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特集:2025年6月の映画・ドラマ

2025年6月に上映・放送・配信されるLGBTQ関連の映画やドラマの情報をお伝えします。今月はゲイと女性の友情を描き、韓国で数々の賞を受賞した話題作『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』や、LGBTQ映画史の最重要作品『セルロイド・クローゼット』のリバイバル上映、そしてレインボー・リール東京などもあります。

特集:2025年6月の映画・ドラマ

(『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』より) 


 いよいよプライドマンスの6月です。Tokyo Prideもあるし、映画祭もあるし、毎週末イベントがありますね。この6月は、LGBTQ関連の映画・ドラマ、いろいろ観ることができます。今月はゲイと女性の友情を描き、韓国で数々の賞を受賞した話題作『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』や、LGBTQ映画史の最重要作品『セルロイド・クローゼット』のリバイバル上映、そしてレインボー・リール東京などもあります。イベント劇場ギャラリー・美術館とともに映画館にも足を運んでみましょう。
 新たに情報がわかり次第、追加・更新していきます。
 ちなみに6月1日は「ファーストデー」。多くの映画館で1100円〜1200円で映画を観ることができます(特別上映等を除く)。『クィア QUEER』『ミステリアス・スキン』『秋が来るとき』『ロザリー』なども上映中です。
(最終更新日:2025年6月18日)


6月6日〜12日上映 東京
『黒蜥蜴』『黒薔薇の館』

 美輪明宏さんが女性の役で主演した伝説の2作品が35mmフィルムで特別上映されます。江戸川乱歩の探偵小説を原作に、三島由紀夫が戯曲化した『黒蜥蜴』は、美輪様演じる妖艶な女怪盗・黒蜥蜴と名探偵・明智小五郎の宿命的な恋を描いた作品。監督は深作欣二さんです。そして美輪様と深作監督が再びタッグを組んだ『黒薔薇の館』は、『黒蜥蜴』の妖艶な世界観を踏襲したオリジナル作品。美輪様は館に君臨し、館を訪れた男たちを破滅させていく謎の麗人・竜子を演じています。初日の6月6日には、美輪様の大ファンであるドリアン・ロロブリジーダさんによるトークイベントが開催されるそうです。

『黒蜥蜴』『黒薔薇の館』
日程:6月6日(金)〜12日(木)
上映館:Bunkamuraル・シネマ 渋谷宮下



6月8日上映 東京
[夢で会えたら] クィア短編映画集

 ノーマルスクリーンが主催するクィア短編上映会。東京で撮影された刹那的でありながら忘れられない出会いを描いた物語から、脳裏に焼きつくような欲望をTikTokの延長のような世界観で表現したトリッピーな映像、映画のデザインや詩人ダンテが語った世界に着想を得たアニメーション、ユニークな視点でパレスチナやレバノンの現状や歴史を探求・提示する作品、さらにブラジルのレズビアンの過去と現在をつなぐ話まで――日本初上映の3作品を含む、9本の短編映画を特別上映。開放的な空間で鑑賞し、ゲストとのディスカッションも行ないます。ゲストはジェームス・クーパーさん(『5時のチャイム』監督)、森かなたさん(同主演)、岩佐浩樹さん(『犬漏(けんろう)』監督)、東海林毅さん(『老ナルキソス』監督)、木津毅さん(ライター)と豪華です。
 上映作品は以下の通りです。★は日本初上映または特別プレビュー上映です。上映順は会場で発表されるそうです。

5時のチャイム
 セイジはある青年との満たされなかった出会いに夢中になり、どんどん空想の世界に引き込まれていってしまう。
監督:ジェームス・クーパー|2024年|15分|日本、英国

ボールドイーグル
 セックスに取り憑かれ、常にネットに入り浸る男と、都合よくそばにいる猫が繰り広げる、マニラの港町からの灼熱アシッド・トリップ。
監督:ワミー・アルカザレン|2022年|16分|フィリピン

構図:関係性を理解するための複数の構成要素
 「僕たちをを包み込んでくれるような構図を考えてたんだ。」映画の中で現れるさまざまな関係性。恋文のアニメーション。
監督:デイヴィッド・デラフエンテ|2021年|5分30秒|アメリカ

犬漏(けんろう)
 指を怪我している男が、初めて会う男の家を訪れる。2人はセックスを始めるものの、途中で邪魔が入ってしまう。
監督:岩佐浩樹|2021年|14分|日本

ブルネット先生、ここにおいででしたか?
 ダンテの『神曲』第15歌では、同性愛者は「自然の摂理に反する」とされ地獄へ。700年後、架空の日本で猫のダンテは禁酒令が敷かれた街で生きていた…。
監督:矢野ほなみ|2021年|4分9秒|日本

大西洋は骨の海
 ニューヨークのハドソン川沿い。エジプト・ラベイジャは家がなかった頃を振り返り、気が付けばトランスの先人たちの魂に囲まれている。
監督:トルマリン|2017年|7分|アメリカ

我慢と辛抱のかいあって
 一人で暮らす中年の女性が、レズビアンコミュニティの歴史に関心を持つ若者たちと出会い、交流を深めていく中で、少しずつ自分自身を取り戻していく。
監督:エリカ・サフメ|2021年|26分|ブラジル

シック・ポイント
 架空の空間「占領されたキャットウォーク」でモデルたちは、イスラエルの検問所のために特別にデザインされた衣装を着て腹部を露出する。
監督:シャリーフ・ワーキド|2003年|5分|パレスチナ、イスラエル

ネオ・ナフダ
 ロンドンに住む若い女性モナはある日、1920年代のアラブの女性たちが男装しているアーカイブ写真を見つける。
監督:メイ・ズィヤーデ|2022年|13分|レバノン、フランス

[夢で会えたら] クィア短編映画集
日時:2025年6月8日(日)17:00〜20:00頃(開場16:30)
会場:渋谷パルコ 10階 PBOX
入場料:22歳以下&障害者手帳のある方1000円、一般2000円(いずれも1ドリンク込み)
チケットはこちら

 

6月13日公開
ラブ・イン・ザ・ビッグシティ

 ブッカー賞やダブリン文学賞にノミネートされたパク・サンヨンのベストセラー小説『大都市の愛し方』に収められている「ジェヒ」を映画化し、韓国で数々の賞を受賞した作品が『ラブ・イン・ザ・ビッグシティ』です。他人の目を気にせず自由奔放に生きるジェヒと、ゲイであることを隠して生きるフンスがソウルで出会い、同居したことから始まる物語。弱さもみっともなさも「ありのままの君でいい」と認めてくれる相手が傍にいたら、人生は勇気百倍、どんな困難も輝きに変えることができる…そんな誰もが憧れる唯一無二の絆を描き、国内外で多くの共感を呼んだ話題作です。主演は『破墓/パミョ』で百想芸術大賞映画部門・女性最優秀演技賞を受賞し、ドラマ『トッケビ〜君がくれた愛しい日々』などでも知られるキム・ゴウンと、『パチンコ』に出演したノ・サンヒョン。『パラサイト 半地下の家族』『愛の不時着』などに出演のチャン・へジンなども出演しています。

<あらすじ>
周囲から非難されることも多いが、気高く自由奔放でエネルギッシュなジェヒと、ゲイであることを隠して生きる繊細で寡黙なフンス。ある時、クラスメイトによってフンスの秘密が暴かれそうになったとき、手を差し伸べたのがジェヒだった。全く正反対の2人は、互いの違いを認め合い、ルームシェアをしながらかけがえのない学生生活を送っていく。世間のルールに縛られず、恋愛や夜遊びなども全力で楽しみながら生きるジェヒに刺激され、閉じこもっていたフンスも徐々に外の世界へと踏み出していく。そんな2人の関係は、大学を卒業してそれぞれの道に進んでも変わらないはずだった。しかし、社会に出た2人に大きな転機が訪れ、思いがけないかたちで友情が試されることになる…。

ラブ・イン・ザ・ビッグシティ 
原題または英題:Love in the Big City
2024年/韓国/118分/G/原作:パク・サンヨン『大都市の愛し方』/監督:イ・オニ/出演:キム・ゴウン、ノ・サンヒョン、チャン・へジン、クァク・ドンヨン、イ・ユジンほか
6月13日より全国拡大公開




6月13日~26日上映 東京
『燃ゆる女の肖像』『大いなる自由』

 プライド月間(Pride Month)にあたる6月、同性愛を描いた2作品がBunkamuraル・シネマ 渋谷宮下で特別限定上映されます。『燃ゆる女の肖像』は束の間結ばれ、燃え上がる女性たちの真実の恋を描ききった美しくも切ないレズビアン作品、『大いなる自由』は獄中という極限状況でのゲイの純愛を描いた作品で、いずれ劣らぬ名作です。『燃ゆる女の肖像』は2020年の日本公開からちょうど5年目の節目のリバイバル上映、そして各種サービスで未配信の『大いなる自由』は公開以来の貴重な再上映となります。6月13日~19日は『燃ゆる女の肖像』16:10~18:30、『大いなる自由』19:00~21:10、20日以降の上映スケジュールは未定です(詳細はこちら
 
燃ゆる女の肖像
原題:Portrait de la jeune fille en feu
2019年/フランス/122分/監督:セリーヌ・シアマ/出演:ノエミ・メルラン、アデル・エネル、ルアナ・バイラミ、バレリア・ゴリノほか
<あらすじ>
18世紀フランスのブルターニュ地方の孤島。画家のマリアンヌはブルターニュの貴婦人から娘エロイーズの見合いのための肖像画を依頼され、孤島に建つ屋敷を訪れる。エロイーズは結婚を嫌がっているため、マリアンヌは正体を隠して彼女に近づき密かに肖像画を完成させるが、真実を知ったエロイーズから絵の出来栄えを批判されてしまう。描き直すと決めたマリアンヌに、エロイーズは意外にもモデルになると申し出る。キャンパスをはさんで見つめ合い、美しい島をともに散策し、音楽や文学について語り合ううちに、二人は強く惹かれ合っていく……。


大いなる自由
原題:Große Freiheit、英題:Great Freedom
2021年/オーストリア=ドイツ合作/116分/監督:セバスティアン・マイゼ/出演:フランツ・ロゴフスキ、ゲオルク・フリードリヒほか
<あらすじ>
戦後ドイツ、同性愛者であることを理由にハンスは繰り返し刑務所へと送られる。当時、刑法175条によって男性同性愛が禁止されていたからだ。刑務所ですら「変態」と蔑まれるが、そんななかでも絶望することなく、愛する自由を探し求めていく…。



6月14日公開
セルロイド・クローゼット デジタル・リマスター版

 活動家であるヴィト・ルッソの著書をもとに1995年に製作された『セルロイド・クローゼット』は、映画草創期のフィルムから1994年の作品まで120本もの作品を繙きながら、ハリウッド映画が同性愛をどのように描いてきたかに迫った映画であり、タブーだった「クローゼット」の扉を開け、アメリカの文化や政治の潮流とともに同性愛者たちの困難や同性愛表現をめぐる創意工夫を明らかにした作品です。トム・ハンクス、シャーリー・マクレーン、ハーヴェイ・ファイアスタインなど俳優や監督、プロデューサーへのインタビュー、そして『ベン・ハー』など数々の有名作品も出てきます。監督を務めたのは、のちに『ナチ刑法175条』『リンダ・ロンシュタット サウンド・オブ・マイ・ヴォイス』を手がけるロブ・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン。1996年にサンダンス映画祭で表現の自由賞、ベルリン国際映画祭でテディ賞最優秀ドキュメンタリー映画賞を受賞し、LGBTQ映画史上の最重要作品の一つとも言うべき『セルロイド・クローゼット』がこのたびデジタル・リマスター版としてリバイバル上映されることになりました。この機会にぜひ、ご覧ください。

セルロイド・クローゼット デジタル・リマスター版
1995年/アメリカ/102分/原作:ヴィト・ルッソ『The Celluloid Closet』/監督:ロブ・エプスタイン&ジェフリー・フリードマン/出演:トム・ハンクス、ウーピー・ゴールドバーグ、ハーヴェイ・ファイアスタイン、ゴア・ヴィダル、シャーリー・マクレーン、スーザン・サランドン



6月14日公開
雪解けのあと

 台湾で2024年に公開され、インディペンデント・ドキュメンタリーにもかかわらず口コミで広がり、中華圏を代表する映画賞・金馬奨にノミネートされ、サンフランシスコLGBTQ+映画祭など世界の多彩な映画祭で上映され、深い感動を呼んだ映画『雪解けのあと』。スイスのヴィジョン・デュ・レールでは「ルオ・イシャンは、揺るぎない誠実さをもって、自身の内なる旅路と感情の波乱を冷静で鋭い眼差しでたどっていく」「美しくありながらも胸をえぐるような痛みを伴う映画。深い喪失へのオマージュ」と絶賛されました。あまり情報が多くないのですが、公式サイトに「大いなる自然は、チュンの性自認を認めない女子高の規範からの自由を与えてくれた。それは無限に続くはずの青春だった」と書かれていて、監督は「ジェンダーやアイデンティティの葛藤を描いてもいますが、この葛藤は世代や国籍を超えて人々に共通するものだと思います」とコメントしています。また、プロデューサーのカトリーヌ・デュサールは「性自認をめぐる三人の関係は複雑で把握しにくいが、お互いが強い絆で結ばれていることが印象的。『突然炎のごとく』のような、友情と愛情が混在する関係性を思わせられた」とコメントしています。

<あらすじ>
2017年4月26日、ネパールの山岳地帯で47日間にわたり遭難していた2人が発見された。1人は救助され、1人は発見されるわずか3日前に亡くなっていた。そのニュースは彼らの出身である台湾でセンセーショナルに報じられた。亡くなったチュンと、生き残ったユエ。ルオ・イーシャンは本来なら2人と同行する予定だったが、体調を崩し離脱、2人の遭難事故を台湾で知る。高校時代からの親友で、憧れの存在でもあったチュンの死。チュンは40日を超す想像しがたい洞窟でのビバークで、イシャンへの手紙や人生に対する賛歌を数百ページにもわたって書き記していた。その記録は、残されたイシャンと、そして生きのびたユエを苦しめ、しかし次に踏み出すそれぞれの道へと促した。ユエは次第に身を引き、イシャンはひとり、チュンの見た風景と足跡を追うためにネパールに旅立つ…。

雪解けのあと
原題:雪水消融的季節/英題:After the Snowmelt
2024年製作/台湾・日本合作/110分/監督:ルオ・イーシャン



6月14日上映 東京
沖縄カミングアウト物語 かつきママのハグ×2珍道中!

 LGBTQとアライのためのマンガ読み放題のコミュニティスペース「#しぶにじ」でプライド月間にあわせ、ドキュメンタリー映画『沖縄カミングアウト物語 かつきママのハグ×2珍道中!』の上映会が行なわれます。上映後はアフタートークや参加者どうしで感想を話し合う対話の時間もあります。お気軽にご参加ください! ゲストスピーカーとしてTRPやプライドハウス東京などの活動にも参加してきたオリビエ・ファーブルさんが出演します。

『沖縄カミングアウト物語 かつきママのハグ×2珍道中!』上映会
日時:6月14日(土)14:00-16:30
会場:渋谷インクルーシブシティセンター「アイリス」
定員:40人
※申込はこちらから。締切は6月13日(金)17:00




6月21日・6月22日 東京
レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜

 第32回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜が6月21日(土)・22日(日)に渋谷ユーロライブで、7月12日(土)・13日(日)に東京ウィメンズプラザホールで開催! 日本で未公開の良質なクィア映画をみんなで一緒に観ましょう! 詳しくはこちらの特集をご覧ください。

第32回レインボー・リール東京〜東京国際レズビアン&ゲイ映画祭〜 
日程:6月21日(土)〜6月22日(日)    
会場:ユーロライブ(東京都渋谷区円山町1-5 KINOHAUS 2F)

チャクチャク・ベイビー
 日中は養母の介護、夕方はチキン袋詰め作業という日々を送るヘレン。育ててくれた恩以上の絆がある養母グウェンの介護は苦ではないけれど、元夫とその若い妻が中心の家でヘレンが寛げる場所はグウェンの隣だけ。そんなとき町に20年ぶりに里帰りでやってきた一人の女性。それはヘレンが10代のときに恋をし、今も忘れられずにいる相手だった…。BAFTAウェールズ2024 作品賞受賞。トロント国際映画祭2024上映。
英題:Chuck Chuck Baby
監督:ジャニス・ピュー
2023|イギリス|101分|英語 *日本初上映

満ち汐
 ブラジル移民のロレンゾはアメリカ人彼氏から一方的に別れを告げられ、海辺のゲイ・リゾートとして知られるプロビンスタウンで清掃員として先の見えない暮らしをしていた。ある時ビーチでロレンゾはニューヨークから来たモーリスと出会う。それぞれに孤立感を抱える二人は寄り添い合うように親しくなり関係を持つが…。
 サウス・バイ・サウスウェスト映画祭2024選出。フィルムアウト・サンディエゴ2024主演男優賞、助演男優賞受賞。
英題:High Tide
監督:マルコ・カルヴァニ
2024|USA|101分|英語 *日本初上映

嬉しくて死にそう
 フランス初のクィア・シニア団体「グレイ・プライド」を創設したフランシス(70)はHIVとも長い付き合いだがパートナーとはもう35年続いている。81歳にして尽きない性欲とオーガズムへの探求心について熱心に語るミシュリーヌなど「グレイ・プライド」のメンバーを通して老いとセクシュアリティというテーマをパワフルに更新するドキュメンタリー。
 Roze Filmdagen(アムステルダムLGBTQ+映画祭)ベストドキュメンタリー賞やモントリオールLGBTQ映画祭観客賞を受賞。
原題:Si je meurs, ce sera de joie 英題:If I Die, It'll Be of Joy
監督:アレクシ・タイヤン
2024|フランス|80分|フランス語 *日本初上映

ドラマクイーン・ポップスター
 ミミはポップアイドルとしてデビューが決まり、同時にレズビアン・クラブでのパンキッシュなパフォーマンスが人気のビリーと恋愛関係になる。ミミは急速にポップスターとして売れ、元は憧れの存在だったビリーを一瞬で超えて有名になるが、セクシュアリティや恋人のことは世間に秘密で…。
 ゼロ年代ポップワールドを背景に繰り広げられるクィアでキャンプな愛憎ドラマ。カンヌ国際映画祭2024 批評家週間に選出。BFI ロンドン映画祭2024でも上映。
原題:Les reines du drame 英題:Queens of Drama
監督:アレクシ・ラングロア
2024|フランス・ベルギー|115分|フランス語 *日本初上映

カシミールのふたり ファヒームとカルン
 カシミールの検問所に配置された南部インド出身のカルン。カシミールは紛争地域だが着任時は安定した状況。村の料理店でカルンは大学の休暇で村に帰省中のファヒームと出会う。瞬く間に惹かれ合うふたりだが、カルンは職業上、ファヒームは家の宗教により、彼らが恋を語れる場所はどこにもなく…。
 カシミール語を主言語とした初のLGBTQI+映画作品。BFI Flare ロンドンLGBTQIA+映画祭2025で上映。UK アジアン映画祭2025で監督賞を受賞。
英題:We Are Faheen and Karun
監督:オニル
2024|インド|79分|カシミール語、ヒンディ語 *日本初上映


ブリティッシュ・カウンシル+BFIセレクション:トランスジェンダー短編集+『5時のチャイム』上映
 英国映画協会(British Film Institute: BFI)のBFIフレア・ロンドンLGBTQIA+映画祭とブリティッシュ・カウンシルのパートナーシップに基づいて2015年から毎年優れたLGBTQIA+短編作品を世界に発信し続けているオンライン映画祭「Five Films for Freedom」およびその姉妹プロジェクト「More Films for Freedom」との共同企画によるトランスジェンダー短篇作品4本を上映します。併せて英国人監督が日本で制作した日・英共同制作作品『5時のチャイム』も上映します。
(協力:ブリティッシュ・カウンシル)
記憶の鳥
 いなくなった鳥を探すトランスジェンダー女性がリオの街を歩く。ロカルノ、トロントなど多数の国際映画祭で上映された短編。
原題:Pássaro Memória 英題:A Bird Called Memory
監督:レオナルド・マルティネリ
2023|UK・ブラジル|15分|ポルトガル語
More Films For Freedom 2022/2023

トランス・ハッピネス・イズ・リアル
 トランスジェンダーの活動家がオックスフォードの街に出て、グラフィティを通して反トランスの感情と戦う模様を扱った8分間の短編作品。
英題:Trans Happiness Is Real
監督:クイントン・ベイカー
2020|UK|8分|英語
Five Films for Freedom 2021

レッツゴーTRUKユナイテッド!
 2021年に創設された英国のトランスジェンダー選手のサッカーチーム「TRUKユナイテッド」が、トランスヘイトの空気が高まるなか、安全でインクルーシブなコミュニティを築こうとする苦難に満ちた歩みを2年にわたって追いかけたドキュメンタリー。
英題:We’ll Go Down in History
監督:キャメロン・リチャーズ、チャーリー・ティドマス
2025|UK|25分|英語
Five Films for Freedom 2025

おいしい水に捧ぐ祈り
 南アフリカ共和国・ケープタウン。3人のトランス女性セックスワーカーがコロナ禍に直面しての心情を語ったドキュメンタリー作品。
英題:Prayers for Sweet Waters
監督:イライジャ・ヌンベ
2021|UK・南アフリカ|16分|英語、フランス語、キルンディ語
More Films For Freedom 2021/2022

5時のチャイム
 防災行政無線の5時のチャイムが鳴り響くなか、主人公のセイジは、ある青年との満たされなかった出会いに夢中になり、どんどん空想の世界に引き込まれていってしまう。
英題:The 5 O'Clock Chime
監督:ジェイムズ・クーパー
2024|UK・日本|15分|日本語



6月27日公開
かたつむりのメモワール

『メアリー&マックス』で知られるオーストラリアのアニメーション作家アダム・エリオット監督(オープンリー・ゲイの方だそうです)が手がけた長編クレイアニメーション。カタツムリを集めることが心のよりどころだった孤独な主人公グレースが、個性豊かな人々との出会いと絆を通じて生きる希望を見いだしていく様子をユーモラスに描き、アヌシー国際アニメーション映画祭で最高賞のクリスタル賞を受賞。第97回アカデミー賞でも長編アニメーション賞にノミネートされるなど高い評価を受けた一作。ギレルモ・デル・トロも絶賛しています。Forbes JAPAN「トランプ氏こそ見るべき、アニメ映画『かたつむりのメモワール』」によると、同性愛者が登場します(ただし、拷問を受ける痛々しいシーンが描かれるそうです)

<あらすじ>
1970年代のオーストラリア。グレースは双子の弟ギルバートと父親と3人で慎ましくも幸せに暮らしていた。母親は出産と同時に亡くなり、病気がちで学校ではいじめっ子の標的にされるグレースだったが、いつも守ってくれる頼もしいギルバートと、愛情深くひょうきんな父が側にいてくれた。しかしある時、父も突然亡くなってしまい、グレースとギルバートは別々の里親のもとで暮らすことに。ギルバートとは手紙で励まし合うものの、寂しさのあまりカタツムリを集めることだけが心の拠り所となっていくグレース。そんな彼女は、ピンキーという陽気で変なことばかり言うお婆さんと出会い、次第にかけがえのない友人になっていくが……。

かたつむりのメモワール
原題または英題:Memoir of a Snail
2024年/オーストラリア/94分/G/脚本・監督:アダム・エリオット/声の出演:サラ・スヌーク、ジャッキー・ウィーバー、コディ・スミット=マクフィー、ドミニク・ピノンほか
2025年6月27日公開



6月27日上映 東京
アロハの心をうたい継ぐ者

 明治学院大学がプライド月間に合わせて開催する「レインボーフェス」の企画の一環として、これまでトランスジェンダー映画祭でもオンライン上映されてきたハワイ社会のマフー(女性と男性の両方の性別、あるいはその間に生きる存在)を描いたドキュメンタリー映画『アロハの心をうたい継ぐ者』の上映会&トークイベントが開催されます。トークゲストはLGBT法連合会の西山朗さんです。
「太古ハワイ王国では、男性と女性、そして男性と女性の両方を持ち合わせるマフが、自然と調和し暮らしていましたが、植民地支配によってハワイ文化は抑圧され、マフも抑圧や差別の対象となってしまいます。現代のハワイでクムヒナ(ヒナ先生)は、マフとして、植民地支配で奪われたハワイ文化の心を若い世代に受け継いでいます。尊敬される先生、誇り高いハワイ人マフ、現代西洋社会を生きるトランス女性。そんなクムヒナの生きるハワイを描いたドキュメンタリー作品です」(トランスジェンダー映画祭より)
 
アロハの心をうたい継ぐ者
原題:Kumu Hina
2014年/米国(ハワイ)/77分/監督:ディーン・ハマー、ジョー・ウィルソン

『アロハの心をうたい継ぐ者』上映会&トークイベント
日時:2025年6月27日(金)17:00~18:45上映、18:50~19:20トーク
会場:明治学院大学白金キャンパス 1101教室
無料
ゲスト:西山朗氏(一般社団法人LGBT法連合会参事)
共催:LGBTQ+AllyサークルColorful/ボランティアセンター
後援:明治学院大学社会学部付属研究所
字幕協力:関西クィア映画祭



6月28日上映 京都
パレスチナ連帯!京都クィア映画上映会

 「No Pride in Genocide!」は今年のプライド月間に世界30ヵ国100会場以上で開催される世界的な映画イベントです。イスラエル政府に支えられたテルアビブのクィア映画祭から映画製作者を撤退させるキャンペーンから生まれた「Queer Cinema for Palestine」はBDS運動の創設メンバーであるPACBI(イスラエルの学術・文化ボイコットのためのパレスチナ・キャンペーン)によって世界に呼びかけられた企画です。今回、関西クィア映画祭がこれに参加し、「パレスチナ連帯!京都クィア映画上映会」と題して京大西部講堂で上映イベントを開催します。日本ではまず見る機会がない、パレスチナや南西アジア・北アフリカ地域(SWANA)のクィアの視点から表現された短編8作品と、その監督らの質疑応答の映像が上映されます。「そもそも日本のプライドでどうしてパレスチナなの?」「パレスチナ問題ってクィアにどんな関係あるの?」と思う方などにもわかりやすいパネル展示も行なわれます。意見交換会や、BBQ交流会(別途実費)などもあります。
 上映作品は以下のとおりです(全ての作品に日本語字幕が付きます)

『アブガッド・ハワズ』
原題:Abgad Hawaz/2024/カナダ/1分/監督:Robin Riad
 
『ガザを出る』
原題:Out of Gaza/2025/ドイツ/9分/監督:Seza Tiyara Selen, Jannis Osterburg 

『水のように流れる血』
原題:Blood Like Water/2023/パレスチナ/14分/監督:Dima Hamdan

『蜜に溺れる縺れ合い』
原題:a tangled web drowning in honey/2023/カナダ/9分/監督:Tara Hakim & Hannah Hull

『ベイルートのよそ者たち』
原題:Aliens in Beirut/2025/レバノン・カナダ/16分/監督:Raghed Charabaty 

『パルコアコア』
原題:Palcorecore/パレスチナのインターネット/8分/監督:Dana Dawud

『約束されていないジャスミンの庭』
原題: I never promised you a Jasmine Garden/2023/カナダ/20分/監督:Teyama AlKamli

『私の喜びを奪うな』
原題:Don’t take my joy away/2024/レバノン/7分/監督:Omar Gabriel

パレスチナ連帯!京都クィア映画上映会
日時:6月28日(日)12:45開場、13:00開会
会場:京大西部講堂(京都市左京区吉田泉殿町、京都市バス「百万遍」「京大正門前」各停留所から徒歩2分)
参加費:500円以上のカンパ

※なお、Queer Cinema for Palestineに参加する上映会は関西クィア映画祭以外にもあります。6月21日にはクイアシネマクラブ(大阪)とThe House of Bijou 美の家(近江舞子)で15:00–17:00に、NAMNAM Space(高円寺)とWAIFU(都内?)で18:30–20:30に上映、6月22日にはBlack Bird Eatery(笹塚)で14:00–16:00に上映されます(詳細はこちら。クイアシネマクラブは日本語字幕が付き、他の2会場も字幕を準備中とのことですが、字幕がない会場もあるかもしれません…各会場にお問い合わせください)

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