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特集:第31回レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)
レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)が今年も開催されます。以前のように海外作品の監督さんをお呼びしてのトークショーなどのイベントも行なわれます。今回の上映作品や見どころをまとめてご紹介!
(「幸運の犬」より)
レインボー・リール東京が7月15日(土)~17日(月祝)に表参道スパイラルホールで、7月21日(金)〜23日(日)に渋谷ユーロライブで開催されます。以前のように海外作品の監督さんをお呼びしてのトークショーなどのイベントも行なわれます。今回の上映作品や見どころをまとめてご紹介します。
レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)の歩み
東京国際レズビアン&ゲイ映画祭は1992年に中野の小さな会議室でスタートし(南定四郎さんが始め)、1996年からは現在の表参道・スパイラルホールで開催されるようになりました。以降も毎年、7月の海の日を含む3連休に、表参道の冷房が効いたオシャレな会場で、大勢のLGBTQの方たちや映画ファンなどいろんな方が集まって、映画をいっしょに観て笑ったり泣いたり(拍手が起こったり)、トークイベントを楽しんだり、出展ブースを見て回ったり、冷たいドリンクを飲んだり(フリードリンクです)、時には出会いもあったりするような素敵なお祭りとして愛されてきました。上映作品も、そこでしか観ることのできない海外のクィア映画が中心で、映画の監督さんや主演俳優さんなどが来日してお話したり、ジョニー・マクガバン(Gay Pimp)がパフォーマンスしたこともあれば、エスムラルダさんがパフォーマンスしたこともあれば、『バディ』のプレゼンでGOGOさんが登場したこともありました。第25回記念のときは、1000人超の「OUT IN JAPAN」のパネルが展示され、オープニングでレスリー・キーさんの映画や早見優さんが歌う『恋のブギウギトレイン』(SDGsのテーマソング)のMVが上映され、出演していたミラクルひかるさんや山根和馬さんら約25名がゲストとして登場し、たいへん華やかでした。
国内LGBTQ作品の公募(コンペ)で受賞した東海林毅監督が、その後、LGBTQコミュニティにとって記念碑的な作品(『片袖の魚』や『老ナルキソス』など)を発表するようになったケースもあり、優れた作家を育てるという意味でも重要な役割を果たしてきたという側面もあります。
パレードがなかったような年にも映画祭は開催され続け、コミュニティのお祭りとして多くのレズビアン&ゲイの拠り所となってきましたし、(長谷川さんの追悼記事に書いたような)HIVのことについて非常に重要なお話がされたこともありますし、90年代から一般企業の協賛を得ていたという点でも先進的でしたし、様々な意味で、映画祭はゲイコミュニティにとって重要な役割を果たしてきました。
そんな映画祭も、コロナ禍で2020年は中止となり、2021年はシネマートで奇跡的に映画上映が行なわれ、昨年、3年ぶりにスパイラルホールに帰ってきました。今年は昨年よりもパワーアップしそうです。
<これまでの映画祭のレポート記事>
レポート:第20回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(1)
https://gladxx.jp/features/2011/scene/1846.html
レポート:第21回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(1)
https://gladxx.jp/features/2012/scene/2655.html
レポート:第22回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭(1)
https://gladxx.jp/features/2013/scene/3344.html
レポート:第23回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭
https://gladxx.jp/features/2014/scene/3912.html
レポート:第24回東京国際レズビアン&ゲイ映画祭
https://gladxx.jp/features/2015/entertainment/4326.html
レポート:第25回レインボー・リール東京クロージング
https://gladxx.jp/features/2016/entertainment/4662.html
レポート:第26回レインボー・リール東京
https://gladxx.jp/features/2017/entertainment/5002.html
レポート:第27回レインボー・リール東京
https://gladxx.jp/features/2018/entertainment/5394.html
第30回レインボー・リール東京初日レポート
https://gladxx.jp/features/2022/entame/7972.html
レポート:第30回レインボー・リール東京 クロージング
https://gladxx.jp/features/2022/entame/7981.html
第31回レインボー・リール東京 概要
「昨年の記念すべき第30回は上映だけでなく、数年ぶりのトークやライブのイベントで大盛り上がり。それぞれの想いを抱えた来場者があふれる会場を眺め、「これからも映画祭という場を続けていきたい」と次の10年に向けて決意を新たにしました。それではみなさん、夏に会いましょう!
代表 宮沢英樹」
(公式サイトより)
昨年、ひさしぶりにスパイラルホールに帰ってきましたが、今年もさらにパワーアップし、以前のように、海外作品の監督さんが来日してのトークイベントも行なわれます。6年ぶりとなる『レインボー・リール・コンペティション』では、日本の映像作家たちによる渾身のショートフィルム7本が上映され、観客の皆さんの投票によってグランプリ作品が決定、白熱した時間になりそうです。
また、これまでも、スパイラルホールだけでなく、バルト9などでも上映されたことがありましたが、今年もスパイラルホールのほかに、渋谷ユーロライブでの上映も行なわれます。3連休は旅行に行くとか何か別の用事で忙しいという方も、7月21日(金)〜23日(日)は渋谷ユーロライブで映画をご覧いただければと思います。
「近年日本では、6月に福岡地裁が「同性婚を認めないのは違憲状態」という判断を示し、前進しつつある一方で、「LGBT理解増進法案」を巡る様々な議論や反発などもあり、LGBTQ+を取り巻く状況は一進一退を繰り返しています。そのような中、セクシュアル・マイノリティを取り巻く「今」をリアルに切り取った世界中の珠玉のヒューマンドラマやドキュメンタリーに触れながら、同じ空間で一緒に笑って泣いて、感動を互いに共有しあえる場を今年もお届けします!」
(プレスリリースより)
第31回レインボー・リール東京(東京国際レズビアン&ゲイ映画祭)
7月15日(土)~7月17日(月祝) @スパイラルホール
7月21日(金)〜23日(日) @渋谷ユーロライブ
第31回レインボー・リール東京 上映作品
表参道スパイラルホールと渋谷ユーロライブの2会場で、計6日間にわたり、全11プログラム21作品が上映されます。21作品のうち11作品が日本初上映(ジャパン・プレミア)で、この映画祭でしか観ることのできない貴重な作品も多いです。
例年通り、海外の素敵なゲイ映画、レズビアン映画が何本も上映されますが、今年は、オープニング作品がトランス女性を描いた韓国映画『孔雀』、米国でセックスワーカーとして働く黒人トランス女性を描いた『ココモ・シティ』、トランス男性が主人公の『マット』などトランスジェンダー作品が多いのも特色です。HIV陽性者のリアリティを伝える作品もラインナップされているのが素晴らしいです。
そして、何と言っても今年のビッグ・トピックは、あのちくわフィルムから『幸運の犬』が満を持して映画祭に登場!ということでしょう。肉感的で魅力的なキャストによる感動の物語をぜひ大きなスクリーンで堪能してください。上映後に舞台挨拶もあります!
(全上映作品はこちら、上映スケジュールはこちら、チケットについてはこちらをご覧ください)
*17日の日本作品トークイベントMCでアバウトガールズが出演!
人気YouTuberアバウトガールズが上映後のトークイベントMCに決定! 今年も会場を大いに沸かせてくれると思います。お楽しみに!
<出演イベント>
7/17(月祝)@スパイラルホール
16:35〜『幸運の犬』
19:10〜『レインボー・リール・コンペティション』
幸運の犬
ついにレインボー・リール東京にヤツらがやって来る! ちくわフィルム『幸運の犬』が満を持して大スクリーンに登場! 精力的にゲイ映像作品を続々と制作しているちくわフィルム。その長編映画第3弾が『幸運の犬』(レビューはこちら)。上映のたびに号泣者が続出し、評判を呼んだ『幸運の犬』が満を持して、レインボー・リール東京の大スクリーンに登場します。ちくわフィルムで監督としても活躍するヒゲポン、ヒゲポンを恋の虜にするTENくんを演じるGOGO BOYのTENさん、バーのマスター役を務めるGOGO BOYの千葉優人さん、ちくわフィルムの名優・雄太さんなど、肉感的で魅力的なキャストが盛りだくさん! 上映後に舞台挨拶も予定されていますので、お楽しみに!
<あらすじ>
仕事も全くうまくいかず、46年間一度も彼氏ができたことがないヒゲポン。「クソみたいな人生だった。1回くらいGOGO BOYみたいなイケメンとキスしたかった」と嘆きながら自殺を図るヒゲポンの前に、突然一匹の「犬」が現れる。何気にその犬を連れて行きつけのバーに行くと、隣に居合わせた超絶イケメンのTENから「かっこいい方ですね。嫌なことは忘れましょう」と熱いハグをされ、人生最大級の幸運にすっかり舞い上がるヒゲポン。だがその犬が起こす奇跡は、まだ始まったばかりだった…。
幸運の犬
英題:Matchmaking dog
監督:まちょ
2022|日本|53分|日本語
7月17日(祝)16:35- @スパイラルホール
孔雀
今年のオープニング作品は、釜山国際映画祭やサンフランシスコ国際映画祭にも出品された韓国映画『孔雀』です。短編『神の娘のダンス』(2020)で世界に注目された実力派のピョン・ソンビン監督が、同作主演のヘジュンと再びタッグを組んで撮りあげた長編デビュー作で、プロのダンサーであるヘジュンの迫力あるダンスも見どころです。来日予定のピョン・ソンビン監督のトークイベントもお楽しみに。
<あらすじ>
家族や故郷の人々と絶縁しているトランスジェンダー女性のミョン。性別適合手術の費用が必要な彼女は、賞金目当てにワッキングダンスの大会に出場するが、優勝を逃してしまう。そんな時、ミョンは父の訃報を受け、「四十九日の法要で伝統舞踊のソゴチュム(小鼓舞)を踊れば遺産を渡す」と父が遺言を残していたことを知る…
孔雀
英題:Peafowl
原題:공작새
監督:ピョン・ソンビン(변성빈)
2022|韓国|115分|韓国語
7月15日(土)19:00- @スパイラルホール
7月22日(土)12:00- @ユーロライブ
クリッシー・ジュディ
製作・監督・脚本・主演のトッド・フラハティが、親友と離ればなれになるという普遍的な痛みをモノクロ映像で物哀しくも優しく描いたコメディドラマです。
<作品解説>
クリッシーとジュディは親友同士。今年こそドラァグクイーンとして大ブレイクを目指すジュディだったが、コンビの相棒であるクリッシーが恋人と同居するため街を離れることに。一人取り残されたジュディは、30代にして恋愛・就職・孤独といった現実的な問題と向き合わざるをえなくなる…
クリッシー・ジュディ
英題:Chrissy Judy
監督:トッド・フラハティ
2022|USA|96分|英語
7月16日(日)16:10- @スパイラルホール
7月23日(日)12:00- @ユーロライブ
秘密を語る方法
21歳でHIV陽性と判明したロビーは、5人の元交際相手に連絡を取る。その1人が本作の監督ショーン・ダンだった。このことをきっかけに、ショーンはHIVと共に生きる人々からヒアリングした経験談を再構築し、俳優が演じる舞台、ドラァグアーティストのストリートパフォーマンス、当事者どうしが語り合うワークショップといった多彩な手法で「秘密を語る方法」を表現。言葉の力が魂を震わせるハイブリッド・ドキュメンタリー。7月16日(日)の上映後に、監督と、ぷれいす東京の生島さんによるトークイベントが予定されています。また、7月22日(土)ユーロライブでの上映後、aktaのジャンジさんを司会にお迎えし、映画にまつわるリーディングワークイベントが開催されます。
秘密を語る方法
英題:How to Tell a Secret
監督:ショーン・ダン、アナ・ロジャース
2022|アイルランド|101分|英語
7月16日(日)18:50- @スパイラルホール
7月22日(土)16:50- @ユーロライブ
ココモ・シティ
アトランタとニューヨークでセックスワーカーとして働く4人の黒人トランスジェンダー女性たち。彼女らの生の感情を捉えたインタビュー映像から、性労働の実態と構造的差別の存在が皮肉を交えて赤裸々に暴かれます。粗い白黒の映像やエネルギーに満ち溢れた演出が話題を呼び、世界中の映画祭で観客賞を受賞した異色のドキュメンタリーです。なお、本作に登場するココ・ダ・ドール(本名ラシーダ・ウィリアムズ)は今年4月に銃殺されるという悲劇に見舞われました。
ココモ・シティ ★日本初上映
英題:Kokomo City
監督:D・スミス
2023|USA|73分|英語
7月22日(土)14:40- @ユーロライブ
7月23日(日)19:15- @ユーロライブ
ローンサム
初長編『Teenage Kicks(原題)』(2016)でオーストラリア映画界にその名を知らしめた気鋭のクィア映画監督クレイグ・ボアハムが、セクシュアリティと孤独、心の傷を探求した野心作です。
<あらすじ>
田舎町でスキャンダルに巻き込まれたケイシーは、ヒッチハイクで大都会シドニーへ向かう。金も寝床もない彼は、ゲイアプリを通じて知り合ったティブの家に居候しながら仕事を手伝うことに。セックスを通じて二人の距離は縮まり、互いに心を開くようになるが、どちらにも抱えきれない暗い過去があった…。
ローンサム ★日本初上映
英題:Lonesome
監督:クレイグ・ボアハム
2022|オーストラリア|95分|英語
7月17日(祝)11:45- @スパイラルホール
7月22日(土)19:50- @ユーロライブ
マット
人種とジェンダーの狭間で生きる主人公の「最も運のない24時間」を閉塞感のある映像で描く作品。フェーニャを演じる新星リオ・メヒエルの演技に釘づけになること必至!
<あらすじ>
ニューヨークに暮らすトランスジェンダー男性のフェーニャのもとに、性別移行をして以来疎遠になっていた相手が次々と舞い戻ってくる。ノンケの元カレ、13歳の妹、そして外国に住む父親の登場に戸惑いながらも、フェーニャは過去の関係と折り合いをつけようとする…。
マット ★日本初上映
英題:Mutt
監督:ヴーク・ルングロフ=クロッツ
2023|USA|87分|英語、スペイン語
7月16日(日)12:00- @スパイラルホール
7月17日(祝)14:05- @スパイラルホール
FANTASTIC ASIA! ~アジア短編プログラム~
アジアの短編映画を集めたプログラム。ファンタジー、SF、ミュージカル、コメディなど、さまざまなジャンルの異色作が勢ぞろい。クィア映画の可能性を広げる“ファンタスティック”な作品をお楽しみください!
7月21日(金)16:15- @ユーロライブ
7月23日(日)16:50- @ユーロライブ
孤独な王子
孤独な王子は彫刻家を宮廷に招き、芸術作品を作らせる。彫刻家が大理石の塊を彫っていくうちに、王子もまた新たな自分を発見していく。壮大な世界観と映像美が見どころのファンタジー・ロマンス。
孤独な王子 ★日本初上映
英題:The Lonely Prince 監督:シヴィン&サニー 2020|インド|16分|英語
U・ラブズ・ユー
配達ロボットのUは在宅勤務の映像編集者リンミンに恋をする。しかし、ロボットと人間の交際は禁じられていて…。『ロザリンドとオーランドー』(第30回クロージング作品)のチェン・ホンイー監督による近未来的でポップなSFロマンス。
U・ラブズ・ユー ★日本初上映
英題:U Loves You 原題:看不見攻擊的程式 監督:チェン・ホンイー(陳宏一) 2021|台湾|22分|中国語
マカッサルはサッカーファンの街
男たちがサッカーに熱狂する街、マカッサル。ゲイの青年アクバルは、仲間から拒絶されることを恐れてサッカーファンのふりをするが…。ホモソーシャルな男たちのコミュニティを鋭く描いたドラマ。サンダンス映画祭2022出品作。
マカッサルはサッカーファンの街
英題:Makassar Is a City for Football Fans 監督:コージー・リザル 2021|インドネシア|20分|インドネシア語
タンクフェアリー
ジョジョは孤独で夢見がちな小学生。ある日、家に“タンクフェアリー(ガスタンクの妖精)”が現れて、ジョジョに魔法をかける。世界中の映画祭を席巻した最高にキュートなミュージカル。
タンクフェアリー
英題:Tank Fairy 原題:桶妝仙女 監督:エーリヒ・レトシュタット 2022|台湾|10分|中国語
ティンダー時代の愛
レズビアンの高校生ヨンジュは、母とケンカした末に最悪の結果を招いてしまう。自己嫌悪から自殺を試みるヨンジュだが、クラスメートの邪魔が入り、事態は思わぬ方向へ。自己肯定感の低い若者たちが自分を好きになるまでの物語。
ティンダー時代の愛 ★海外初上映
英題:Love in the Tinder Age 原題:틴더 시대 사랑 監督:チョン・インヒョク(정인혁) 2019|韓国|29分|韓国語
レインボー・リール・コンペティション2023
長年の歴史を誇るコンペティション。今年の邦画も、傑作揃い! 当事者の監督による、当事者でなければ描けないような意義ある作品がいつも以上に多く上映されるのも素晴らしいです。きっと迷ってしまうのではないかと思いますが、あなたの一票がグランプリを決定しますので、ぜひ推したい作品に投票しましょう。上映後に舞台挨拶と表彰式も行なわれます。
7月17日(祝)19:10- @スパイラルホール
Veils
小さな書店経営者・谷あゆみと、会社員・村上紗香は同棲中のカップル。日々、LGBTQ当事者としての息苦しさを感じつつも、2人には交際5年の節目に結婚写真を撮る楽しみが待っていた。ある日、紗香はフォトサロン検索サイトで『LGBTQ対応可』の文字を見つけ問い合わせるが、返答に落胆と怒りを隠せない。抗議に行くあゆみと、それを止める紗香。ベテランスタッフの大島に、あゆみの言葉は届くのか。そして、2人の幸せが満たされる場所はあるのか。(昨年のレインボーマリッジフィルムフェスティバルでも上映されました)
Veils
英題:Veils 監督:なかやまえりか 2021|日本|19分|日本語
カゾクノキョリ
紗香とあゆみは交際7年目のカップルだ。ある朝、大寝坊した2人…果たして、どうなる!? 2022年に国内外の映画祭で約50ものノミネートを果たした短編映画『Veils』の後日譚。
カゾクノキョリ
英題:Sayaka and Ayumi 監督:なかやまえりか 2022|日本|7分|日本語
チェンジマイノリティ
異性愛者がマイノリティの世界で暮らす、サラリーマンの優紀。女性のパートナーがいて結婚を考えているが、異性婚が認められていない社会で、法的な家族になれない苦しさが続いている。同性愛が当たり前とされる社会で、家族へのカミングアウトや、職場での同性愛規範の押し付けに、日々悩み苦しみながら生きつつも、本来の自分を取り戻していく…。『I Am Here ー私たちはともに生きているー』の浅沼智也監督(Transgender Japanやカラフル@ハート、ももにじ岡山などの活動も。昨年はMR.GAY JAPANにも出演)の新作です。
チェンジマイノリティ
英題:Change minority 監督:浅沼智也 2023|日本|8分|日本語
変わるまで、生きる
NPO法人パープル・ハンズで行われている中高年の性的マイノリティによる持ち寄り食事会を取材したドキュメンタリー。偏見や法制度の不備など、様々な要因で孤独に陥りやすい性的マイノリティの老後。不安に感じている当事者も多い。「実際の“プラチナ世代”の当事者たちが楽しく過ごす様子を知ることで、将来への不安が少しでも和らぐと嬉しい。また彼らの経験談から、性的マイノリティに対する社会の眼差しが少しずつ変わってきたことを知り、より良く変わってゆく未来への想像へとつなげて欲しい」との監督の思いで制作された。(レビューはこちら)
変わるまで、生きる
英題:Living Through 監督:東海林毅 2023|日本|10分|日本語
フツー
春。“フツー”のレズビアンカップルである愛美と杏子。二人は約束された幸せな未来をともに過ごしていくはずだったが、事態は一転する……。二人の“フツー”を桜が見届ける愛の物語。
フツー
英題:Normal 監督:月足直人 2022|日本|22分|日本語
GMT+9
カップルとして新たな生活を始めようと、ベルリンへやって来たマキとユイ。新しい土地に降り立ち、家族の支援を受けながら自由奔放に生きるマキ。その一方で、東京で生活しているかのように偽り、テレビ電話越しに映る母親に嘘をつき続けて生きるサキ。仕事を辞めて日本を離れた彼女は、チャット・レディの仕事でひとまず生計を立てようと、部屋に閉じこもり日本時間で生活する。そしてその時差と次第にベルリンで生きる目的を失っていく……。
GMT+9
英題:GMT+9 監督:Nom de Guerre(松崎清乃/ヨナス・バイレ) 2022|ドイツ|30分|日本語
ストレンジ
塾に通い、勉強漬けの日々を過ごす内気な高校生のオデコちゃん(荒木飛羽)が出会ったのは、夜の公園で涙を流す、ドラァグクイーン姿のクマさん(ドリアン・ロロブリジーダ)だった。交流を重ねるうち、もがきながらも自分に正直に生きようとするクマさんの姿勢は、次第にオデコちゃんにも変化を与え……。(レビューはこちら)
ストレンジ
英題:STRANGE 監督:落合賢 2023|日本|15分|日本語
INDEX
- レポート:あったかゼンタイイベント「SK!N」
- レポート:GO 20’ Next!〜aktaのこれまで、これから展
- レポート:BUFF Fetish Fighters
- レポート:Midsumma Pride March @Melbourne
- 特集:レインボーイベント2024(上半期)
- 特集:2024年2月の映画・ドラマ
- 特集:2024年初春のクィア・アート展
- 2024年新春のオススメ演劇作品:『インヘリタンス-継承-』『こころ、心、ココロ』など
- レポート:年忘れお楽しみイベント「gaku-GAY-kai 2023」
- 特集:2024年1月の映画・ドラマ
- レポート:よつんばいナイト7歩目 2周年だよ!全員集合!
- レポート:台湾同志遊行&トランスマーチ2023
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- レポート:ピンクドット沖縄2023
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- レポート:Fast Track Cities Workshop Japan 2023 特別企画
- レポート:公開セミナー「40年のパンデミック:エイズの教訓を受け継ぐ」
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