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レポート:ageHa GAY NIGHT the FINAL “GLITTER BALL”
これまで数々の感動や喜びの瞬間をプレゼントしてくれたあの場所への感謝の気持ちを込めて、たいへんな数のキャスト&スタッフが結集し、ありったけのパワーを注ぎ込んで展開された最後のゲイナイト。これ以上ないくらい楽しく、美しく、セクシーで、奇跡的な一夜でした。ageHaよ永遠に。そして20年間本当にありがとう!
2022年1月22日(土)、ageHaでの最後のゲイナイトとなるageHa GAY NIGHT the FINAL “GLITTER BALL”が開催されました。20年の長きにわたって数々の喜びや感動をくれたあの場所やお客さんへの感謝の気持ちを込めて、オーガナイザーさんたちと全国からのたいへんな数のキャスト&スタッフが、ありったけのパワーを注ぎ込み、ゲイカルチャーの粋を集め、最高に楽しく、美しく、セクシーで、夢のような、奇跡の一夜が現出しました。そうして数々の素晴らしいパーティをプレゼントしてくれたageHaのゲイナイトは、輝かしい20年の歴史に幕を閉じ、有終の美を飾りました…。レポートをお届けします。(取材・文:後藤純一)
ageHaへの感謝、“GLITTER BALL”への思い
2002年、伝説の『GOLD』や『RADIO CITY』でのゲイナイトなども手がけてきたクラブ業界の重鎮・吉田利信さんが、新木場にできるスゴい豪華な大バコをプロデュースし、プレオープンとしてゲイナイトを開催するというニュースがゲイシーンを駆け巡りました。12月末、夢のクラブ「ageHa@studio coast」(以下ageHa)で”PARADISE BALL”が開催された日のことは、一生忘れません。それまで大バコといえば新宿のリキッドやCODEだったみなさんが、あの最新鋭・世界最高峰の音響設備と照明を備えた巨大なアリーナに足を踏み入れるや、思わず「アゲ!」と口々に叫び、熱狂し、NYから来たGOGO BOYがフロアを彩り、そして大ステージの幕が開くと、ジョセリン・ブラウンとロレッタ・ハロウェイがデュエットし(ロレッタは「私のいちばんの親友はゲイなの。ゲイ大好きよ!」と言って会場を沸かせました)、おみやげとして二人が歌う「A BETTER WORLD」のCDがプレゼントされる(vodafoneが協賛)という、本当に夢のような一夜でした。「これから新しい時代が始まるんだ」「どんな素敵なことが起こるんだろう?」っていうワクワク感とともに帰路についたことを今でも覚えています。
2年後には名称が”Shangri-La@ageHa”に変更され、”Shangri-La”は海外からも新たなファンを獲得しつつ、アジアが誇る一大ゲイパーティとなり、15年間でのべ24.5万人を楽しませてきました(なお、ageHaでは、”Shangri-La”だけでなく、"RED"の周年パーティも開催されていて、バビ江さんのショーが伝説になっています)
毎年7月の”MUSCLE BEACH”には、アジア中からゲイたちが1000人規模で集まり、二丁目もageHa目当てのアジアン・マッチョだらけになりました(アイソでアンダーウェアパーティが開催されたり…めまいがしそうなエロさでした)。ゲイの世界で「インバウンド」という言葉が知られる以前から、”Shangri-La”は日本のLGBTQ史上最高レベルのインバウンドを実現していました(経済効果とかスゴかったはず。海外だと観光行政が高く評価し、協賛・支援するレベルだと思います)
”Shangri-La”は、ageHaという世界的なクオリティの大バコ自体の魅力もさることながら(フランキー・ナックルズのような「神」を降臨させるなど)、ゴージャスでエロティックな「大人の夜のワンダーランド」というコンセプトをベースにしつつ、その時々の二丁目の人気パーティをフィーチャーしたり、新人キャストのオーディションを行ったり、時には松田聖子さんがサプライズで歌ったり、毎回、様々な趣向が凝らされ、体がいくつあっても足りない!と悲鳴をあげてしまうほどのお楽しみ盛りだくさんな「クラブ遊園地」として、たくさんのオーディエンスに最高に素敵な時間、数々の感動をプレゼントしてくれました。もちろんそれまでの二丁目とかのイベントも楽しかったのですが、ageHaを知ってるのと知らないのとでは大違いだと思います(経験の質というか、強度が全然違います)
単に楽しかったというだけでなく、あの著名なアーティストもライブや撮影で使うようなハコでゲイナイトが開催されたことは、僕らゲイはアンダーグラウンドに押し込められる存在じゃないんだって思えるきっかけになったと思いますし、大勢のゲイがハッピーに盛り上がってる一体感や感動が、ある種、祝福のシャワーのように、僕らの上に降り注いだと思うんです。「ゲイに生まれてよかった」って思える瞬間です(そういう意味では、パレードとかと同じように自己肯定感やPRIDEにつながるイベントでした、間違いなく)
しかも、一般の場所でやるからと言っておとなしめにするのではなく、一切の妥協なくゲイゲイしかったです(GOGOさんはタオルショーとかやってくれるし、DARK ROOMもあるし、六尺ナイトとかも)。本当に素晴らしかったです。
ageHaが終わる、最後のゲイナイトが開催されるということで、Twitterには、"Shangri-La"をはじめageHaでの思い出を綴る方たちがたくさんいらっしゃいました。私も本当にたくさん、ここに書ききれないくらいたくさん…あまり大きな声では言えないのですが、ロマンチックだったり、セクシーだったりな思い出もあります(その絶頂は、Shangri-La 59 “MUSCLE BEACH”の六尺ナイトで台湾から来た人と仲良くなってハグしながら踊ってて、ステージ上でかわいいGOGOさんがプシューってミストを噴射…最高にキモチよくてハイになった瞬間でした。あと、真夏のプールパーティも本当に楽しかったなぁ…)
おそらくクラブデビューが”Shangri-La”だったり、”Shangri-La”で恋が芽生えたり、一生モノのロマンチックな思い出ができたりという方も多かったのではないでしょうか。
ふだんあまりクラブに行かない方も六尺ナイトには来てたりとか、地方からageHaを楽しむために来てた方などもいました。本当に幅広く、たくさんの方を魅了していました。
私は、”Shangri-La”という21世紀の東京に出現した夢のゲイナイトをずっとリアルタイムで楽しむことができて、本当に幸せでした。心から感謝しています。
昨年8月、新木場「STUDIO COAST」が来年1月閉館へ、「ageHa」も同施設での活動を終了という悲しいお知らせがあり、1/22に最後のゲイナイトとなるageHa GAY NIGHT the FINAL “GLITTER BALL”の開催がアナウンスされました。私は(岡山のパレードとかぶって)G-TOURに行けなかったということもあり、必ず最後のゲイナイトを見届けようと心に決めていました。
12月までは何の問題もなく開催できるように思われました。がしかし、年明け頃からオミクロン株の感染が急速に拡大し、1/22が近づく頃には過去最多を更新し…(O株はデルタ株ほど毒性が強いわけではないため、入院患者で都内の病床が埋まったわけでもなく(20%を超えたところでした)、緊急事態宣言も出ていませんでした)SNS上では、参加者の感染を心配する声や、開催自体を批判する声なども上がりはじめました。もちろん、いちばん胸を痛め、苦しい思いをしていたのは、オーガナイザーさんたちです。私は、開催されるにせよされないにせよ、どういう結果になるにせよ、何ヶ月も前から、このageHa最後のゲイナイトを最高のものにするために、全身全霊で取り組み、奔走してきたオーガナイザーさんたちの汗と涙、血のにじむような努力に鞭打つことはしないでほしいと、どうか彼らの気持ちを汲んでほしいという気持ちで、「クラブパーティのオーガナイザーさんへの感謝とリスペクトを込めて」というコラムを書かせていただきました。
正直、私自身、不安は拭えませんでしたが、体調を整え、マスクを二重にしたり、海外から取り寄せたXlearの点鼻スプレーを入場前後に使用したり(奇跡的に1/22当日に届きました)、できることはすべてやって、当日に臨みました。神社にお参りもしました(たとえ感染したとしても、“GLITTER BALL”を見届けずに一生後悔するよりはマシだと思ってました)
主催者サイドも、事前に東京都の指示を仰ぎつつ、参加者のみなさんに感染防止のガイドラインを提示し、可能な限り安全に開催できるよう配慮していました。
私はもしかしたら、この状況でみんながキャンセルしてしまい、ちょっと寂しい感じになるかもしれないな…と思っていました。しかし、その心配は、全くの杞憂に過ぎなかったのです…。
ageHa GAY NIGHT the FINAL “GLITTER BALL”
2022年1月22日土曜日。運命の日がやってきました。そわそわして落ち着かないながらも、途中でバテたりしないよう、たっぷり仮眠をとって、体力を温存していました。
23時頃、新木場の駅に着くと、そこは、いつものようにゲイだらけ。軽やかな足取りでageHaに向かう方たちの群れ。この感覚、何年ぶりだろう…と、もうこうやってageHaに向かうこともないのだな、と思いながら。
運河とSTUDIO COASTが見えてくると、WATER(プール)から宇多田ヒカルの歌が聞こえてきました。11月のG-TOURほどではなかったでしょうけれども、入場待ちの列が道路にまでできていました。
(入場のお客様に先着で「ナイモンxTENGAコラボEGG」と「ナイモンフェイスシール」がプレゼントされていました)
中に入ってしまうと、そこはもう、あの”Shangri-La”のハッピーな空間です。どのエリアにも人が大勢あふれていて、最後のゲイナイトを心から楽しんでいる様子でした。
数々の名場面を生んできた、世界最高峰のサウンドシステムを誇るアリーナでは、DJさんたちが思いを込めてスピンし、DJブースの後ろの巨大なモニターにはVJの映像が映し出され、また、ライティングもPRIDEを表現するかのようにレインボーカラーだったりもして、そして、本当にたくさんの、日本を代表する新旧のGOGO BOYSたちが、最高にSEXYなショーで観客を魅了していました(GOGOさんたちはみなさん、フェイスシールドを着けていました)
ISLANDでは、ステージやバーカウンターでRUSH CRUISEのドラァグクイーンのみなさんがゴージャスに彩り、ナイモンのスペシャルマッチングのプロフィール画像が壁に映し出され、GX3のブースが設置され、二丁目の「傳」による日本酒の販売などもあり、本当に楽しくにぎやかで華やかなゾーンになっていました。
二丁目随一の人気パーティ、宇多田ナイトが開催されていたWATER(プール)もすごい人だかりでした。みんな本当に宇多田好きなんだなぁって。宇多田愛があふれていました。
同様にSTAR BAR(屋外のBOXの横のスペース)の「OPPA」も、K-POPファンの方たちでごった返し、曲が変わるたびにステージに振付の完コピを披露する方たちが上がってめっちゃ楽しそうに踊っていて、ものすごい盛り上がりようでした。
BOX(テント)ではまるで夏のageHaのように「六尺ケツ割れ大祭」が開催され、お客さん全員六尺orケツワレというスタイルで、打勇太鼓の演奏やGOGOショーなどを楽しみつつ、たいへんセクシーな光景が繰り広げられていました。
そして、アリーナ後方の「六尺ケツ割れテラス」には、ぴょん工房さんによる、六尺とケツワレの男の子たちのカラミを描いたセクシーな横断幕が設置されていました。ageHaのアリーナにこのような男どうしのエロティックなアート作品が掲げられたのは、ひとえに、昨年夏に亡くなった「炎の野郎祭」の貫井さんへの追悼の思いからです。胸が熱くなりました。
この、オーガナイザーさんの心意気である最初で最後の「六尺ケツ割れテラス」をしかと見届けなければ!と、意気揚々とISLANDの階段を登って会場に向かったのですが、そこで脱ぐのではなく、BOX(テント)で着替えたうえで来てくださいとのことでした(ということはテントで着替えてからいったん外に出て、大勢人がいる中を通らなくてはいけないわけで…悩んだのですが、お目汚しになってはいけない&単純に寒いので、上にパーカーを着て移動しました。ヘタレですみません)。そうしてたどり着いたテラスは、おもてなし要員として六尺やケツワレの若いスタッフの方もいらしたのですが、同時にちゃんとした革張りのベンチが3〜4列ほど並ぶ階段状の席になっていて、アリーナのステージを正面に見る二階席で、ショータイムを鑑賞するのに絶好のスポットだったのです。私が行ったときは、それほど人もいなくて、アリーナにいるよりも密を避けられるし、座ってショーを観れるのは年寄りには本当にありがたい…と思い、GX3のファッションショーと「RUSH CRUISE」の夢のショータイムを鑑賞させていただきました。
1時。アリーナの、これまでのどのイベントよりも大きく広く花道のウイングが延びたステージで、GX3のファッションショーがスタートしました。最初にモデルさんたちが、等身大の、姿見のようにも見える、人がちょうど入るくらいの大きさのライトフレームを持って中央の丸いステージに置き、それからランウェイの上を、堂々と、ゆったりと、自然な感じで歩き、大勢のオーディエンスをうっとりさせました。たぶん30人か40人か、本当にたくさんのモデルさん(GOGOさん&GX3のモデルさん。マッチョな方々がメインで、がちむち系の方もいらっしゃいました)が、アンダーウェアやシングレットだったり、肉体美を強調するようなボディギアであったり、ちょっとトンガったテイストのウェアであったり、オシャレでセクシーな装いでオーディエンスを魅了。最後にみなさんが中央に集まって、集合写真を撮るときのような感じで微笑みながら佇んで、(YUMEさんが手がけたそうですが)オリジナルの、クラブ的でありながらどこかあたたかみも感じさせる音楽のおかげもあって、それはちょっとジーンとさせるような、胸が熱くなるような瞬間でした。割れんばかりの拍手とともに、素晴らしいファッションショーが幕を閉じました(演出を手がけたAKIさんがTwitterにこのショーへの思いを綴っています。ぜひ読んでみてください)
2時。いよいよ、待ちに待った「RUSH CRUISE」の夢のSHOWCASEが幕を明けました。冒頭、スーツ姿のAKIさんがステージ上でブリーフケースを広げ、DJブースの後ろの巨大モニターに「仕事に明け暮れる日々だけど、時々はこうして、これまでのageHaでの数々の素晴らしい瞬間を思い出すんだ」的なストーリーが映し出され…この時点で私は号泣してました。やがて、巨大ステージの幕が開き、宝塚もビックリな高さの、まるでお城のようなセットが現れ…そこからは怒涛のショーの連続です。Vera Strondhさん、中堅どころのみなさん、枝豆順子さん(カッコよかったです)、ドリアンさん(Never Enough)、マルガリータさん(ビヨンセ)、バビ江さん(カイリー)、そしてホッシーさん(ガガ)と、東京が世界に誇る豪華クイーンのショーが次々に、これでもかと繰り広げられ…カクテルグラスに人が入ってるわ、グランドピアノも登場するわ、ニコルさんたちのベリーダンスも花を添えるわで、本当に夢のような時間でした。そしてフィナーレは、総勢100名近いドラァグクイーン&ダンサーのみなさんがステージに登場し、ドナ・サマーの「Love's About To Change My Heart」で華やかに、エモーショナルに有終の美を飾りました。そこにクラブやゲイシーンへの愛、ゲイカルチャーへのリスペクト、たくさんの出会いや友情への感謝の気持ち、そしてPRIDE…ゲイとして生まれて、これまでにゲイコミュニティから受け取ってきた、ありとあらゆる良いものがすべて凝縮されていたと感じられるような、掛け値なしに素晴らしく、美しく、感動的なショーだったと、滂沱の涙を流しながら感じ入りました。40分の夢の時間。オーガナイズしてくださったみなさんや出演者のみなさん、裏方のみなさんにも心からの拍手を贈ります。(また「Shangri-La 33 -SPLASH-」の時のように映像がアップされたらうれしいですね)
この「RUSH CRUISE」のショーを観ることができただけで満足というか、とてつもない感動と多幸感に包まれ、しばし放心状態だったのですが、はっ、ここはそういえば「六尺ケツ割れテラス」だった…と気づき、自分は何のためにケツワレを穿いてるんだ!と思い直し、「六天」「野犬基地」「太丸百貨店」合同のGMPDバーで2杯目のお酒を飲んで気合いを入れ、簀(すのこ)で仕切られた(フロアからは見えないようになっている)最初で最後の特別仕様のスペースに入りました。広々とした空間に、六尺orケツワレのいろんなタイプのセクシーGUYSがいて、みなさんたいへん仲良くコミュニケーションしてましたし、開放的で、悦びがあふれていました(今回はアリーナからWATERに行く通路の角のトイレではなく、ここがそういうスペースで、六尺・ケツワレの方専用だったという点も、狭い個室じゃなく風通しのよいスペースだったという点もよかったと思います)。この演出ももちろん「炎の野郎祭」へのオマージュです。
名残惜しかったのですが、しばらくして再びBOXへと移動。このBOXの入口に立っていらした花魁のような豪華な和女装の方は、いつも六尺ナイトで受付を担当している方で、今回最後ということで、お客様や、また、天国の貫井さんが見て喜んでくれるように、との思いでこのようなおもてなしをしていたのでした(胸熱…)。BOXの中は、とても屋外エリアとは思えない熱気で(ヒーターもありつつ、換気もされてました)、大勢の六尺&ケツワレ野郎たちがひしめきあいながら(でもちゃんとみなさんマスクをしながら)THRUSTプレゼンツのGOGOショーを楽しんだり、踊ったり、戯れたりしていました。
その後、お腹もすいたし、タバコも吸いたいと思い、着替えてフードコートに行き、プール下の喫煙所に行ったり、トイレに行ったり、またISLANDなどを回ったり。そうしたなかでたくさんの、全国からの、数年ぶりに会う友達に会ったりしたのも楽しかったです。
そして5時。アリーナでの最後のGOGOショーを観ました。毎回"Shangri-La”に来るたびにこのアリーナでGOGOさんを下から見上げて、時にはステージ上からキャップをプレゼントしてもらったり、水を浴びながらパフォーマンスする方にキャーキャー言ったり、いろんな思い出が走馬灯のようによみがえってくるなか、ICHIさんやKENTAさんのようなレジェンドから若手の方まで、ズラリと、大勢のGOGOさんがアリーナいっぱいに広がったステージの上で、「LOVE」などのメッセージが書かれたタオルを持ってダンスしている光景に胸がいっぱいになりました…。最後はセクシーなタオルショー。お客さんたちも、万感の思いを込めて拍手していました。
5時半。それぞれのエリアでのイベントがクローズしていきます。ISLANDの「RUSH CRUISE」は大勢のキャストとともに華麗なフィナーレを迎え、RIOTOさんがご挨拶&メンバー紹介をしていらっしゃいました。WATERの宇多田ナイトでは最後に「time will tell」がかかり(ホント名曲ですよね〜)、オーガナイザーの小原さんがご挨拶…しただけでなく、服を脱いで真冬のプールに飛び込むというサービスっぷりを見せました(さすがです)
そして、本当の最後の時間。アリーナにみんなが集まり、6時までCHU*さんのDJを楽しみながら、レインボーカラーのライティングのなか、このageHaのアリーナでの最後の時への思いを分かち合いました。最後に総合オーガナイザーの吉田さんが「この場所は再来週には無くなってしまうんですけど、この20年間の思い出はみなさんの心の中にしっかり残ってると思います。ageHaのことを忘れないでください。ありがとうございました」とご挨拶し、フロアからは「ありがとう!」といったかけ声や、あたたかな拍手が贈られました。
ゲイクラブシーンの未来へ――
こうしてageHa GAY NIGHT the FINAL “GLITTER BALL”が終了し、ageHaでのゲイナイトの20年の歴史に幕を下ろしました。ゲイナイトの粋を集めた、オーガナイザーさんの思いや心意気がこれでもかと詰まった、最高に楽しく、素晴らしく、夢のような一夜でした。本当に終わっちゃうの? これで最後なのか…としみじみしながら帰路についた方、多かったと思います。ageHaよ永遠に。そして20年間本当にありがとう。そんな気持ちをみなさん胸いっぱいに感じたことでしょう。
オーガナイザーさんやキャスト・スタッフのみなさんは、複雑な気持ちを抱えながらも精一杯の努力をして、最高のパーティをつくりあげてくださったと思います(本当にありがとうございます)。お客さんもその気持ちを受け取り、ちゃんとマスクをしたりしつつ、心からパーティを楽しみ、感謝の気持ちを抱いたことでしょう。
SNSでも、「最高に楽しかった」「20年間本当にありがとう」といった声や、「初めてアゲハに行けて本当によかった」という若い方の声、「初めて出演させていただいて、舞台裏も知れて本当によかった」という演者さんの声、また、「アゲハ行けなくて残念だったけど、僕が20歳になる時にはアゲハみたいなイベントがあるのかな」という未成年の方の声など(キュンとしますね…)、いろんな声が上がっていました。年齢的にageHaに行けずじまいだった方、本当に残念でしたね…せめて成人後は二丁目のクラブイベントをガンガン楽しんでいただきたいです。
“GLITTER BALL”はこの日、輝かしいレジェンドとなり、また、僕らのコミュニティの偉大なレガシーともなり、次世代のみなさんへの希望のモーメントともなりました。またいつか、ageHaのような世界レベルのクラブ遊園地が日本に出現する日が来るのだろうか…と思うと切なくなりますが(まだわかりませんよね)、きっとageHaのゲイナイトを体験し、その感動や楽しさを共有した若い世代の方たちの中から、将来、スゴいクラブを作ってくれたり、素晴らしいイベントをやってくれる方が現れるに違いありません(そう信じます)
“GLITTER BALL”というタイトルには、20年間の輝かしい軌跡、最高にキラキラしたパーティというだけでなく、フライヤーに謳われていたように「皆様の輝ける未来へのスタートの日」になるようにという願いも込められていました。まさに、この夜、“GLITTER BALL”という奇跡の一夜は、ゲイクラブシーンの未来へとつながるような、かけがえのない瞬間として、いつまでも語り継がれる伝説になったのです――
※今回のレポートの画像も、主催の吉田さんからご提供いただきました。ありがとうございました。
※チケットの払い戻しに関して、事実と異なる内容の記載があったことを訂正してお詫びいたします。
INDEX
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