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特集:2026年8月上映のクィア映画
2026年8月に上映されるLGBTQ関連の映画の情報をお伝えします。今月はあまり新作がなく、先月から上映中の『ユースフル・ゴースト』『熱狂をこえて』『きっと青春大革命!カルラ8年の記録』『ハッシュ!4Kリマスター版』などをオススメします。1日土曜は映画サービスデーですよ!

(『鯨が消えた入り江』より)
暑い日が続きますね。8月は酷暑日が多くなりそうです。海やプールにお出かけする方も多いと思いますが、涼しい映画館で過ごすのもアリかも?というわけで、この8月に上映されるLGBTQ(クィア)映画をご紹介したいと思います。が、残念ながら今月はあまりこれといった新作がないため、先月から引き続きの上映作品をぜひご覧ください。
新たに情報がわかり次第、追加・更新していきます。
8月1日(土曜日!)は「ファーストデー」。多くの映画館で1100円〜1300円で映画を観ることができます(特別上映等を除く)。『熱狂をこえて』『ユースフル・ゴースト』『きっと青春大革命!カルラ8年の記録』『ハッシュ!4Kリマスター版』なども上映中です。
(最終更新日:2025年7月29日)
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<今月のトピック>
★『3670』が9月公開へ、配給はAQFFの主催者
脱北者であり、ゲイであるという「二重のマイノリティ」性を抱える青年チョルジュンを主人公に、彼がおずおずと鍾路(チョンノ)のゲイコミュニティへ足を踏み入れていく様や、友情、純愛、「二丁目的なもの」のリアルを描いた映画『3670』(レビューはこちら)。今年2月のアジアンクィア映画祭(AQFF)で上映され、会場が満員になるほど熱い注目を集めた作品ですが、めでたくこの9月から劇場公開されることになりました。
3670
2025年/韓国/124分/カラー/監督・脚本・編集:パク・ジュンホ/出演:チョ・ユヒョン、キム・ヒョンモクほか/配給:ショートレッグフィルム
2026年9月25日(金)渋谷ホワイトシネクイント、10月9日(金)アップリンク京都、ほか順次拡大公開

『後悔なんてしない』や『GF*BF』がそうであったように、AQFFで日本初上映され、立ち見が出るほどの人気を博した作品が一般公開(劇場公開)されることはこれまでもたびたびありました。今回の『3670』がこれまでと異なるのは、配給を手がけるのがクィアの映画配給会社(当事者)だということです。
AQFFを開催してきたイリさんがこのたび、ショートレッグフィルムというアジアのクィア映画を扱うインディペンデント配給レーベルを立ち上げました。『3670』がその記念すべき第1弾配給作品となります。日本では海外の(特にインディーズの)クィア映画はなかなか劇場公開されませんし、奇跡的に配給にこぎつけたとしても、「性別を超えた」「普遍的な愛の物語」などと宣伝されたり、クィア映画であること自体が伏せられたり、男性2人だったポスターが1人に削られたり、ひどい場合は異性愛に置き換えた宣伝がなされたり(配給/宣伝会社が差別的でクィアフォビアが払拭されてない)ということがありました。イリさんはそんな現状を打開し、アジアのクィア映画の熱さや感動を、マジョリティに阿らない当事者の目線そのままで届けてくれることでしょう(応援します)。『3670』に続き、すでに『宵闇の火花』というゲイ映画の配給も決定しているようです。楽しみです。
★「沼プー」のドキュメンタリー映画が公開へ、ゲイの出会いも描写
海のない街のプールとして50年超にわたって愛されてきたさいたま市の沼影市民プールが、ある日突然、取り壊しを宣言され、市民から反対運動が巻き起こり…という顛末を追ったドキュメンタリー映画『沼影市民プール』が9月に公開されます。沼影市民プールは「沼プー」の愛称で(神宮プールなきあと)芝プーやリバプー、元プーなどとともにゲイの間で人気を博したプールだったと思いますが、スゴいのは、この映画の中で、沼プーの常連だったおじさんがプールサイドで巨漢の男性(荒岡龍星さんが演じています)と出会い、カップルになり、それだけでなく、親御さんにも恋人を紹介し、というフィクションパートが盛り込まれているところです(予告編にもそのシーンが入っています)。監督の太田信吾さんは、「このプールが日本のゲイコミュニティにおいて非常に有名な交流の場(クルージングスポット)であったことを知り、その側面を作品に反映させるべきだと考えた」と語っています。出演者のToshi Douglasさんが実際のプール利用者で、家族にカミングアウトしていない状況だったことに触れて「『演技』という行為には、現実の自分と距離を置き、自身の人生の可能性を探索する力がある。プライバシーを保護しつつ、彼が自分自身を客観的に見つめるための手段として、ドラマの要素を取り入れた」とも(映画ナタリー「モナキのサカイJr.や荻野由佳ら推薦、太田信吾の監督作「沼影市民プール」に22名コメント」より)。6月の台北映画祭にも出品され、チケットが売り切れるほどの人気を博したという注目作です。ゲイのエピソードがどんなふうに描かれているか、とても観てみたいですよね。市民プールのシーズンが終了する時期、「取り壊された僕らの居場所」に思いを馳せるのも素敵かもしれません。9月の公開を楽しみにしましょう。
沼影市民プール
2025年/日本/80分/監督:太田信吾
9月5日よりシアター・イメージフォーラムほか全国で順次公開
★アンドリュー・スコットがエイズで他界した英名優の伝記映画に主演
『異人たち』の主演も記憶に新しい(『パレードへようこそ』『ぼくたちのチーム』などにも出演している)ゲイの俳優、アンドリュー・スコットが、英国の俳優でエイズで亡くなったイアン・チャールソンの伝記映画『Elsinore(原題)』に主演することになりました。イアン・チャールソンは1981年の映画『炎のランナー』で、パリ五輪の金メダリスト、エリック・リデルを演じたことで有名になった俳優です。『Elsinore』はイアン・チャールソンの最後の日々に光をあてた伝記映画です。ロンドンのナショナル・シアターで「ハムレット」の主役に挑みながら病魔と闘い、公演を終えた数週間後、1990年1月に40歳で世を去ったそうです。原題の「Elsinore(エルシノア)」は「ハムレット」の舞台となる城の名でもあります。闘病を支えた医師を演じるのは『女王陛下のお気に入り』でアカデミー主演女優賞に輝いたオリヴィア・コールマンです(ノンバイナリーであることをカムアウトしています)。米国では秋に公開し、賞レースにつなげるようです。日本での公開は来年でしょうか…期待しましょう。(映画.com「「リプリー」のアンドリュー・スコット、英名優の伝記映画で主演」より)
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上映中
熱狂をこえて
『沖縄カミングアウト物語〜かつきママのハグ×2珍道中!〜』の松岡弘明監督が、1994年に日本で初めてプライドパレードを実現させたゲイの活動家・南定四郎さんに4年間取材し、完成させたドキュメンタリー映画『熱狂をこえて』。南定四郎さんはゲイ雑誌『アドン』『MLMW』などの編集を経て、80年代にIGA日本を立ち上げ、ゲイリベレーションやエイズ・アクションに携わり、90年代には「ゲイアートプロジェクト」や映画祭、コミュニティセンター「hands on hands」を立ち上げ、94年に日本で初めてのプライドパレードを開催しました。(96年のパレードでは集会が紛糾するという事件に見舞われ、コミュニティ活動から距離を置くことになりましたが)南さんが主体となって推進した活動は、多方面で日本のプライド運動の礎となりました。この映画『熱狂をこえて』は、南さんの半生を通して日本のプライド運動の原点を記録するドキュメンタリーであり、同時に、次世代へと手渡される貴重なアーカイブでもあります。(レビューはこちら)
熱狂をこえて
2026年製作/日本/105分/配給:アップリンク/監督:松岡弘明/出演:南定四郎ほか
6月26日よりアップリンク吉祥寺ほか全国順次公開
上映中
ユースフル・ゴースト
2025年、カンヌ国際映画祭〈批評家週間〉にてワールドプレミアを迎えた『ユースフルゴースト』は、新鋭ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク監督の長編デビュー作にして、各国メディアから「ジャンルでは括れない」「驚くほど独創的」と異例の注目を集め、同部門においてタイ映画としては初選出ながら見事グランプリを受賞しました(タイ映画が同映画祭のコンペティション部門で選出・受賞を果たすのは、タイ映画史上初のパルム・ドールを受賞した『ブンミおじさんの森』以来15年ぶりの快挙です)。今作は米アカデミー賞国際長編映画賞ショートリスト選出も果たし、タイ映画の世界的評価をさらなる高みへ押し上げました。奇想天外な設定を起点に、コメディ、ロマンス、ホラー、SFと様々なジャンルを軽やかに横断しながら、環境問題や労働、政治的抑圧といった現代社会の歪みに鋭く切り込み、すべてが結びつくラストには驚きと深い感動が待ち受けます。(レビューはこちら)
<あらすじ>
舞台は、粉じん公害が深刻化するタイ・バンコク。最愛の妻・ナットを呼吸器疾患で亡くしたマーチは悲嘆に暮れる日々を送っていた。ある日、ナットの魂は掃除機に宿るかたちで舞い戻り、ふたたび愛を確かめ合う二人。その頃、マーチの家族が経営する工場では、死亡した従業員の霊が機械に取り憑き、操業停止に追い込まれていた。霊に悩まされる家族や社会から拒絶されたナットは、工場の除霊に協力することで、夫への愛そして自らの存在を“役に立つ幽霊”だと証明しようとするが…。
ユースフル・ゴースト
原題または英題:A Useful Ghost
2025年/タイ・フランス・シンガポール・ドイツ合作/130分/R15+/監督:ラッチャプーム・ブンバンチャーチョーク/出演:ダビカ・ホーン、ウィットサルート・ヒンマラートほか
7月10日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開
上映中
『ハッシュ!』4Kリマスター版
こちらにトークイベントのレポートも上げておりますが、橋口亮輔監督の名作映画『ハッシュ!』が、4Kリマスター版として上映されることになりました。2002年、田辺誠一さん・高橋和也さんを主演に迎え、商業映画でおそらく初めてゲイカップルの子育てをメインテーマにした作品として、世間でもゲイコミュニティでもたいへんな反響を呼んだ作品です(実はもともとは浜崎あゆみさんのためにゲイカップルに育てられた子どもの物語として構想されていたんだそうです)。まだご覧になったことのない若い方など、この機会にぜひ! ほのぼのとしたコメディ作品で、いま観ても新しい、未来への希望や人間愛が感じられる作品です。(なお、クィア作品ではありませんが、うつになった妻と彼女を支える夫の愛を描いた名作『ぐるりのこと。』も一緒に4Kリマスター版で上映されます)
<あらすじ>
主人公は2人のゲイと1人の女性。人は本質的に孤独であることを自覚してしまっている3人は、しかしそれでもなお、他者と共にあることを選択する。苦さの向こうに、あきらめの先に、新たな希望があることを感じとり、あらゆる現実的な問題を克服し、新しい「家族」の可能性をさぐってゆく。
ハッシュ!4Kリマスター版
2001年/日本/監督・脚本・原作:橋口亮輔/出演:田辺誠一、高橋和也、片岡礼子、秋野暢子、冨士眞奈美ほか
7月24日よりリバイバル公開
上映中
きっと青春大革命!カルラ8年の記録
Normal Screenが配給する映画『きっと青春大革命!カルラ8年の記録』は、トランス男性の映画監督/研究者であるカニ・ラプエルタが、現代のメキシコを生きるトランスジェンダーの小学生がティーンへと成長していく8年間を共に紡ぎ、完成させた青春映画。監督は様々な“移行”の途中にあるカルラの日々と並走し、コミカルな演出と魔法を交えながら、ジェンダーの固定概念が強い小さな町で成長する思春期の葛藤と揺らぎを喜びに満ちた映画として結実させました。50以上の映画祭で上映され、モロディスト・キーウ国際映画祭、ラ・セレナ国際映画祭、子どもと若者映画祭で最優秀作品賞を受賞、メルボルン・クィア映画祭では最優秀デビュー・ドキュメンタリー賞に輝き、NYやミラノのクィア映画祭で特別表彰されています。(レビューはこちら)
<あらすじ>
メキシコシティの南にある町テポストラン。15歳のカルラが秘密のコクーンで監督のカニと話し合っている。「この映画をどんな作品にしたい?」2人はカルラの人生を小学生だった頃から時系列に振り返り始める。「男子」と「女子」のどちらの列にも並べなかった校庭、永遠にメイクの練習をしたベッドルーム、コロナ禍で学校が再開した朝、名前を正式に変更した市役所、プライドマーチで叫んだスローガン、憧れたバトン部。パンクでヒッピーだった料理人のママとパパ、友だち、監督のカニ、そしてクィアコミュニティと聖なる岩山に見守られながら、カルラがいろんな自分に出会っていく。交換日記のように心のうちを少しずつシェアしながら、カルラと本作を作った監督のカニ・ラプエルタ。トランスジェンダーの彼は、トランスの映画の作り手を見る機会が少ないことに気づき、自らも映像に登場することにした。
きっと青春大革命!カルラ8年の記録
原題:Niñxs
2025年/メキシコ・ドイツ合作/84分/監督カニ・ラプエルタ
7月18日(土)より渋谷・シアター・イメージフォーラムにて公開。今秋、大阪・シネ・ヌーヴォでも上映予定
8月1日公開
カニングハム
マース・カニングハムの生誕100周年を記念し、その活動の軌跡をたどったドキュメンタリーです。マース・カニングハムは1930年代後半からアメリカで振付師・舞踊家として活躍し、「音楽と振付は独立して存在する」という画期的な哲学や、偶然性を振付に取り入れる手法(チャンス・オペレーション)など、ダンスの新たな領域を切りひらくパフォーマンスで世界に衝撃を与え、ダンスの概念を根本から再定義した人です。本作では、未公開のアーカイブ映像を通してカニングハムの哲学や肉声に触れるとともに、生涯のパートナーであった前衛音楽の巨匠ジョン・ケージや、ロバート・ラウシェンバーグ、アンディ・ウォーホルら20世紀を代表する(NYネオ・アヴァンギャルドと呼ばれる)芸術家たちとの協働の裏側に迫ります(ここに名前が挙がった芸術家は全員、ゲイ/バイセクシュアル男性です)。セクシュアリティのことが前面に出ているわけではなさそうですが、あの「4分33秒」のジョン・ケージが、当時結婚していた女性と離婚してマース・カニングハムとつきあうようになり、生涯のパートナーとなったことや、マース・カニングハムというゲイの芸術家が戦後のダンス界においてどれだけ革新的でスゴいことを行なったかということがよくわかる作品になっていると思われます。
カニングハム
原題または英題:Cunningham
2019年/ドイツ・フランス・アメリカ合作/93分/監督:アラ・コフガン
2026年8月1日より、特集上映企画「パフォーマンス・アート:身体と空間をめぐる映画祭」(ユーロスペースほか全国順次公開)にて劇場初公開
8月1日上映 山梨
愛で家族に~同性婚への道のり
昨年11月にはレズビアンの山賀沙耶さん(「日本Lばなし」「LGBTヒストリーブック日本版」)が甲州市議会議員に当選し、10月にはプライドパレードやまなしの初開催も予定されていて、いまLGBTQ的に熱く、勢いのある山梨県で、台湾映画『愛で家族に~同性婚への道のり』の上映会が開催されます。上映後には「同性カップルから山梨の今とこれから」と題したトークセッションが開かれ、山賀さんらのパネリストが山梨県における同性パートナーシップ関連の制度の状況や、地元での同性カップルの生活の実情について話しながら、同性婚実現の意義について会場のみなさんと一緒に考えていくそうです。
「愛で家族に~同性婚への道のり」上映会
日時:2026年8月1日(土)13:30-16:30
会場:山梨県立大学 講堂(飯田キャンパス内)※駐車場あり
参加費:無料
主催:山梨県弁護士会
共催:日本弁護士連合会(予定)、関東弁護士会連合会(予定)
後援:CoPrism/絆心の杜の会、(公社) Marriage For All Japan – 結婚の自由をすべての人に/山梨県/甲州市/公立大学法人山梨県立大
申込みはこちら ※当日受付可(事前申込優先)

8月2日 京都
Queer Visions 2026
同志社大学で開催される「Queer Visions」。今年も、レズビアンやクィアの日系アメリカ人・黒人女性アーティストによる貴重な新旧の作品に加え、若いゲイ男性の体験を描いた実験的なドキュメンタリーや劇映画など、日本初上映を多数含む短編作品6作品が上映されます。上映後には解説やディスカッションも。
Queer Visions 2026
日時:8月2日(日)14:00-17:30
会場:同志社大学 寒梅館 クローバーホール(室町キャンパス)
資料代500円(現金)
予約不要、直接会場にお越しください
主催:Queer Vision Laboratory|Normal Screen
<上映作品>
偶然の作用
ナポリ、ウィーン、ニューヨークで撮影され、映画そのものを不安定な、消滅してしまうかもしれない記憶の器=アーカイブとして探究する作品。そこでは、歴史とは何か?それはどのように作られるのか?が「偶然の作用」のひとつとして考えられていく。本作の出発点となるのは、イタリア初期映画の女性作家、エルヴィラ・ノタリ(1875–1946)。ノタリは、1900年代から30年代に長編映画を60本以上制作したが、現在完全な形で残っているのはわずか3本にすぎない。彼女の映画はナポリやイタリア各地で人気を博しただけでなく、故郷を離れて暮らすイタリア移民のためにニューヨークでも上映された。今日、彼女の作品を記憶している人はどれだけいるだろう?人々は、すでに時間的にも空間的にも遠く隔てられてしまったナポリという町をどのように想像するのか?かつて身近であったこの町を想像するときの夢想、虚構、投影。言葉や音、感覚、イメージがそれらの記憶とどう結びついているのかを探る実験映画。おそらく日本初上映。
1999|オーストリア、イタリア、アメリカ|36:00|監督:ルネ・グリーン 
サラシア
1830年代のニューヨークに生きた黒人のトランス女性でセックスワーカーでもあったメアリー・ジョーンズ。人種差別とトランスフォビアが制度に組み込まれた世界で生き、収監も経験した彼女の姿を、自由の身だった黒人の土地を所有する人々のコミュニティであったセネカ・ビレッジに重ねる。本作は、やがてそこに「セントラル・パーク」建設が計画され、共同体が破壊される未来も予見するかのようだ。ストーンウォールの反乱から50年を記念した展覧会のためにブルックリン・ミュージアムの依頼で制作され、後にキアヌ・リーブスが製作総指揮に参加した話題作を日本初上映!
2019|アメリカ|6:04|監督:トルマリン
Swing Swish Sway
フィリピン系の絵筆職人で、レズビアン組織〈ビリティスの娘たち〉の共同創設者でもあったローズ・バンバーガーに捧げられたTTタケモトの最新作を日本で初上映! ローズは、1950年代に政治的な可視性よりも「レズビアンのための秘密の結社」を求めた女性だった。本作はさまざまな写真技法をはじめ、踊ること、フライドチキンを揚げること、月あかりの下で身体を揺らすことの快楽を通して、彼女が思い描いていた「クィアな歓び」を体現する。
2026|アメリカ|6:55|監督:TTタケモト
ホムンクルス
男たちとの出会いを求めてさまよう男が、旅を続けるうちに自分が周囲から「アラブ」として見られていることに気づく。白人のゲイ男性たちから理想化される一方、フランスの警察からは憎悪の対象とされる。曖昧でありながら男性的で力強い存在としての「アラブ」というイメージを利用しながら問題提起するクリエイティブなドキュメンタリー。
2025|フランス、イタリア|17:00|監督:ボヌール シュプレム 
サワーミルク
十代の男子二人が真夜中の台所で対峙し、一人が自分を証明するために大胆な行動に出る。日本初上映!
2022|アイルランド|5:00|監督:マーク・キーン
ソファのある夢
引っ越しまであと5日しかないなか、道端でソファを見つけてしまったテサンとドンジュ。そのソファが部屋を占領してしまうような小さな家で、長年連れ添ってきた二人は持ち物を整理しながら引っ越しの準備を進めていく。釜山国際映画祭、ソウル国際プライド映画祭、ソウル独立映画祭でも上映された注目作を韓国国外で初上映!
2024|韓国|20:00|監督:ナム・ヨンウ 
8月7日より上映 東京
マイ・プライベート・アイダホ
ゲイの映画監督ガス・ヴァン・サントのキャリア初期の作品で、リバー・フェニックスとキアヌ・リーブスが男娼(ハスラー)の役を演じ、友情を育んでいく様を描いた青春ロードムービーとして伝説化している『マイ・プライベート・アイダホ』が、デジタルリマスター版としてスクリーンによみがえります。1991年に制作された本作は、リバーとキアヌという時代の寵児的なあまりにも美しい二人が共演した奇跡の作品であるとともに、「ゲイの男娼映画」の金字塔ともなっています。実際にポートランドの路上で男娼をしている少年たちも出演していて、彼らにインタビューするドキュメンタリーみたいなシーンもあります。切なくも美しい、ハスラーたちの生き様をぜひ、映画館で。シネマート新宿のほか、今年10月で閉館することが決まったシネスイッチ銀座でも上映されます(シネスイッチ銀座では『ハッシュ!4Kリマスター』も上映中。ハシゴしてもいいかもしれません)
<あらすじ>
緊張すると突然意識を失ってしまうナルコレプシーという病を抱えるマイクは、12歳の時に母親に捨てられて故郷のアイダホを離れ、ポートランドの路上で体を売って暮らしている。スコットはポートランド市長の息子として何不自由なく育ったが、見せかけだけの家庭に嫌気が差し、家を飛び出していた。街で出会った2人は、マイクの行方不明の母を探すため、彼の故郷アイダホへ向かうが、やがて2人の道は別れていく…
マイ・プライベート・アイダホ
原題または英題:My Own Private Idaho
1991年/アメリカ/104分/PG12/監督:ガス・ヴァン・サント/出演:リバー・フェニックス、キアヌ・リーブス、ウド・キアーほか
8月7日公開
鯨が消えた入り江
香港と台湾を舞台に、1通の手紙がつないだ真夏の奇跡を描いたロードムービー。美しくきらめく台湾の原風景をバックに、心に傷を負った作家と孤独な青年の時空を超えた絆を描き出した映画です。『トワイライト・ウォリーアーズ 決戦!九龍城砦』のテレンス・ラウが優しく純朴な作家ティエンユーを繊細に演じ、『運命のマッチアップ』のフェンディ・ファンがチンピラのアシャン役で共演しています。ブロマンス映画であるとも、クィアロマンス映画でもあるとも言われています。劇中にレスリー・チャンへのオマージュが見られたり、PRで台北・西門の彩虹地景で写真を撮っていたりすることから、LGBTQコミュニティを意識した作品であるということは間違いなさそうです。昨年夏に期間限定上映されましたが、1年の時を経て、あらためて劇場公開が決まりました。
<あらすじ>
香港の人気作家ティエンユーは、新作小説に盗作疑惑が持ち上がり、世間から激しいバッシングを浴びてしまう。心に深い傷を負った彼は、かつて文通していた少年が教えてくれた、天国につながるという「鯨が消えた入江」を探すため、ひとり台湾へと向かう。慣れない異国の地でぼったくりに遭い、台北の繁華街で酔い潰れてしまったティエンユーは、地元のチンピラであるアシャンに助けられる。ティエンユーが旅の目的を打ち明けると、「鯨が消えた入江」を知っているというアシャンは彼をそこへ連れていくと請け合い、2人のひと夏の旅が始まるが……。
鯨が消えた入り江
原題または英題:我在這裡等你 A Balloon's Landing
2024年/台湾/101分/監督:エンジェル・テン/出演:テレンス・ラウ、フェンディ・ファン
8月8日 横浜
じぶん、まる! いっぽのはなし
セクシュアルマイノリティとされている子どもたちと、すべての子どもたちに「じぶん、まる!」を届ける活動を続ける田中一歩さんを追ったドキュメンタリー映画です。AIDS文化フォーラムin横浜のプログラムの一環として8月8日(土)にかながわ県民センターにて上映されます(無料ですが、座席に限りがございます。満席の場合は入場できませんので、予めご了承ください。なお、ご予約は受け付けておりません)。上映後、NPO法人SHIPの星野慎二さんが日頃の活動と子どもたちの現状についてお話してくださいます。
<解説>
幼い頃から自身のセクシュアリティに悩んできた田中一歩さんは、学校や民間団体などで4歳児以上を対象に、子どもたちと性の多様性から自分を考える出前講座「『じぶんをいきるためのるーる。』を子どもたちに届けよう!」を実施してきた。絵本やイラストを使う同講座は7年間で約1000回を超え、その輪はますます広がりを見せている。そんな一歩さんの活動と生き方に共鳴した映画作家・崟利子が、1台のカメラを通して一歩さんの言葉と表情を映し出していく。
じぶん、まる! いっぽのはなし
2023年製作/60分/日本/監督:崟利子/出演:田中一歩
配給:アカリノ映画舎
8月8日(土)15:30~ かながわ県民センターホールにて上映(詳細はこちら)
8月12日、15日上映
KATSEYE: WILD HEARTS
メンバーのララとメーガンがカミングアウトを果たし、クィア・アイコンにもなっているグローバルガールズグループ、KATSEYE(キャッツアイ)。本作は、オーディション番組から世界的なポップスターへと駆け上がった彼女たちと、ファンダム「EYEKONS(アイコンズ)」との絆を描く音楽ドキュメンタリーです。カミングアウトのことが描かれているかどうかはわかりませんが、ファンの方にとっては見逃せない作品と言えそうです。監督はKATSEYEの結成を追ったNetflixのドキュメンタリーシリーズ「ポップスター・アカデミー: KATSEYEになるまで」を手がけたナディア・ハルグレン。日本では2026年8月12日と15日の2日間限定で劇場公開されます。
KATSEYE: WILD HEARTS
原題または英題:Katseye: Wild Hearts
2026年/アメリカ/80分/監督:ナディア・ハルグレン/出演:ダニエラ、メーガン、ユンチェ、ララ、ソフィア
TOHOシネマズ日比谷ほかで8月12日(水)&15日(土)2days限定上映
INDEX
- 名古屋のゲイフェス「NLGR+2026」が熱い!
- レポート:乱雄會presents六尺ナイトvol.14
- レポート:huGe+Xposure -ふんどしBanquet-
- レポート:いわてレインボーマーチ2026
- レポート:京都レインボープライド2026
- 特集:2026年5月の映画・ドラマ
- 特集:GAY NIGHT 2026 GW
- 特集:2026年4月の映画・ドラマ
- レポート:GAP6「2030年までのHIV流行終結を目指すPhoto&Movieプロジェクト」記者発表会
- 2026上期の舞台作品
- レポート:第4回岸和田レインボーパレード
- 春だから検査を受けよう! 東京都新宿東口検査・相談室レポート
- 2026春のクィア・アート展
- 特集:2026年3月の映画・ドラマ
- レポート:愛と結婚を考えるバレンタインパーティー in 新宿二丁目
- 特集:アジアンクィア映画祭2026
- 特集:衆院選2026 〜私たちの未来への一票を投じましょう〜
- 特集:2026年2月の映画・ドラマ
- レポート:Queer Space Tokyo
- 特集:レインボーイベント2026(上半期)






