COLUMN
2025年6月のHIV検査キャンペーン
6月1日〜7日はHIV検査普及週間。各地の自治体やコミュニティでHIV検査や予防啓発、陽性者支援などの取組みが展開されます。梅毒の流行も続くなか、定期的に検査を受けることの重要性も高まっています

(特集:気になるときにすぐ役立つ「東京都性感染症ナビ」より、イメージモデルのゆうきさん)
12月1日の世界エイズデーの時期はHIVに関する様々なキャンペーンが展開されますが、6月1日〜7日も厚労省と公益財団法人エイズ予防財団が主唱するHIV検査普及週間で、各地の自治体でHIV検査などの取組みが展開されます(東京都は6月1日〜30日を東京都HIV検査・相談月間としています)。HIV感染症は予防、早期発見、早期治療が大切だということで、HIV検査の浸透・普及を図ることを目的に2006年に創設されました。
PrEPの効果もあってかHIV新規感染は以前よりも減少していますが、梅毒は過去最多ペースで広がっており、定期的に検査を受けることの重要性が高まっています。この機会にHIVや梅毒などの検査を受けることで、ご自身の(そしてコミュニティの)セクシュアルヘルスを良好に保つことにつながります。6月に実施されるキャンペーンや様々な情報をまとめてご紹介します。
(文:後藤純一)
(最終更新日:2025年6月6日)
今年の上半期のHIV/エイズや梅毒についてのトピック振り返り
トランプ米政権の援助凍結によって630万人が亡くなり、薬剤耐性のHIVが増加するおそれも…とのニュースでお伝えしたように、国連合同エイズ計画(UNAIDS)はトランプ米政権が資金援助を停止した場合、今後4年間で630万人がエイズで死亡する可能性があると警鐘を鳴らしました(今月、ビル・ゲイツが全財産の99%に当たる約30兆円を致命的な感染症の予防を含む途上国援助として寄付すると発表。少し安心材料ができました)(現在、政府の貢献を求める署名活動も展開されています。よろしければご協力を)
新型コロナやエムポックスなどもそうですが、感染症対策はグローバルで取り組まないといけない課題です。世界の賢明で裕福な人たちが動いてくださることを期待します。
「エイズ差別ゼロの日」に当たる3月1日、UNAIDSがコミュニティと連帯を強調する声明を発表しました。「コミュニティのヘルスケアとサポート提供者は、あまりにも頻繁にハードルに直面している――スティグマ、差別、犯罪化、資金援助の打ち切り、そして政治的なバックラッシュだ」「米国政府による援助資金提供のあり方を大きく転換しようとする動きが招いた現在の危機は、数多くのコミュニティ組織に深刻な不安と苦痛をもたらしている。コミュニティ主導のサービス提供が大きな成果をもたらしていることには明確なエビデンスが示されているのに、命を救うコミュニティ主導のHIV予防、治療、ケア、および支援のプログラムは存続の危機にさらされているのだ」
昨年のHIV新規感染報告件数(新規エイズ患者を含む)について、1月に2024年の新規感染報告件数:HIVは昨年より微増、梅毒は昨年より微減と、3月に昨年の新規HIV感染が3年ぶりに1000人を超えたとお伝えしました。
新規HIV感染者は664人(前年比5人減)、エイズ患者は336人(同45人増)で合計1000人、うち同性間の性的接触はHIV感染者で419人(全体の63%)、エイズ患者で173人(51%)となりました。419人は過去最少です。これはやはりPrEPの効果ではないかと考えられます(昨年、念願のPrEP薬の公的承認が実現しましたが、薬価が高すぎて買えないという問題があり、現在コミュニティの署名活動が展開されています。ご協力をお願いします)。一方、新規エイズ患者は昨年よりも少し増えています。エイズを発症してわかるよりも、検査で早めに感染がわかって治療を始められるようになるほうが望ましいです。この機会にみなさんもHIV検査を受けましょう。
札幌・沖縄限定で3300円でPrEPを始めてみようキャンペーンを実施中です。PrEPをすでに行なっている方も多いと思いますが、見守り医療のクリニックが地方にまだあまりないため、どうしても首都圏・阪神圏の方が中心になってしまっている現状がありました。今回、厚生労働省の研究班のおかげで、日本でPrEPを普及するための研究として、札幌と沖縄の方を対象に、PrEPのスタートを支援するプログラムがスタートしました。(ツルバダを正規購入すると7万円以上するのですが)1ヵ月3,300円という破格の安さで始めることができます。札幌と沖縄の方、この機会にぜひ、PrEPを。
エイズ予防指針の改正に向けた検討が進んでいます
1999年4月、それ以前の差別的だったエイズ予防法が廃止され、感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律(以下感染症法)が施行され、エイズ予防に関する指針も告示されました(このとき初めてゲイ・バイセクシュアル男性が「個別施策層」として定義され、現在に至るコミュニティセンターなどでのHIV予防啓発の法的根拠ができました)。それ以降、エイズ予防指針はだいたい5年に一度、見直しが行なわれており、今回、4回目の改正に向けた審議が進んでいます。こちらの記事で、宮田りりぃさんがエイズ予防指針にトランスジェンダーのことが明記されるよう求めていることをご紹介したり、昨年6月のakta活動報告会でのエイズ予防指針をテーマにしたスペシャルトークのこともご紹介してきました。
5月19日、長年HIV/エイズについて報道してきたジャーナリストの宮田一雄さん(公益財団法人エイズ予防財団理事、NPO法人エイズ&ソサエティ研究会議事務局長理事)が自身のblog「ビギナーズ鎌倉」でエイズ予防指針に関する小委員会を傍聴したときのことを報告しています。これによると、現行指針との最大の違いは「人権尊重の強調」です。厚労省の資料では、改正の方向性を『エイズ予防指針は国のHIV感染症対策の向かうべき方向性を示す大方針として、施策の方向性を示す内容とする』としたうえで、人権の尊重が第六(6番目)から第一に移っているそうです。そのこととも関係しているのでしょう、改正の方向性として『感染者等が、偏見・差別なく適切かつ必要な医療・福祉サービスを受けられることが重要である』『HIV/エイズに対する不十分な知識等により生じうる感染者等に対する偏見・差別に加え、HIV/エイズ対策を阻害する要因となりうる個別施策層に対する偏見・差別が存在することや、それらの撤廃の重要性を記載する』という案が示されています。今回初めてU=Uのことが盛り込まれるそうで、それも大きな前進と言えそうです。しかし、気になるトランスジェンダーのことは個別施策層の対象に含まれていなかったそうで、複数の参考人から「トランスジェンダー、外国籍、受刑者にはなぜ触れないのか。言及すべきではないか」との批判的な意見が上がったそうです。宮田さんは結びで「行政側はこれまで個別施策層を対策のパートナーとしては遇しておらず、そのことが、指針を見直すたびに「記載は間違っていなかったが、結果として絵に描いた餅に終わった」という反省につながっていました。そうした反省に終止符を打てる(あるいはその契機となる)指針の策定と運用を期待したいと思います」とコメントしています。
このように、人権尊重ということや、陽性者やLGBTQへの差別をなくすことが重視されているのは素晴らしいのですが、一方でトランスジェンダーなどが個別施策層に指定されていないという問題もあることがわかりました。委員会での議論はまだ続くと思いますが、今回の指針改訂がよりよいものになることを願います。
5月にもイベントがいろいろ
6月のHIV検査・相談月間を前に、5月下旬にもいろいろイベントが開催されます。
5月22日
DoxyPEPはハイリスク患者に対してどれだけ感染を防げるのか(国内外の状況と比較して)
性感染症の新たな予防法として注目を集めている「DoxyPEP(ドキシサイクリン予防内服)」をご存じでしょうか? 性行為後の72時間以内にドキシサイクリンという抗生物質を2錠内服することで梅毒・クラミジア・淋病の感染を予防する方法です。日々の臨床の現場でDoxyPEPを提供している遠藤洵之介先生(ベアクリニック)を講師にお迎えし、実際の症例データを交えた報告を行います。また、谷口俊文先生(千葉大学)をコメンテーターに迎え、国内外の研究知見との比較や今後の展望について議論します。
第12回 LGBTQ+の健康に関わる最新研究の勉強会
DoxyPEPはハイリスク患者に対してどれだけ感染を防げるのか(国内外の状況と比較して)
日時:2025年5月22日(木)19:00-20:30
開催形式:ハイブリッド(会場+Zoom配信)
会場:コミュニティセンターakta、オンライン
登壇者
講演者:遠藤洵之介(ベアクリニック 院長)
コメンテーター:谷口俊文(千葉大学)
主催:特定非営利活動法人akta
※本勉強会は東京都の委託事業として実施されています
5月24日 東京
ぷれいす東京 2024年度活動報告会
毎年開催されているぷれいす東京の活動報告会。今年は第一線の研究者を迎え、新規HIV陽性と判明した人たちの血液データから得られる情報から読み解く日本のHIV対策の課題と、いま必要とされる対策について語っていただくトークセッションを実施します。「新たにHIV陽性と診断された方々の血液から得られるウイルスと免疫の検査データには、実は多くの情報が含まれていて、例えば薬剤耐性ウイルスの出現状況、PrEPを検査なしに使用したケースなど、近年の新たな課題も含めて解析されています。さらに、ウイルス遺伝子の解析により、国内でどのような感染クラスターが発生しているかもモニターされています。このトークでは、毎年公表されているエイズ動向委員会の報告と重ね合わせながら、今の日本のHIV対策における課題と、これから必要とされる対策について掘り下げていきます」とのことです。
前半は各部門の多彩なスタッフが次々と登壇し、実績や経験を語ります。どなたでも参加可能です。ぜひご参加ください。
ぷれいす東京 2024年度活動報告会
日時:2025年5月24日(土)14:10-16:30(開場13:50)
ハイブリッド開催(会場&YouTubeライブ)
会場:ワイム貸会議室高田馬場4階 Room 4B(東京都新宿区高田馬場1-29-9 TDビル JR山手線・東京メトロ東西線・西武新宿線高田馬場駅「戸山口」より徒歩3分)、YouTube「ぷれいす東京チャンネル」
参加無料(予約不要)
プログラム:
部門報告(ホットライン、Sexual Health Project、Gay Friends for AIDS、バディ、ネスト・プログラム、HIV陽性者への相談サービス、研究・研修、30周年記念事業:歴史アーカイブ、コンセントプロジェクト)
トーク「新規HIV陽性者の血液データから読み解く──日本のエイズ動向と、今、私たちに求められること」
出演:
松岡佐織(国立健康危機管理研究機構)
貞升健志(東京都健康安全研究センター)
菊地正(国立健康危機管理研究機構)※ビデオ出演
司会:生島嗣(ぷれいす東京)
5月31日・6月1日 名古屋
NLGR+
ゲイバーが多く集まる栄・女子大小路の池田公園を会場に、2日間にわたり、ゲイ(をはじめとするセクシュアルマイノリティ)のブース出展やステージイベント、そしてHIV検査(以前は保健所で行なわれていましたが、今年も郵送検査キットを配布するかたちになります)を実施する大規模なフェスです。詳細はこちらの特集をご覧ください。
NLGR+ 2025
日時:5月31日(土)12:00-19:00、6月1日(日)12:00-18:00
会場:池田公園(名古屋市中区栄5丁目)
※雨天決行
東京都HIV検査・相談月間
東京都の今年1月1日から4月20日までの感染者等報告数は、HIV感染が62件(昨年は63件)、エイズ患者が16件(昨年は21件)、合計78件(84件)で、現時点では昨年よりも少なくなっています(東京都エイズ通信第213号より)
東京都は6月1日〜30日を「東京都HIV検査・相談月間」と定め、HIV・梅毒検査の拡充を行なったり(保健所でのHIVや梅毒の即日検査・通常検査の実施日が追加されます)、展示を行なったりします。具体的には、以下のとおりです。
<検査・相談月間中の主な取組>
1. HIV・梅毒検査(匿名・無料)の拡充
HIV検査は都内の保健所や検査・相談室で年間を通じて匿名・無料で受けることができますが、月間中は体制を拡充して実施します。詳細はリーフレットをご覧ください。
(1)保健所では17会場でHIVや梅毒の即日検査・通常検査の実施日を追加します。休日・夜間の検査日もあります。
(2)東京都新宿東口検査・相談室では、通常のHIV・梅毒の検査にクラミジア・淋菌を追加し、受付数を拡充します。
2. 感染の多い若年層に向けた普及啓発等
(1)10代への普及啓発として、青少年教育施設へ出張し、HIV/エイズや梅毒の啓発を行ないます。
(2)「Tokyo Pride 2025」プライドフェスティバルで、参加団体であるHIVの普及啓発・相談支援団体と連携し、啓発資材の配布等により匿名・無料検査を広報します。
(3)都庁第一本庁舎1階で、HIV/エイズや梅毒に関する基礎知識や検査・相談室の紹介などのパネル展示を行ないます。
期間:6月12日(木)~17日(火)
場所:都庁第一本庁舎1階中央アートワークスペース
(4) 都内自治体等で啓発ポスターの展示や普及啓発グッズの配布、デジタルサイネージでの情報提供等を行ないます。
それから、新宿区保健所で男性のためのHIV・性感染症検査会を実施します。HIVだけでなく梅毒・クラミジア・B型肝炎も検査できます。たぶんですが、ゲイ・バイセクシュアル男性の方が多く受検するので、(決して出会いの場ではありませんが)ゲイゲイしい雰囲気になると思われます。(残念ながらこの日程だと受けられないという方、ぜひ東京都性感染症ナビをチェックしてみてください。新宿東口も受付数を拡充しているそうなので、予約が取りやすいかもしれません)
HIV・性感染症 男性のための検査
日時:6月19日(木)18:00-19:00、結果は26日(木)18:00-19:00
会場:新宿区保健所(新宿区西新宿7-5-8 新宿都税事務所1階)
検査項目:梅毒・クラミジア・B型肝炎
申込みはこちら
全国各地のトピック
6月には全国各地でHIV検査の拡充の取組みや、特色あるイベントが実施されたりします。そうしたトピックを地域別にご紹介します。(まだ6月の情報が出ていない地域もあるようです。わかり次第更新していきます)
◎札幌
レッドリボンさっぽろが昨年に続き、6月21日(土)にHIV陽性者交流会inHOKKAIDOを開催します(6月だけでなく、隔月で開催しているそうです)。この交流会は、同じ陽性者の人と会って話してみたい、地元で陽性者が集まって話ができる場を、という声を受けて実現したものです。参加者はもちろん、交流会のスタッフも全員HIV陽性者です。プライバシーを守れるよう、事前申込制で行ない、会場は参加者のみにお伝えします。
HIV陽性者交流会inHOKKAIDO
日時:6月21日(土) ※偶数月第3土曜に開催
会場:参加者にのみ開催の一週間前を目途に通知します
ご参加いただける方:HIV陽性者であれば、性別・セクシュアリティ・感染経路・居住地問わず、どなたでもご参加いただけます
定員:最小4名~最大12名 ※参加者数が定員に満たない場合は中止となります
参加料:500円(会場費・お茶菓子代として)
申込みはこちら
◎仙台
仙台のコミュニティセンターZELでは、GWにコンドーム展を開催したり、秋田や青森のパレードに出張して小物作りイベントを開くなどしています。
また、今年も仙台市では6月7日に「HIV検査普及週間特例エイズ・梅毒即日検査会」を実施します。この機会にぜひ、検査を受けましょう。
HIV検査普及週間特例エイズ・梅毒即日検査会
6月7日(土)
午前の部 10:00-11:30
午後の部 14:00~15:30
定員:各30名
検査項目:HIV・梅毒即日検査(セット受検、採血検査)
会場:青葉区役所2階(仙台市青葉区上杉1-5-1)
申込みはこちら(5月24日予約受付開始)
◎東京
Tokyo Pride 2025に合わせて、全国のコミュニティセンターやピア・サポート団体が集まり、現状や課題の共有、これからの地域主導のあり方などを議論するイベントを開催します。団体だけでなくどなたでも自由にご参加いただけますので、ご興味のある方はぜひ会場へお越しください。
全国のコミュニティが語る日本のHIV/AIDS:課題と希望の視点
日時:2025年6月7日(土)19:00-21:30
場所:コミュニティセンターakta
形式:会場での対面開催
参加団体:各地コミュニティセンター及びHIV陽性者の居場所づくり、支援をしている人たち
※軽食や飲み物を用意し、リラックスした雰囲気で語り合える場を目指します
◎横浜
神奈川県のLGBTQ支援団体「SHIP」では、毎月ゲイ・バイセクシュアル男性向けのHIV検査会(即日)を実施しています。HIVだけでなく梅毒とB型肝炎も検査でき、1時間で結果がわかります。次回は5月26日(月)です。
SHIP ゲイのためのHIV検査
日時:5月26日(月)17:40-20:00
会場:かながわ県民センター 709
検査項目:HIV、梅毒、B型肝炎
◎大阪
エイズ予防財団が6月1日〜7日のHIV検査普及週間に合わせて無料即日検査を実施します。
HIV無料即日検査
日時:5月31日(土)受付17:00-18:30(予定)
会場:chotCAST(大阪検査相談・啓発・支援センター)(大阪府大阪市中央区東心斎橋1-7-30 21心斎橋ビル4階)
予約はこちら
◎松山
今年も松山市保健所のゲイ・バイ男性限定HIV検査会が開催されます。
ゲイ・バイ男性限定HIV検査会
日時:6月1日(日)16:00-17:30
会場:松山市保健所(松山市萱町6-30-5)
検査項目:HIV・梅毒・B型C型肝炎
無料、匿名、事前の予約が必要(ネット予約はこちらから)
HIV陽性者向けのアンケート調査を実施中
「Futures Japan」のHIV陽性者向け大規模アンケート調査が行なわれています。
「Futures Japan」はHIV陽性者の「自分らしくより健康的な生活の実現」と「暮らしやすい社会環境づくり」を目的としたプロジェクトで、2012年〜2013年に多数のHIV陽性者が参加・協力するかたちで立ち上げられました。オーストラリアの「HIV Futuresプロジェクト」を参考にして「Futures Japan」と名付けられたこのプロジェクトでは、HIV陽性者のための総合情報サイトの運営と、HIV陽性者のためのWeb調査を実施しています。
このWeb調査(オンラインでのアンケート)は2013年~2014年に第1回が実施され、その後だいたい3~5年ごとにアンケートが行なわれてきました。
たとえば第1回(2013-2014)の調査では、現在の暮らしの状況が苦しいとの回答が半数を超え、今後の生活に対する経済面での不安を感じる方が9割を超えていること、睡眠障害がある人の割合が高いこと、過去1年間にセックスを「まったくしていない」人が2割を超えること、過去1年間にセックスや性的活動について誰にも話せず居場所がないと感じた方が35.3%に上り、「HIV陽性と他の人に打ち明けたものの、言わなければよかったと思うことばかりだった」方が46.5%にも上ったことなど、様々な課題が浮き彫りになりました。
このWeb調査では、HIV陽性者のみなさんがそのホンネや気持ち、実体験を率直に答えることができ、集まった回答をもとにHIV陽性者にとってどのような支援策が必要であるかを明確にし、行政や支援体制、エイズ対策への提言もしていけますので、アンケートに答えることがダイレクトにHIV陽性者のQOLを向上させ、暮らしやすい社会をつくっていくことにつながります。
今回の第4回のWeb調査は10月末まで実施中です。まだ回答されていないHIV陽性者のみなさんは、お手すきの際にぜひ、アンケートにご協力ください。(お礼として抽選で500名様にAmazonギフト券が進呈されるそうです)
INDEX
- 私たちを分断する様々な「ダメ。ゼッタイ。」——コロナ禍の今だからこそ真剣に考えたいこと
- 6月1日〜7日は「HIV検査普及週間」。緊急事態宣言が明けた今こそ、検査・相談を!
- コロナ禍のLGBTへの影響についての緊急アンケートの結果が報告され、病院や医療従事者によって「家族」の定義が異なる現状や、緊急連絡先カードなど今できる対策が示されました
- コロナ禍による困り事や不安を解消するためのヒント
- 世界のLGBTはパンデミックに対してどのような影響を受け、どのように動き出しているのか
- RUSH裁判のこれまでとこれから
- 同性婚訴訟の方たちによる院内集会が大盛況、涙なしには見られない熱い会になりました
- HIV予防施策について、世界の最前線の情報や2020東京大会での可能性について話し合うトークイベントが開催されました
- 社内制度づくりのその先へ−−「work with Pride 2019」に参加して感じたこと
- 2019年9月20日、神宮前交差点に「プライドハウス東京2019」がオープンしました
- 日本におけるPrEPの現状と、今後への期待
- LGBTと企業(3) 着実に企業のLGBT施策が進んだ2018年
- 『バディ』誌、25年の輝かしい歴史に幕 〜休刊に寄せて〜
- 杉田議員問題(5)TOKYO LOVE PARADE
- トークイベント「RUSHをめぐる最前線」で浮き彫りになった厳罰主義施策の理不尽さ
- 杉田議員問題(4)『新潮45』10月号のこと
- 杉田議員問題(3)この1ヶ月余の動きを振り返って
- 杉田議員問題(2)「日本のストーンウォール」となった抗議集会
- 杉田議員問題について
- レポート:第2回レインボー国会
SCHEDULE
- 06.15SM LAND vol.6
- 06.15新宿二丁目 歌うま選手権