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6月1日〜7日は「HIV検査普及週間」。今こそ検査を受けましょう!
6月1日〜7日は「HIV検査普及週間」。ずっと検査を受けずにいて万が一発症してわかるということになると、いろいろ大変です…ぜひこの機会にHIVや性感染症の検査を受けましょう。コロナが落ち着きを見せてきた今こそ、検査を受けるチャンスかも?
(画像はTRPのaktaブースでもらったおみやげセットの中身です)
12月1日の世界エイズデーは有名ですが、毎年6月1日〜7日の1週間は「HIV検査普及週間」ということで、6月にも様々なキャンペーンが展開されます。ずっとHIV検査を受けずにいて、万が一エイズを発症してわかるということになると、いろいろ大変です。感染が急増している梅毒も定期的に検査したほうがよさそうです。ぜひこの機会にHIVや性感染症の検査を受けましょう。コロナが落ち着きを見せてきた今こそ、検査を受けるチャンスではないでしょうか?
今月検査を受けたほうがいい理由
1. ずっと検査を受けていない方は心配かも…
3月に2021年の新規HIV感染者報告数の速報値が発表され、前年から2割近く減少した昨年よりさらに少なくなりました(詳細はこちら)。2021年は検査数、相談件数ともに過去最少となっていて、2021年の新規感染報告数が少なかったのは、検査を受ける人が減ったため、とも言えそうです。厚労省エイズ動向委員会は「無症状感染者が十分に把握できていない可能性に留意する必要がある」とコメントしています。
HIVに感染してから何もせずにいると、早い人で半年くらいで症状が出ますし、長ければ15年経っても無症状の方もいらっしゃいます。コロナ禍になって以降、何もしていないという方も、ずっと前に感染したかもしれない出来事があった、その結果がこれから現れてくる可能性もあります。コロナ禍だからと言ってHIVが待ってくれるわけではありませんので、受けられる時に検査を受けて、早めにわかって治療に向かうことがとても大切です。
もしエイズを発症して免疫力が低下し、さらにCOVID-19を発症した場合、重篤化する可能性も考えられます(こちらのオンライン学習会でのお話によると、HIV陽性者は死亡数が約1.2倍、ブレイクスルー感染の危険が高い、といったデータが出ているそうです)。今後、新型コロナだけでなくサル痘にも注意しなければいけなくなるでしょうし、発症しないに越したことはありません。そういう意味でも、検査を受けてステイタスを把握しておくことは大事だと言えます。
2. 梅毒は何度でも感染します
全国的に梅毒の感染が拡大しています(性別や性的指向を問わず)。今年は過去最多となった昨年をさらに上回るペースで増加していて、特に東京での増加が顕著だそうです(詳細はこちら)
梅毒にかかっているとHIVにも感染しやすくなるため、注意が必要です(こちらやこちらをぜひご覧ください)
そして、梅毒は、一度かかれば抗体(免疫)ができるというものではなく、何度でも感染します。そういう意味で、不安がある方は定期的に検査したほうがよいのです。
東京都新宿東口検査・相談室では、HIVだけでなく梅毒の検査もしてくれます(6月はさらに性器クラミジア・淋菌検査も検査してくれるので、とてもお得です)
大阪ではdistaで2ヵ月に一度、HIVと梅毒の検査が受けられます。
横浜ではSHIPで月に一度、HIV、梅毒、B型肝炎の即日検査が受けられます。
その他の地域のみなさんは、各地のコミュニティセンターに問い合わせたり、お住まいの自治体のサイトで調べてみてください。HIVと同様、有料ですが民間の郵送検査も利用できます。
3. 6月は検査を受けやすくなっています
以下に詳しくお伝えしますが、6月1日〜7日の「HIV検査普及週間」を中心に、6月は国や都や全国の自治体で検査を受けましょうと呼びかけるキャンペーンをやっているので、ふだんの月よりも検査が受けやすくなっています。せっかく受けやすくなっているのですから、このチャンスをぜひ有効活用しましょう。
昨年、一昨年は6月も緊急事態宣言下で外出しづらい雰囲気でしたが、今年は幸いコロナが落ち着いてきてるので、そういう意味でも、チャンスです。
厚労省、東京都のキャンペーン
厚労省は6月1日〜7日は「HIV検査普及週間」の期間中、6月1日に「全世代で考える!レッドリボントークライブ2022」をオンライン開催、6月4日に大阪のchotCASTでHIV無料即日検査というイベントを行ないます(詳細はこちら)
東京都は、6月1日〜30日を「東京都HIV検査・相談月間」と定め、検査・相談の拡充(保健所での即日検査・通常検査の追加実施、東京都新宿東口検査・相談室でのクラミジア・淋菌検査の追加実施など)を行なうほか、都庁での啓発パネルの展示、電話相談も実施します。詳しくは東京都HIV検査情報Webをご覧ください。
全国の自治体やコミュニティのキャンペーン
全国のHIV予防啓発団体やコミュニティセンターがこの6月に開催するキャンペーンやイベントをまとめてご紹介します。
◎仙台
やろっこがcommunity center ZELで「コンドームまつり」を開催します。VEROを使ってオンラインでも開催するのが面白いです(画像や動画でコンドームの特徴や着用方法を解説。一部コンテンツはつながり限定です)。ぜひ見に行ってみてください。
コンドームまつり
期間:2022年6月3日(金)〜6月14日(火)
会場:community center ZEL
Gay Men Only
参加無料
※新型コロナウイルス感染防止のためマスクの着用をお願いします
◎東京
aktaでは「HIVお役立ちナビ」を大幅更新したり、PrEP、梅毒、HIV等の最新情報ツール「ファクトシート」を公開するなど、さまざまに活動してきましたが、この6月19日(日)17-18時に「akta活動報告会」をYouTubeチャンネルで配信&18時からは「第58回のど自慢」をリアル開催します。Living Togetherのど自慢がリアル開催されるのは、本当にひさしぶりです。盛り上がるといいですね!
akta活動報告会
日時:2022年6月19日(日)17:00-18:00
オンライン:akta YouTubeチャンネル ※詳細なURLは後日公開いたします
対面会場:スナック九州男(東京都新宿区新宿2-17-1 サンフラワービル3階)
対面会場の入場料:500円(ドリンク代)
◎横浜
NPO法人SHIPでは、ゲイ・バイセクシュアル男性のためのHIV即日検査会を6月20日(月)に開催します。
ゲイのためのHIV・性感染症検査
日時:6月20日(月)17:40-20:00
検査項目:HIV・梅毒・B型肝炎
匿名、無料
◎名古屋
名古屋では今年もNLGR+の開催が見送られ、とても残念でした(クラブイベントは一部開催され、盛り上がったようですね)。ANGEL LIFE NAGOYAでは、こちらに東海三県の保健センター・保健所での無料HIV検査の情報を掲載しています。愛知県、岐阜県、三重県の方、ぜひチェックしてみてください。
◎大阪
コミュニティーセンターdistaでは、実は6月はないのですが、2ヵ月に1回、HIVと梅毒の検査が受けられる「distaでピタっとちぇっくん」という検査会を開催しています。結果は1週間後(即日ではありません)で、会場がTKP大阪梅田駅前ビジネスセンターというdistaではない場所になりますので、スタッフに結果が伝わることもありません。関西のみなさん、ぜひお気軽に。
◎松山
BRIDGEプロジェクト&HaaTえひめがオススメする松山市保健所の検査会をご紹介します。
松山市保健所のゲイ・バイ男性限定HIV検査会
日時:6月5日(日)16:00-17:30
会場:松山市保健所
項目:HIV、梅毒、B型肝炎、C型肝炎
◎福岡
Love act Fukuokaでは、九州・山口のHIV・性感染症検査情報をこちらで紹介しています。
◎沖縄
沖縄県はコロナ禍の影響で保健所のHIV検査が軒並み中止になり、検査を受けづらい状況がありましたが、nankr-OKINAWA-では、こちらのページで県内の保健所の検査実施の状況やスケジュールをお知らせてしてくれています(更新が滞ってるように見えますが、Googleカレンダーはリアルタイムです)
今年のHIV関連ニュース
2022年にお伝えしてきたHIV関連のニュースを一覧にしてご紹介します。
腸内環境が悪いとHIVに感染しやすくなるとの研究結果が発表
https://gladxx.jp/news/2022/01/7628.html
HIV感染の米女性が幹細胞移植後に治癒、世界で3例目
https://gladxx.jp/news/2022/02/7678.html
国連合同エイズ計画がウクライナのHIV陽性者の治療が中断なく継続することを求める声明を発表
https://gladxx.jp/news/2022/02/7687.html
日本HIV陽性者ネットワーク「JaNP+」の創設者・長谷川博史さんが逝去
https://gladxx.jp/news/2022/03/7697.html
2021年の新規HIV感染者報告数の速報値が発表、昨年よりさらに減少
https://gladxx.jp/news/2022/03/7719.html
PrEP導入に向けたパブリックコメント(意見公募)が行なわれています
https://gladxx.jp/news/2022/03/7723.html
HIV陽性者も加入できるパートナー共済が中部電力ミライズコネクト社とコラボ
https://gladxx.jp/news/2022/05/7805.html
THE XXのオリヴァー・シムが、HIV陽性者としての経験を綴った新曲「Hideous」を発表
https://gladxx.jp/news/2022/05/7830.html
INDEX
- 2024-2025 冬〜新春のオススメ舞台作品
- 特集:2024年12月の映画・ドラマ
- 2024-2025 冬〜初春のアート展
- レポート:「トランスジェンダーを含むLGBTQ+差別に反対する映画監督有志の声明」掲出プロジェクトに関する会見
- 特集:新宿の街へ出よう
- レポート:東京トランスマーチ2024
- レポート:みやぎにじいろパレード2024
- レポート:「work with Pride 2024」カンファレンス
- レポート:やまがたカラフルパレード
- 「結婚の自由をすべての人に」東京一次訴訟高裁判決の意義と喜びの声
- レポート:レインボーフェスタ!2024(2)
- レポート:レインボーフェスタ!2024(1)
- レポート:金沢プライドウィーク(2)金沢プライドパレード
- 特集:2024年11月の映画・ドラマ
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- レポート:PON☆STAR AUTUMN LIVE TOUR 2024『栗と芋』&映画『髭桜』上映会
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