテーマソングに! リナ・サワヤマさんからビデオメッセージも

2023年04月13日

 リナ・サワヤマさんの「This Hell」が今年の東京レインボープライドのテーマソングとなることが発表されました。来日パフォーマンスは叶わなかったものの、何かメッセージを届けたいという彼女の強い思いで実現したものです。

 リナ・サワヤマさんは4歳のときにロンドンに移住し、名門ケンブリッジ大学を卒業し、大学卒業後に音楽活動を本格始動させ、2013年にシングル「Sleeping in Waking」でデビュー、2018年9月には、ジェンダーレスな恋愛感情を歌う「Cherry」をリリースし(ダンサーが全員ゲイと思われる素敵なMVも発表し)、その際、自身がパンセクシュアルであることをカムアウトしました。2019年にはブリトニーやカイリーとともに英国最大級のブライトン・プライドでライブを披露しました。2020年には英国で大ブレイクし、「ネクスト・ガガ」とも称される存在となりました(エルトン・ジョンも応援)。そして「今、家族だと思っているクィアな友達にこの歌を捧げます」として名曲「Chosen Family」も発表。2022年には、コーチェラで「英国ではクィアとトランスをターゲットにしたサゲな法制化の動きがある。アメリカでもどういうわけか「ゲイ」と言いたくない人たちがいるそうだけど、それってひどいと思わない?」と言って「say gay!」のコール&レスポンスで盛り上がり、LGBTQ+コミュニティから奪われている権利にインスピレーションを得て書いた「This Hell」を発表し、サマソニで「私は日本で同性婚できません。平等な権利のために一緒に闘って!」と訴え、「news zero」に出演した際も「日本はG7で唯一LGBTQ差別禁止法がなく、同性婚も認められていません」というコメントをお茶の間に届けてくれました。今年1月の来日公演では、レインボーフラッグを振り、LGBTQコミュニティのために「Chosen Family」も歌ってくれました。日本のLGBTQコミュニティにとっての希望の星であり、ヒーローのような存在だと言っても過言ではないでしょう。
 
 本日のTRP公式サイトでのアナウンスによると、今回、そんなリナ・サワヤマさんに代々木公園のステージでパフォーマンスをしていただけないかとオファーを差し上げ、残念ながらスケジュールの都合でライブパフォーマンスは実現しませんでしたが、出演できずとも何かメッセージを届けたいというLGBTQコミュニティへの強い思いを受けて、TRP2023のイベントの全体を彩るテーマソングに「This Hell」を起用することが決定したそうです。
 代々木公園の会場で流れるのはもちろん、プライドパレードでも「This Hell」の楽曲とともに渋谷・原宿の街を行進するそうです。
「TRP2023当日は、力強いメッセージが込められた「This Hell」が彩る空間をぜひご体験ください」

 合わせてLGBTQコミュニティに向けたビデオメッセージも公開され、そのなかでリナ・サワヤマさんは「この曲は、LGBTQ+コミュニティから奪われている権利について書かれた楽曲です。みんな平等に愛を受けるべきなのに、セクシュアリティが理由でヘイトを向けられる人もいます。そんなヘイトが存在する場所でも愛を見つけて、ダンスできるような曲を作りたいと思って、この曲を書きました。自分をサポートしてくれる友達や家族と一緒にいることで、この地獄もベターな場所になってほしいという思いを込めた曲です」「日本のLGBTQ+コミュニティのみなさん、今はまだLGBT差別禁止法は認められていないし、同性婚もできません。日本はG7の中で唯一、これを合法化していないです。これはとても恥ずかしいことで、まだ乗り越えなくてはいけないハードルがたくさんあります。でも、LGBTの人は同じ人間です。愛は愛。家族は家族です。いつの日か平等な社会になることを信じて一緒に闘ってください」と語っています。素晴らしいですね。

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